text by Tats(@tats_lovecyclist)
オーストラリアのBlack Sheep Cyclingから、東京をモチーフにした限定ウェア「LIMITED Tokyo」が7/22全世界同時リリースされました。
このリリースにあたり、東京をロケーションとしたスチールの撮影をLOVE CYCLISTが担当しています。
Black Sheep – LIMITED Tokyo
本コレクションは、日本で発祥した「競輪」からインスピレーションが得られています。第二次世界大戦の終結から3年後に始まったその競技は、かつては違法賭博や暴動などが頻繁に表立ち、今の比較的クリーンなイメージとは異なって、華やかでありながら不安定な世界のものでした。
高給取りの競輪選手、混沌とした色彩の競輪場──そういった日本独特の伝統やサブカルチャーに敬意を払う意味で、“Black Sheep(=はみ出し者)”を日本語にした「黒い羊」のタイポグラフィがはっきりとデザインされたウェアとなっています。
スチール撮影にあたっては、本来はBlack Sheep Cycling(以下BSC)のクリエイティブディレクターが来日の上で執り行う予定でしたが、今も続く渡航制限により来日がかなわず、リモートでBSCからブリーフィングを受けた上で、以下日本のチーム4名によって撮影を行いました。
LIMITED Tokyo 撮影チーム
茂田 羽生/Hao Moda – フォトグラファー
青山スタジオで働いた後、フォトグラファーアシスタント、雑誌の編集を経て2015年からフリーフォトグラファーとして活動を開始。Cycle SportsやNumberWebなど数々のスポーツ系媒体で活躍している。
Tats – プロデューサー(兼モデル)
LOVE CYCLIST編集長。これまでのキャリアではWebやデジタルマーケティングのコンサルディング・制作領域で数多くのクライアントを担当しており、その中で撮影ディレクションも行ってきた。
Ryuji – アシスタントディレクター(兼モデル)
ロードバイクを始めてから数年間は競技者として打ち込み、表彰台に上がった経験も持つ。自転車専門誌の編集者として勤めた後、サイクルウェアメーカーにも勤務し、キャリアを通じて撮影やモデルを経験してきている。
Mei – モデル
大学のサイクリング同好会に所属する学生。これまでブルベやヒルクライムなどのイベントに参加し、様々な自転車の楽しみ方に触れてきた。今は「ひと山、ひとカフェ」というライドスタイルを確立。
スチールの目的
渋滞する道路、ネオンサイン、賑やかな都会生活。
スチールの目的は、海外の人がイメージするような「TOKYO」の中でLIMITED Tokyoを見せることでした。
いつものLOVE CYCLISTの撮影とは条件が全く異なるため、入念なロケハンと時間割によって今回のワークを組み立てていきました。
加えて今年は雨が降らない日はほぼないという梅雨シーズンのため、雲間を狙ってスケジュールを合わせ、スピーディに、ただし漏れなくBSCの意図通りに撮影を行う必要もありました。
そういったコンディション下でも、フォトグラファーの茂田氏は、提示したロケーションに対して考えうる限り最も適切なカメラワークで場面を切り取ってくれました。そのため撮られる側としても安心してレンズに身を委ねられました。
加えてモデルも撮影慣れしているメンバーがBSCに選ばれたため*、円滑なコミュニケーションのもと、BSCが望む品質のスチールを納めています。
*モデル選定については、公正に男女それぞれ複数名の候補をこちらからBSCに提示し、今回の3名が選ばれています。
Black Sheepのウェアについて
LIMITED Tokyoは、BSCのEssentialジャージ&ビブをベースにつくられています。
このジャージはカッティングが素晴らしく、肩からウエストにかけて完璧にフィットします。特に着丈がとても短いため、シルエットが非常に美しく見えるのが特徴です。
限定版は日本語タイポグラフィをあしらった外国人向けのデザインとなっていますが、このカッティングのおかげで、僕たちが着てもとても映える仕上がりだと感じます。
Limited以外でも、BSCのウェアはCYCLISMで取り扱っているので、まだ体験していない方はぜひ一度袖を通してみてほしいと思います。
text by Tats(@tats_lovecyclist)