LOVE CYCLIST

Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

ロードバイク用おすすめ輪行袋6選&電車輪行のポイント

 

ロードバイクの行動範囲の幅が広がる輪行。

サイクリングの基本は自宅を起点としてコースを決めるものですが、自走で行ける範囲には限界があるので、たまには違う場所を走ってみたり、遠くの峠があるコースなどを攻めてみたくなります。そんなときに電車や車を使って輪行するのは、旅行に出かけるのと同じくらいワクワクするもの。

そこで、はじめてでも楽しい輪行ができるように、輪行袋の選び方と輪行時に気をつけるべきことをお伝えします。

※本記事は2016年公開記事を現状に即し大幅に改訂したものです。

 

1. 輪行袋のタイプ

輪行袋は[両輪を外して収納する袋]と[前輪だけ外す袋]の2種類がありますが、電車輪行を前提とする場合は両輪を外す袋を選びます(前輪外しはサイズが大きすぎるため、公共交通機関への持ち込みは原則ルール違反)。

両輪外し袋の収納方法は①縦置きタイプ②逆さ置きタイプの2つに分かれます。

輪行袋のタイプ

① 縦置きタイプの特徴

  • ・縦長なので最も省スペース
  • ・混雑する電車で乗客への影響を最小限に留められる
  • ・エンド金具が必要なので輪行セットが重くなる
  • ・エンド金具の装着の分だけ収納に時間がかかる

②逆さタイプの特徴

  • 逆さにしてホイールを外すだけなので収納がラク
  • ・輪行セットがコンパクトなので持ち運びがラク
  • 横幅があるので車内で比較的場所を取る

メリット・デメリットに合わせてどちらかを選択するかたちになりますが、逆さタイプの方が収納時間が短いので、輪行に慣れない場合は逆さタイプの方が収納時に時間を気にするストレスが少なくなります。収納したあと少し場所は取るものの、混雑の少ない時間帯の電車を選ぶことで大きな問題にはなりません。

個人的に両タイプとも持っていますが、基本はさくっと収納できる逆さタイプを常用し、省スペースで輪行したいときだけ縦置きタイプを使用しています。

 

2. 縦置きタイプおすすめ輪行袋

縦置きタイプで使っているサイクリストが多いのがOstrich(オーストリッチ)の輪行袋。
ほかにもタイオガやドッペルギャンガーなどさまざまなメーカーが縦置きタイプを出していますが、オーストリッチはショップでの取り扱いが多く入手しやすいメーカーです。
また生地の厚さで何種類も展開しているので、用途に合わせて選択することができます。

Ostrich輪行袋の種類

オーストリッチのラインナップの中で、ロードバイク用の定番として選択肢に挙がるのは「L-100」「ロード220」「ロード320」の3種類。

オーストリッチ輪行袋の種類

最軽量の「L-100

オーストリッチの中で最もコンパクトで、ボトルケージに入れて持ち運びができます。そのぶん素材は薄手ですが、耐久性はしっかりしており簡単には破れません。

収納しやすくて丈夫な「ロード220」「ロード320

この2つは生地の厚さだけ異なります。いずれも袋の内部にホイールポケットがあって収納しやすい、初心者向けの輪行袋。厚手の生地で丈夫なので、どんなシーンでも使えます。
ただ畳んだ状態のサイズが大きいので、バックパック等に入れて持ち運ぶ必要があります。

また輪行袋にバイクを入れただけだと、袋の中でそれぞれのパーツがぶつかり合ってフレームやホイールが傷ついてしまいます。そうならないためにも、各パーツを保護するカバーを一緒に揃えます。

縦置きタイプと一緒に購入するもの

縦置き輪行袋と一緒に購入するもの

●フロント用エンド金具Amazon

前輪を外したフロントフォークをどこかにぶつけてしまったとき、変形しないように保護するもの

●チェーンカバー  必須 Amazon

チェーンが接触することによる傷や、オイルによる汚れを防ぐもの

●リア用エンド金具  必須 Amazon

リアエンドに装着して保護し、フレームを直立させるためのもの
※「ロード220/320」はリアエンド金具が付属します。「L-100」を選んだときのみ一緒に購入してください。

●フレームカバーAmazon

輪行袋内でパーツ同士が接触したときや、持ち運び中にぶつけてしまったときなど、大事なフレームを保護するもの

●スプロケットカバー  必須 Amazon

スプロケットがフレームに接触して傷つくことを防ぐもの

 

2. 逆さタイプおすすめ輪行袋

逆さタイプも種類が多く、どれを選ぶべきかわかりづらいかもしれません。
しかし縦置きタイプと同様に、携行性を重視するか、耐久性を重視するなど、目的によって選択するメーカーが決まってきます。ここでは特徴別に代表的な3つのメーカーを紹介します。

逆さタイプの代表的な輪行袋

逆さタイプの輪行袋

最小サイズの「Pocket In 超軽量輪行袋

こぶし大まで小さく折りたためる最小・最軽量の輪行袋。ボトルケージに入れると小さすぎて不安定になるくらいなので、サドルバッグなどでの携行が安心です。

個人的にも所有しており当初は耐久性に少し不安がありましたが、何回も輪行している中で特に問題なく使えています。とにかく持ち運びが楽なのでロングライドの緊急用としても最適。

ボトルケージに収まるスタンダードサイズの「MARUTO RK-02M

折りたたむと丁度ボトルケージに収まるサイズの輪行袋。

ほかの輪行袋と違ってハンドルを真っ直ぐにしたまま収納するため横幅・縦幅ともに大きくなりますが、床においたときの安定性が高く、揺れる電車内での安心感があります。

収納が簡単で女性にも最適な「GRUNGE キャリー

女性でも気軽に輪行ができるようにというコンセプトでつくられているため、フレームサイズが520mm以下に限定されたグランジの輪行袋。そのコンセプト通り、ホイールバッグが付属していたり、収納袋が縫い付けてられていたり、収納しやすさが重点に置かれています。

その分重量があるので身軽にサイクリングしたい場合には不向きですが、初心者やフレームを傷つけるリスクを抑えたいサイクリストに最適です。

 

逆さタイプと一緒に購入するもの

逆さ輪行袋と一緒に購入するもの●チェーンカバー  必須 Amazon

チェーンが接触することによる傷や、オイルによる汚れを防ぐもの

●スプロケットカバー  必須 Amazon

スプロケットがフレームに接触して傷つくことを防ぐもの

●フレームカバーAmazon

輪行袋内でパーツ同士が接触したときや、持ち運び中にぶつけてしまったときなど、大事なフレームを保護するもの

●固定ゴムバンド×3本Amazon

ホイールとフレームを固定するためのもの。輪行袋に付属している結束バンドでも使用上問題ありませんが、ワンタッチで固定できるゴムバンドの方が収納が楽でコンパクトです(上記の3種の中ではPocket In輪行袋にのみ必要)。

 

4. 電車輪行するときのポイント

電車のホーム輪行セットを揃えたらロードバイクと一緒に出かけましょう。初めて輪行するときは、あらかじめ以下のポイントを抑えておきます。

事前に自宅で出し入れの練習を

輪行は慣れると5〜10分程度で出し入れできるようになりますが、最初は試行錯誤しながら作業するため30分以上かかることも。出先でやり方がわからず立ち往生する前に、自宅で2〜3回収納の練習をしておくと現地での作業がスムーズになります。

組み立て/解体する場所を選ぶ

駅前で輪行袋に出し入れする際は、以下の条件に合った場所を探します。

  • ・人通りが少ない平らな場所→ 輪行袋を広げて作業するため
  • ・風がない場所→ 部品が飛んでいってしまわないように
  • ・きれいな場所→ トイレの横などは避けたいところ

乗車位置は先頭か最後尾

ほかの乗客の迷惑にならないように、先頭か最後尾の列車に乗り、車掌室側の壁に自転車を立てかけるのが基本。空いていれば車椅子スペースにも置くことはできますが、車椅子の方が乗車してきたら速やかに移動します。
また混雑時は1本電車を見送るなど、一般客にも充分配慮をします。

電車には常識範囲内の服装で

ビブショーツのまま電車に乗ると、自分だけでなく周囲も恥ずかしい思いをするため、上からショートパンツを履いておくのがマナー(下半身のピチピチが隠れれば何でもOKです)。
また夏場は冷房が効きすぎている場合もあるので、羽織れるようにウィンドブレーカーを用意しておきます。

帰りは汗と臭いを拭って

サイクリングの帰りに電車に乗るとき、特に夏場は、一日かいた汗をデオドランドシート等で拭きとって、さっぱりしてから乗車します。帰りも爽やかなのがイケてるサイクリスト。

* * *

輪行は慣れればどこでもすいすい行けるようになりますが、油断すると袋の中でフレームに傷がついてしまうこともあります。
収納・組み立てするとき、また持ち運ぶときは、充分注意してバイクを取り扱ってくださいね。