【プロダクトレビュー】Ravemen FR300:冬になったらサイコン下にライト。

これまでサブライトに「fabric Lumaray V2」を使ってきたが、Wahooliganになってからマウントまわりで不便が生じていたので、類似モデルの「Ravemen FR300」に更新した。このタイプのライトは特に冬のライドに重宝するので、詳細をレビューする。

text / Tats@tats_lovecyclist

スペック

ハンバーガーの光るパティ

Ravemenのフロントライトは、サイコンマウントとサイコンの間にハンバーガーのように挟んで取り付けるライト。モデルは光量の異なる「FR160」と「FR300」がある。今回購入したのは「300」の方(理由は後述)。

メーカー Fabric  Ravemen 
モデル Lumaray V2 FR160 FR300
サイズ 74x53x20mm 75x57x21mm 82x60x25.5mm
重量 45g 55g 75g
最大光量 60ルーメン 50ルーメン
*点滅160ルーメン
200ルーメン
*点滅300ルーメン
防水 IPX5 IPX6 IPX6
ランタイム
*最大光量
2hrs 4hrs 4hrs
充電 microUSB Type-C Type-C
上部マウント Garmin/Wahoo Garmin/Wahoo Garmin/Wahoo
下部マウント Garmin Garmin
*Wahooは別売
Garmin/Wahoo
税込価格 ¥4,400 ¥4,999
*実売¥3,500〜¥4,000
¥6,999
*実売¥5,000〜¥6,000
購入リンク  Amazon Amazon

Ravemenは香港の企業で、一時は日本の代理店バイク・フォワードが取り扱いをしていたが、同社の事業休止によって2022年に撤退。現状はAmazonか公式サイトでのみ入手可能。

 

導入の目的

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ハンバーガー型ライトは知る限りfabric Lumarayが起源。
当初Lumarayを購入したのは、日没が早い冬のライドでライトを忘れた経験から。冬は日中に帰って来る予定でも、日が短くてライトが必要になるケースが多い。出掛けに決して付け忘れることのないようなライトを探し求めて、サイコンマウント用のLumarayに出会った。

ただLumarayは、下部マウントがGarminマウントの形状から変更できないのが難点。Wahooサイコンを使うようになってから、マウントの取り回しが不便になってしまった。
できればLumarayがWahooにも対応する改良版を出してくれればそれを購入したかったが、その気配が全く見えないため、類似品であるRavemen FR300を選択。

FR300は後発の製品だけあって、Lumarayで感じていた不便がいくつも解消されている。

 

Pros/Cons

Pros

マウントの選択が自由:Wahooユーザーには嬉しい。下部マウントがWahooかGarminかを選択できるようになったので、Lumarayのときのようにいちいち変換アダプターを使う必要がなくなった。これだけでも買い替えの意味がある。下位モデルの「FR160」には下部用Wahooマウントは付属しておらずパーツ別売(¥499)なので、Wahooユーザーにとって両者の価格差は実質¥1,000ちょっと。そうなると「FR300」を買った方がコスパが良い。ちなみにマウントのガタツキはなく精度は高い。

上部と下部にGarmin/Wahooそれぞれのアダプタが付属

エアロではなくなるが、ELEMNT ROAMのエアロマウントにも対応(ELEMNT BOLT用エアロマウントはNG)

サブライトとして最適な明るさ:早朝や夕暮れメインで使うライトなので、明るさはそれほど必要ないが、やはり点灯200ルーメンは「見られやすさ」という観点で60ルーメンのLumarayより安心感が高い(50ルーメンのFR160と比較しても同様)。ちなみに日が沈んでしまった場合、サイクリングロードのような街灯のない道では地面の照射範囲が狭いので役に立たないが、街頭の多い街中では緊急用として使えるくらいには明るい。

地面は2-3m先をわずかに照らす

モードが記憶される:最後に使用したモードを記憶してくれる機能があり、これ地味に嬉しい。Lumarayは常用しているモードに都度切り替えなければならなかったが、FR300は電源を入れればそのままいつも使っている明るさになる。

電源ボタンは本体左側

Type-C充電:特に説明は要らないが、最近のデバイスらしくType-C充電。こうしてmicroUSB端末が少しずつ減っていく。

Cons

大きくて不格好:Lumarayよりもひと回り大きくなった。FR300の形状が台形なので Wahoo ELEMNT Roamからも不格好にはみ出るようになった。あまり美的ではなく、サイコンの形状に近づける努力をしてほしかった。

ツライチとまでは言わないが、一般的なサイコンに形状を近づけてほしかった

 

結論

ハンバーガーライトは使わないときも邪魔にならない

Lumarayのような、ころっとサイコン下に隠れる可愛さはなくなったが、いざというとき、ちゃんと光って役割を果たしてくれる機能性はFR300の方が頼もしくなった。
今日もライトを忘れることのないように、冬の間はずっとWahooサイコン下で待機してもらう。

Ravemen FR300(Amazon)

著者情報

Tats Tats Shimizu@tats_lovecyclist
編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴11年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。