【腕時計×心拍計】Garmin vivosmart HR J レビュー(改訂版)

トレーニング時の心拍計測用に「GARMIN vivosmart HRJ」を発売日に購入してから1年以上使用したので、改めてレビューをします。高機能でデザインや装着感も良く、今では日常やライドに欠かせないアイテムとなっています。

※本記事は2016/3/22公開記事から加筆修正したものです。
※2017年5月より後継機「vivosmart3」が発売されており、HRJとの違いはページの最後に記載しています。

1. vivosmart HR Jの機能

活動量計つきのスマートウォッチとなるガーミンのウェアラブル端末。主にこんな機能があります。

  • 心拍計測 – 手首の静脈から計測
  • 健康データの数値化 – 歩数、上昇階数、移動距離、睡眠など
  • スマホ連携 – LINEなどの通知、音楽の再生停止・曲送り
  • 活動ログの管理 – 「Garmin Connect Mobileアプリ」と同期

スマホとvivosmartがあれば、トレーニング用の心拍計測だけではなく、日頃の活動もまとめて管理できるというデバイス。

公式ムービー

 

2. 1年使用してみてわかった良い点・気になる点

デザイン

シンプルなデザインでスタイリッシュな印象。時計としては形が珍しいので発売当初は周りから「なにこれ?」と聞かれることが多かったのですが、最近はウェアラブル端末が普及していて物珍しさはなくなっています。

そのためスーツのようなフォーマルな服装だとこのデザインを普段使いするには少し違和感がありましたが、慣れてしまえば問題ありません。

シンプルだけど割と存在感はある

 装着感

ベルト部分がけっこうふにゃふにゃしているので、手首のフィット感が良好
基本的に外出中は常に付けているのですが、軽いので違和感がほとんどありません。金属ベルトの時計をつけていたときは固くて重くてストレスを感じていましたが、vivosmartはすぐにつけていることに慣れます。今では着けていない方が違和感があるくらい。

ふにゃふにゃベルトの強度は、購入当初はすぐに切れてしまうのではないかと心配していましたが、1年経過後の今でも劣化は感じられません。柔らかくて頑丈ととてもいい感じの素材。

フェイス側は1.5cmほどの厚みがあるので私服でシャツを着るときは少し邪魔になります。
また心拍計測するためには手首のくるぶしより手前に時計を装着する必要があります。長袖を着ているときはいちいち袖をめくってフェイスを確認する手間がかかります(Edge連携時はEdge側に心拍数が表示されるので問題なし)。

インターフェイス・操作性

静電容量式のタッチパネルなので操作の反応がとても良好。またスワイプとタップだけのシンプル操作なので説明書を読まなくてもすぐに使えます。

常時表示させる項目を選べるのもGood。設定で「最後に表示した項目」を常に表示させることができます。スリープ状態にならないので、時計としても問題なく使えます。

タッチパネルの反応が良すぎて、気づかないうちに触れてしまって違う項目を表示させてしまっていることもよくあります。ほかの人に自分の心拍数がダダ漏れだったりします。

時計表示は視認性が高い

バッテリー

稼働時間を約5日間と謳っている通り、実際に日常生活レベルで4〜5日は持ちます(後述の心拍転送モード使用時はバッテリー消費が早くなるので注意)。時計として考えるなら1ヶ月くらい持ってくれるとうれしいですが、充電時間が短いのでそんなにストレスには感じません。

充電に専用のクレードルが必要なのが少し面倒。クレードルを持ち歩かないかぎり出先で充電できません(しかも別売だと割と高い…)。

 

3. お気に入りの機能5選

もともと心拍計測目的で買ったのですが、それも含め便利な機能があるので個人的に気にっているものをご紹介。

1. センサーによる心拍計測

裏側にある心拍計測用のセンサー

通常使用だと心拍数計測タイミングが不定期のため実際の心拍数とズレがありますが、「心拍転送モード」にしておくとリアルタイム表示することができます。転送モードにするには心拍表示画面を長押しするだけ

転送モードという名称ですが、vivosmart単体でもリアルタイム表示されるので、ランニングやジムなどで心拍を見ながら体を動かしたいときでも使えます。最初このことに気がつかずちょっと不便だと思っていましたが、好きな時に転送モードで計測できるとわかってからはサイクリング以外の運動時にも活躍しています。

またもちろんGarmin EdgeなどのANT+対応デバイスに連携して表示させることができます。胸バンド不要なのでライド時の心拍計測がとても捗ります。ヒルクライム時などには必須。
電池消費速度は少し早まるので、転送モードを使った日は充電を忘れずに。

 

2. スマホ通知

通知画面。タップするとメッセージを読むことができます

心拍計測と合わせてお気に入りの機能がこのスマホ通知。LINEやFacebookメッセンジャーなど、スマホ側で通知設定したアプリをvivosmart側でも一緒にバイブレーションで知らせてくれます。

スマホの通知センターに表示される内容と同じものがディスプレイに表示され、レスをする/しないの判断が一瞬でできるので非常に便利。iPhoneのバイブは弱くて気づかないことが多かったので助かっています。
またカレンダーやToDoなどのタスク処理系アプリの通知も設定しておくと、重要な予定やタスクを事前にリマインドしてくれます。

ただバイブ音がけっこう大きいのでミーティング中などは注意が必要です。 

3. スマホを探す機能

この画面にするとスマホから音が流れます

スマホ探索アイコンをタップすると、Bluetooth接続しているスマホから音が流れる機能です。
家や車のなかで電話どこにいった?となったときにすぐ探せるので助かります。ただBluetoothコネクトができていないと反応しないので要注意。

4. 上昇階数計測

階段を上ると勝手に上昇階数を計測

どれだけ階数を歩いて昇ったかが内蔵の気圧高度計を元に数値化されます。エレベーターなどで歩かずに昇った場合は計測されないようになっているおりこうな機能。

目標値を自分で設定して、毎日達成すべく極力階段で移動するようになりました。 

5. バイブアラーム

スマホ経由でアラームを設定し、設定時刻になるとバイブで知らせてくれる機能で、目覚まし時計変わりに使えます。アラームの音だとビクッとなるのに対して、バイブだとジワッとした目覚めになるので身体に優しい。しかも二度寝すると、動きがないのを検知して10分後にまた震えてくるおせっかい機能があるので、朝ちゃんと起きられます。

ただアラーム時刻はスマホ側からしか変えられないので、いつもと違う時間に起きたいときはちょっと面倒。

* * *

最近は活動量計のバリエーションも増えてきて、Fitbit ChargeHRMIO FUSEなどの競合製品が多数発売されています。

競合と比較したvivosmartのメリットは、まずガーミン製であること。Garmin Edgeとvivosmartを連携させれば、心拍データと走行データをまとめて「Garmin Connect」アプリ上で一元管理することができます。
また単体使用でもリアルタイム心拍表示ができるし、デザインが洗練されていて普段使いもできる点からサイクリストに最適な活動量計だと感じます。

当初はトレーニング時の心拍計測目的で購入しましたが、日頃の運動の管理やスマホ通知機能が思いのほか便利なので、1年経った今でも常に身につけています。

GARMIN vivosmart HRJ 【日本正規品】

 

4. 後継機「vivosmart 3」の概要

2017年5月にHRJの後継機として「vivosmart 3」が発売されています。主な変更点は以下の通り。

・フェイスの出っ張りが薄くなりスリム化
・29.6g→20.4gの軽量化
・ディスプレイが液晶から有機ELに変更
・筋トレアプリ内蔵、ストレスレベル計測、VO2MAX予測、REPカウント(ジムでのトレーニング追跡)など、よりフィットネスに特化した機能が追加。

HRJと比較して価格差はほとんどないので、今選ぶのであればvivosmart3の方がお得です。

Garmin vivosmart 3

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