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Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

ロードバイク主要28メーカーの特徴とイメージのまとめ

 

バイクメーカーロゴロードバイクを選ぶときにまず悩むのが、どのメーカーにするかということ。
性能だけで言えば、エントリー〜ミドルクラスは同じ価格帯であればメーカーによる差はそれほど大きくありません。あったとしても最初は違いがほとんどわからないので気にする必要はないくらいです。

となると自分の好きなデザインのものというのが一番の選択基準になります。
ロードバイクのデザインは、ほとんどがメーカーのロゴをフレームに大きくあしらっているため、ロゴの好き嫌いがデザイン選定の入り口に立ったりします。

本記事では人気のロードバイクメーカーの特徴・ブランドイメージを地域別にまとめているので、デザインの好みと併せて初めてのロードバイク選びの参考にしてください。

 

1. 台湾

台湾は自転車生産大国として名を馳せているように、他国のメーカーもフラッグシップモデルを除いてほとんどのエントリー〜ミドルグレードのロードバイクは台湾で生産していることが多い。他ブランドのデータも台湾の工場に蓄積されているため、台湾ブランドのロードバイクは性能・コスパが非常に高い。

GIANT ジャイアント – コスパ最強の総合メーカー

Giant TCR世界最大の自転車メーカーで、生産力とデータ力を活かしてコストパフォーマンスを最大化しているので、他メーカーと比べて同じ価格帯でも品質は高い
コスパだけでなくライバルを凌ぐためのテクノロジーの錬成もトップクラスで、中でも開発に2年をかけたエアロロード「PROPEL プロペル」は世界最速と言われるプロダクトとなっている。

ロゴがあまりイケてないというイメージはあるが、女性向けブランド「Liv」をラインナップに加えたり、ロゴデザインを変えたモデルを出したりと従来のブランドイメージと異なる商品展開もしているので、選択肢の幅が広がっている。

MERIDA メリダ – ユキヤのバイク!

merida scultura新城幸也選手が2017年から所属するUCIワールドチーム「バーレーン・メリダ」や国内の「宇都宮ブリッツェン」に機材を供給していることで、近年人気が急上昇しているメーカー。

GIANT同様大企業の生産力でコスパが良く、デザイン性はこちらの方が高い。これまではMTBのイメージが強かったが、ユキヤのブランド力でロードバイク購入時にメリダが選択肢に入る方も多いとか。

 

2. 北米

北米のロードバイクは派手さや色気はないが、性能が秀でており男性的なかっこ良さが前面に押し出されている。その無骨さが逆に女性にも好まれたりしている。

TREK トレック(USA)- 実績も技術力も一流

trek全米No.1の総合自転車メーカー。
ツール・ド・フランスを7連覇したランス(ドーピング問題はあるものの)にバイクを提供していた実績や、最先端を行くカーボン成型技術で超軽量モデルを展開するなど、実績も技術も一流のメーカー。
トレック・セガフレードと2018年まで契約している別府史之選手の影響も強く、チームレプリカジャージとトレックバイクの組み合わせを見かける頻度も高い。
デザインはロゴの存在感が強く、男性的なイメージ

Cannondale キャノンデール(USA) – アルミといえばキャノンデール

cannondale一部では「カーボンキラー」という恥ずかしい異名で呼ばれる、高品質・高性能のアルミロードを開発するメーカー。キャノンデールのアルミロードはかっこ良く価格も手頃なので、女性が乗っているのもよく見かける。

キャノンデールは割と頻繁に手嶋純太とのコラボキャンペーンを行っているが、どれだけプロモーション効果があるのか気になる。

Specialized スペシャライズド(USA)- 地味だけれどS-WORKSがスゴイ

specialized_s-worksトレック、キャノンデールと並んでアメリカを代表するメーカー。2014年にツール・ド・フランスを制した高い技術力を誇る。

スペシャは上位グレードのモデルS-WORKSがスゴくかっこいい。マイヨヴェール5連覇したサガンが乗っていることもありブランド力も高い(下位モデルはあまり乗っている人を見かけないので少し地味な存在)。
レディースモデルにも力を入れているので女性は選択肢にいれると良いかと。

Cervélo サーヴェロ(カナダ) – とにかくスピードを求める人に

cervelo-S5フランス語の“cervello(頭脳)”と、イタリア語の“vélo(自転車)”を組み合わせたブランド名。

新開(兄)の影響で、このバイクに乗って相手を仕留めるバキュンポーズをすると必ず自分が敗けるというジンクスが巷に広まっている。しかし実際はTTバイク開発からはじまったブランドだけに、流体力学に基づいて設計されているカーボンフレームで多くの実績を残しているので安心してください(2012年ジロ・デ・イタリア個人総合優勝など)。トップスプリンターのカヴェンディッシュも乗っているし。

価格が基本高いので、どちらかというと2台目にほしい存在。トライアスロン用途にも最適。

Argon18 アルゴンエイティーン(カナダ)- ロードレース界では未知数

argon18 nitrogenロードレースのオリンピックカナダ代表として出場したジャーベス・リューが1989年に設立。
トライアスロンでの実績が多くサーヴェロと同様TTバイクのイメージが強いが、2015・2016年のツール・ド・フランスに出場したボーラ・アルゴン18が使用していることでロードレース界でも注目を浴び始めている。まだ大きな実績がないことから今後の展開に期待。
ラインナップはすべて赤×黒×白のデザインで、何度も見るうちに好きになってくる。

 

 

3. イタリア

イタリアンバイクはどのメーカーも色っぽさがある。おしゃれなロードバイクが欲しいときにはイタリアのブランドから選べばハズレがない。歴史のあるメーカーも多いので、おしゃれなだけではなく実力も伴っており、死角がない。

Bianchi ビアンキ – エントリーに優しいおしゃれブランド

bianchi

イタリアの空の色を模したチェレステカラーによるブランディングで無条件におしゃれなビアンキ。
創業130年を迎える世界最古の自転車ブランドで、パンターニやジモンティなど伝説的なチャンピオンたちが、チェレステのバイクで多くの勝利を獲得してきた。

最近はエントリーユーザーを取り込む方向にも注力しており、クロスバイク〜エントリーロードのラインナップが他メーカーと比べて豊富。そのため街を走っているとチェレステカラーの自転車に遭遇する確率が非常に高い。

PINARELLO ピナレロ – おしゃれ高級自転車の代表格

pinarello dogma f10おしゃれなイタリアンバイクの中でも、今はピナレロの存在感が一番大きい。
特にフラッグシップモデルのDOGMA F8は、2014年のロンドン・デザインアワードで金賞を受賞しているなど、デザイン性の高さが一般的に認められている(2017に後継機”F10″が発売)。アップデートされた流線型のフォークも美しい。

またフルームがツール・ド・フランスで個人総合優勝を3回獲得しているなど、近年のチームスカイの活躍から見られるように実力もトップクラス
派手好きとの調和性が高いのは鳴子くんしかり。

Wilier ウィリエール – ただ美しい

wilier cento10air1945年に創業し、40年代後半にツールで数多くの勝利を挙げた歴史的メーカー。ウィリエールは現在イタリアにおいて最も販売台数の多いメーカーであり、日本でも乗り手が増えている。

ピナレロが高級おしゃれド直球なのに対して、ちょっと控えめにおしゃれしたい人が乗るイメージ。たぶん流麗なロゴのせい。
Wilierに乗っている箱学の葦木場は身長202cmだけれど、そんなサイズのフレームってあるのだろうか。 

COLNAGO コルナゴ – ブランド価値の高い高級自転車

colnago新城選手が2015年まで在籍していたユーロップカーの自転車。かつて選手として活躍していたエルネスト・コルナゴが20歳のとき骨折により選手生命を断たれ、メカニックとして1954年に自分の店を持ったのがブランドのはじまり。

美しいフレームフォルム手作業による芸術的な塗装など、杉本くんが「僕のコルナゴちゃん」と溺愛するほどブランド所有の満足感は高い。速いというよりは堅実に力強く走り抜くイメージなので、若い人よりも年齢層が少し高い人が乗っている気がする。

DE ROSA デローザ – あぁかわいい

derosa可愛い子がデローザ乗っていたら惚れます。可愛くない子は(略

伝統ある高級イタリアンバイクの一角を担い、ハートのロゴはステータスシンボル
フレーム職人だったウーゴ・デローザが1953年に創業し、現在は息子であるクリスティアーノ・デローザが2代目としてCEOを務めている。バイクラインナップの中に孫のニコラスを名を冠したカーボンロード「ニック」を出すなど、世襲制が色濃いブランド

あまり実力のあるイメージはないが、それでもデザイン性の高さを含め、レーシングバイクとして一定の存在感がある。

KUOTA クオータ – 実力派新興イタリアンブランド

kuota khan2001年設立の新興メーカーだが、レースでの実績が高く世界的にもトップブランドに成長している。かつては国内でも宇都宮ブリッツェンやチームUKYOにも機材を提供していた(現在はそれぞれメリダとガノーになっているけれど)。
イタリアンバイクの中では硬派なデザインで、白・黒・赤のカラーリングがカッコ良い。その風貌から20代男性がシャカリキに乗っているイメージ。

CARRERA カレラ – 近未来的な独特の世界観

carerra1960〜70年代に活躍した2人の元プロレーサーによって1989年に設立。
ハイエンドクラスはミリ単位でサイズがオーダーできたり、カーボンの特性を利用した珍しいフレーム形状(↑PHIBRA)を出していたり、独特の世界観を持つメーカー。
筋肉(ニク)ソムリエの小鞠くんが乗っていたり、シャ乱Qのまことがサイズオーダーしたバイクを持っていたり、やっぱり独特の人が乗っている。

 

4. ドイツ

工業国ドイツのロードバイクイメージは何よりも”質実剛健”。イタリアンバイクと比較すると明確だが、デザインは色気よりも男性らしさが強いシックな印象。そして、モノづくり大国のプロダクトとして精度の高いラインナップが揃っている。

Focus フォーカス – 本格派モダンバイク

focusシクロクロスの世界チャンピオンであるマイク・クルーゲが1992年に創設した比較的新しいブランドだが、近年のツールでもフランスのチームAG2R(アージェードゥゼール)に機材を提供し多くの成績を残している本格派。
最新の技術を取り込んだフレームとモダンなロゴデザインからとても速そうに見える。

FELT フェルト – 飾り気のないブラックフレーム

felt元モトクロスのメカニックでフレームの魔術師と呼ばれるジム・フェルトが立ち上げた総合自転車ブランド(ジムは今も現役でセッティングを行っている)。ロゴデザインはブランドコンセプトである”FAST, LIGHT, SMOOTH – 速く、軽く、心地よく”にぴったりでよく目立つ。
ブラックが基調のフレームデザインが多いラインナップも幅広く、エントリーモデルは安価なので若い男性がよく乗っている。

Corratec コラテック – ザ・質実剛健

corratec1990年に南アルプスで誕生したブランドで、かっちりとした硬派なデザインが特徴。
MTBの世界では弓なりの独特なフレームデザインで知られていたが、近年バンビ青八木によりロードバイクでも有名ブランドに。絶対流通数は少ないが、エントリーモデルは品質良くコスパが高いので、稀に乗っている人を見かける。

Canyon キャニオン – 影のコスパ&実力最強メーカー

canyon ultimateツール・ド・フランス2016でキャニオンを採用したチーム・モビスターがチーム総合優勝を飾っている。
1996年創業と若く、オンラインでの直販でしか購入できない
そのため購入やメンテナンスにある程度知識を必要とするが、他のメーカーの同一グレードと比べると数万単位で価格が安い。GIANTが強みとするコスパで比較しても遜色なく、かつシンプルなグラフィックがかっこ良いのでデザイン性も含めたら最強のメーカー。自分でメンテナンスしていける人であれば優良な選択肢になる。

 

5. ヨーロッパ(伊・独以外)

イタリア・ドイツ以外のヨーロッパメーカーは、超高級フレームから実力派バイクまで国ごとの特徴が出ており、好みのロードバイクがあれば人と被りにくいので狙い目。

LOOK ルック(フランス)- 速さ×ステータスシンボル

lookカーボンを初めてツール・ド・フランスに持ち込んだ伝統のあるブランド。

値段の高さやブランド力から、「一度は乗りたい憧れのバイク」というポジションにいる。初心者よりもある程度乗り込んだ人が選ぶので、実際に速い人が多いのがにくいところ(いい意味で)。レース会場でもよく見かける。

TIME タイム(フランス) – 最強のカーボンマシン

time scylon元の会社であるTVT社が分裂し、LOOKとTIMEになった。

F1と同じカーボン成形方法でフレームを作っており、ペダリング効率を最大まで高められる最強のフレームメーカー。大量生産には向かないため価格も高い。フレームセットのみでの販売しかなく、LOOKと並んで超高級車の両翼をなす。

Lapierre ラピエール(フランス) – 親しみやすいフランスの貴公子

lapierre1946年に創設され、当初マウンテンバイクメーカーとして発展したのちにロードバイクを製造するようになった総合自転車メーカー。近年ではフランスのプロチームにも機材を提供し結果を残している。

ラインナップはエントリークラスからハイエンドまで幅が広い。そのためLOOKやTIMEが上流階級のフランス貴族とすれば、ラピエールは庶民派のイケメン。もちろん上流階級と対等に渡り合えるセンスも備えている。

SCOTT スコット(スイス)- 超軽量フレームで実力派向け

scott弱泉くんがフレームにひびが入るほど乗り込んだメーカー。
もともとはスキーのストック製造から始まった会社だが、後にMTBやロードバイクフレームの製造を始め、世界初のエアロハンドルバーを開発したり、超軽量のカーボンフレームをリリースし最高峰のレースで活躍するなど、その技術における評価は高い。
チャラチャラしていなくてストイックに性能を追い求める印象。

BMC(スイス) – 急成長するスイスならではの堅実バイク

bmc roadmachine011986年に設立されたBMC(bicycle manufacturing company)。
設立当初はあまり存在感がなかったものの、2000年代にプロチームとスポンサー契約をスタートして以来急激に実力を伸ばし、2011年にはBMCレーシングのカデル・エヴァンスがツールで総合優勝している。2016年でもチーム総合3位を獲得。
弱ペ主人公小野田くんの2台目バイクだが、乗っている人はあまり見かけない。

RIDLEY リドレー(ベルギー) – 国技自転車の国から生まれたカタギのブランド

ridley東堂のおかげで一躍有名になり、乗っている女性を一時期たまに見かけるようになった。
創業は1990年と新しいが、自転車が国技のベルギーで生まれたメーカーのため、プロツアーでの存在感は大きい。
FENIXなど20万前後のエントリー向けもあり、デザインもかっこいいので最初の一台によさそう

BH(スペイン)- 玄人好みの本格派

bhBHは“Beistegui Hermanos(ベイステギ兄弟)”の略。
第一次大戦中にベイステギ3兄弟が設立した銃器の製造会社が、戦後に自転車を製造することになったことが始まりとなる歴史的ブランドだが、近年日本で有名になったのは筋肉まつ毛くんの影響アブッ。
全体的に価格は高めで乗っている人はほとんど見かけないものの、ハイエンドモデルのルックスがとてもかっこいい。

ORBEA オルベア(スペイン) – 山岳ステージに強い総合メーカー

orbea1840年創業で、BH同様元々は銃器製造メーカーだったのが、1920年に自転車を製造開始。現在ではスペイン最大級の総合自転車メーカーになっている。

本社のあるバスク地方はピレネー山脈の麓にあるため、坂道でその性能を大いに発揮すると言われている。そのためオルベアに乗っている人を見るとクライマーだと勝手に思ってしまう。

 

6. 日本

Anchor アンカー – まじめ まじめ まじめ

anchorブリヂストンサイクルが展開しているブランド。昔はよく見かけたが、ロードバイクがブームになってからは相対的に乗っている人が少なくなった気がする。
日本人向けのフレーム設計やサイズ展開をしていたり、自分の体格に合わせて自由にパーツ交換できるシステムを提供していたりと、ミクロ視点の気遣いが日本企業らしい良いところ。フラッグシップモデルもあまり高級に見えないが技術力は高いので、見た目よりもジャパンブランドの堅実さで選ぶイメージ。

* * *

各メーカーとも世間一般的に定着したイメージはありますが、ロードバイクを買うときは、他人がどう思うかよりも、自分がどれだけその自転車に惚れ込むことができるかで判断するのが一番です。
ちょっと気に入らないけれど妥協して買ってしまうと、ずっとほかのロードバイクに目移りすることになってその子がかわいそうですしね。
運命の一台に巡りあえますように!


 

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