ロードバイクの盗難防止に必要な鍵。
お店の売り場を見ると形状やサイズなど色々な種類のものがあり、どれを選べば良いか迷います。
できるだけ盗まれにくいものを選びたいですが、鍵の種類に関わらず安全性について言えることは2つあります。
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1. 重量と安全性はトレードオフ。重いものほど安全な傾向がある。
2. 価格と安全性はトレードオフ。高いものほど安全な傾向がある。
安全性を高めるのであれば、値段が高くてずっしりしたものを選べば良いのですが、軽量化が重要なロードバイクで、重いものはできれば持ち運びたくないもの。
そこで、ライドスタイルに合わせてどの種類の鍵を使ったら良いかをお伝えします。
1. 鍵の種類別の特徴とおすすめロック
ロードバイクのロックのために使う鍵は主にワイヤーロック・チェーンロック・U字ロックの3種類です。
▼各ロックの特徴
種類 | ① ワイヤー | ② チェーン | ③ U字 |
重量 | ◎ | △ | △ |
安全性 | △ | ◯ | ◎ |
持ち運びやすさ | ◎ | △ | ✕ |
① ワイヤーロック
手のひらに収まるサイズで、本体からワイヤーを引き出して使います。
長さがあるのでホイールとフレームを巻きつけたり、地球ロック(=ガードレールなどに巻きつけること)することができます。
小さくいちばん手軽なロックで、仲間の車体と一緒に巻きつけたりコンビニなどで一瞬離れるときに使っています。ワイヤーは切断されやすいので、あくまで一時的に目を離す場合のみに使ってください。
おすすめのワイヤーロック
MILKMANはバックポケットにすっぽり入り、見た目もスマート。 ワイヤーは90cmと長く、4桁のタイヤルロック式なので、いろいろなところで取り回しが効きます。
crops(クロップス) Q3 SPD08/Φ3×1800mm
リーズナブルにワイヤーロックを手に入れるならクロップスが定番。よく伸びて複数のバイクを一緒にロックできるので、グループでお店に立ち寄るときに便利。
② チェーンロック
太いチェーン状になっているのでワイヤーロックと比べるとかなり重さがありますが、切断に時間がかかるため比較的安全性の高いロックです。
1人のライドでどこかに立ち寄る予定があるときにはあると良い装備で、体に巻き付けたりバックパックに入れて持ち運びます。ただし体に巻きつける場合は上半身に不必要な負荷がかかるので、通常のライドには不向きです。
おすすめのチェーンロック
3桁のダイヤル式なのでキーを紛失するリスクがありません。
長さが650mmあるので地球ロックも可能。クロスバイクで買い物に行くときなどにも使います。
ナイロン生地で覆われていて、この生地の上から触るチェーンの感触がなんとなく好き。
③ U字ロック
名前の通りU字型になった高硬度の金属製ロックで、構造・材質上いちばん切断が難しい鍵です。
ホイールとフレームのロック用に使うもので、どうしてもしばらく離れる必要があるライドのときに、ほかの鍵と組み合わせます。ジャージのバックポケットには入れられないので、使うときはバックパックに入れて持ち運びます。
おすすめのU字ロック
Panasonic(パナソニック) U型ロック SAJ080 ブラック
U字ロックとしては安くて軽いのが魅力的です。シリコンで覆われているのでバイクを傷つけません。解錠されづらいディンプルキーなのも安心。
2. 鍵の使い分け方・組み合わせ方
上記3タイプは、距離や人数など乗り方に応じて、単体か組み合わせで使います。
乗り方 | ①ワイヤー | ②チェーン | ③U字 |
短距離(〜50km) | △ | – | – |
中距離(〜100km) | ◯ | △ | – |
長距離/1人(100km〜) | ◯ | △ | △ |
長距離/集団(100km〜) | ◯ | △ | – |
◯ 必須 / △ 必要に応じて持参 / – 不要
個人的にはライドの休憩時でもロードバイクから目を離さないようにしているため、念のためワイヤーロックだけ持ち歩いています。一度軽装に慣れてしまうと、チェーンやU字を持ち運ばなければならないような乗り方はしなくなりました。
ひとりで乗ることが多いのか、仲間と一緒が多いのか、あるいは自転車から離れる時間は長いか短いか、といった自分の乗り方に合わせて持ち運ぶ鍵を選ぶようにしてください。
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鍵は絶対に必要ですが、現時点では盗難を100%保証するものではありません。
鍵をつけていても目を離すとすぐ持っていかれると考えるくらいの慎重さで、ご自身のバイクを守ってあげてください。
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