LOVE CYCLIST

Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

ロードバイク乗りに最適な体型とは 〜 ツール・ド・フランス上位選手のリザルト別体型まとめ

 

長距離を高出力で走るロードサイクリストにとって、どのような体型を維持していくのが最適なのか。
その参考とするために、7月に開催されたツール・ド・フランス2017における、リザルト上位選手の身長・体重*からBMIを出し、個人総合・ポイント賞・山岳賞別に傾向値を算出しました。

もちろん体型だけで力を測ることはできませんが、僕らが目指すべき指標のひとつとしてトップ選手と自分を照らし合わせながら、体型コントロールのベンチマークにできればと思います。

*参考: ツール・ド・フランス2017公式プログラム 八重洲出版(2017)

表記について

脚質
A: オールラウンダー、C: クライマー、S: スプリンター、P: パンチャー、R: ルーラー

BMI=体重(kg)/{身長(m)x身長(m)}
フルームの場合は、69÷(1.86×1.86)=19.94となります。BMIは18.5〜25が普通体重とされ、この範囲を下回ると低体重、上回ると肥満と判定されます。

1. 個人総合の傾向

選手名/所属チーム 脚質 身長 体重 BMI
クリス・フルーム/スカイ A 186 69 19.94
リゴベルト・ウラン/ドラパック C 173 63 21.05
ロメン・バルデ/AG2R C 185 66 19.28
ミケル・ランダ/スカイ C 172 60 20.28
ファビオ・アル/アスタナ C 181 65 19.84
ダニエル・マーティン/クイックステップ C 176 63 20.34
サイモン・イェーツ/オリカ A 172 58 19.61
ルイ・メインチェス/UAEエミレーツ A 173 61 20.38
アルベルト・コンタドール/セガフレード A 176 62 20.02
ワレン・バルギル/サンウェブ C 183 60 17.92
 平均値   177.7 62.7 19.9

累計タイムの速さで競う個人総合のTOP10は、ほとんどの選手の脚質がオールラウンダーあるいはクライマー。
ツール・ド・フランス自体、マイヨ・ジョーヌを獲得するためにはクライマーやオールラウンダー向けのコースとなっているので、BMI平均値は後述のクライマーに近い値となっています。
10位のバルギルが極端に痩せ型なので平均値が下がっていますが、中央値は20強となります。

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手足の長いフルームはBMI19.94と比較的痩せ型

 

2. ポイント賞の傾向

選手名/所属チーム  脚質 身長 体重 BMI
マイケル・マシューズ/サンウェブ S 180 70 21.60
アンドレ・グライペル/ロット・ソウダル R 184 82 24.22
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン/ディメンション R 181 74 22.59
アレクサンドル・クリストフ/カチューシャ S 181 78 23.81
ソンニ・コロブレッリ/バーレーン・メリダ  S 176 71 22.92
トーマス・デヘント/ロット・ソウダル P 179 68 21.22
ディラン・フルーネウェーヘン/ロットNL P 177 70 22.34
クリス・フルーム/スカイ A 186 69 19.94
リゴベルト・ウラン/ドラパック C 173 63 21.05
ダニエル・マーティン/クイックステップ C 176 63 20.34
平均値   179.3 70.8 22.0

スプリント争いとなるポイント賞は、体格の良いスプリンター脚質の選手が上位に入っているため、平均値22.0と高め。
残っていれば上位に食い込んでいたであろうリタイア組のトップスプリンターも見ると、サガン(21.56)、カヴェンディッシュ(22.20)、キッテル(24.62!)と軒並みいい体をしています。
とはいえ、BMI値としては25以下に収まっており、スプリンターでもバイクを降りれば標準体重の範囲内です。

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BMI21.6のマシューズ。筋肉隆々に見えるがスプリンターの中では痩せ型

 

3. 山岳賞の傾向

選手名/所属チーム  脚質 身長 体重 BMI
ワレン・バルギル/サンウェブ C 183 60 17.92
プリモシュ・ログリッチェ/ロットNL A 176 62 20.02
トーマス・デヘント/ロット・ソウダル P 179 68 21.22
ダルウィン・アタプマ/UAEチームエミレーツ C 167 60 21.51
クリス・フルーム/スカイ A 186 69 19.94
ロメン・バルデ/AG2R C 185 66 19.28
ミケル・ランダ/スカイ C 172 60 20.28
バウク・モレマ/セガフレード C 181 64 19.54
アルベルト・コンタドール/セガフレード A 176 62 20.02
セルジュ・パウエルス/ディメンション A 178 65 20.52
平均値   178.3 63.6 20.0

クライマーの栄冠山岳賞は、今年躍進したバルギルの痩せっぷりが突出しています。
また平均身長を見ると、ポイント賞の上位が180cm前半を占めているのに対し、山岳賞の場合170cm後半が多く、低身長で身軽な選手が活躍しています(体重も平均60kg前半と軽い)。個人総合と平均値の大差がないのも特徴です。

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先頭を引くバルギルはBMI17.92と、THEクライマーという体型

* * *

ツール・ド・フランスという長丁場のレースにおけるリザルトをベースにしているため少し特異性があるかもしれませんが、BMI傾向値としては以下のようなことが見えています。

・オールラウンダー、クライマーなどの持久タイプ:19-21
・スプリンター、パンチャーなどのパワータイプ:21-24

多寡はあれ、体型だけを見ればほとんどの選手が普通体重の範囲内に収まっているところが健康的。これだけスラッとした体で、あれほどの出力を続けられることに感服せざるを得ません。
自身の脚質と照らし合わせて、どの範囲で体重をコントロールするかの参考にしてください(僕はちょうど19なので、もう少し増量しながらパワーをつけたいところ)。