サマーシーズン到来!
夏は油断してロードバイクに乗っていると、肌がジャージとレーパンのラインを境界としてくっきり2色展開することになります。
少し焼けるくらいであれば健康的ですが、過度な日焼けは肌にとって良いことがないもの。日焼け止めを効果的に使って、できる限り紫外線をシャットアウトしてサマーシーズンを乗り切ってください。
1. 紫外線による日焼けのデメリット
短期的なデメリット:疲労する
紫外線を浴びた直後に赤くなる「サンバーン」はいわゆる火傷状態と同じもの。こうなると肌を守ろうとする防御反応が起こり、回復のための体力を消耗してしまうことになります。
疲労をいかにマネジメントするのかが重要なロードバイクにおいて、日焼けはする必要のない無駄なものです。
長期的なデメリット:皮膚が老化する
紫外線による目に見える一番の影響が皮膚の老化です。
お年寄りにみられる皮膚のシミやシワは、加齢によるものではなく、紫外線を長年浴び続けたことによりあらわれたもの。
10〜30代の頃はまだ気にならないかもしれませんが、皮膚に蓄積された慢性傷害は年齢とともに表に出てきます。
参考文献:紫外線による健康影響(環境省)
2. 日焼け止めを塗る場所と塗り方
日焼け止めを塗る場所
日焼け止めは露出している部分「①顔・②首・③腕・④脚」の4箇所に塗ります。特に首は忘れやすいので注意してください。
日焼け止めにはリキッドタイプ/パウダータイプ/スプレータイプ/シートタイプとありますが、ロードバイクに乗るときには持続性の高いリキッドタイプが最も効果的です。
リキッドタイプの日焼け止めの塗り方
① 顔の塗り方
- 1. 500円玉サイズの量を手のひらに出す
- 2. 手のひらではのばさず、反対の手の指でクリームをすくって頬・鼻・顎にちょんちょんとつけていく
- 3. 両手の指を使って顔の上でクリームを全体になじませる
- 4. 1〜3をもう一度行う(二度塗り)
② 首の塗り方
- 1. 100円玉サイズの量を手のひらに出す
- 2. そのまま首筋に手のひらをあてて全体に伸ばす
- 3. 1〜2を何度か行い、首の前後にまんべんなくクリームを行き渡らせる
③④ 腕と脚の塗り方
- 1. 線を引くように容器から肌に直接クリームを塗りつける
- 2. 手のひらで全体に伸ばす
- 3. 1〜2を何度か行い、肌にまんべんなくクリームを行き渡らせる
塗り直しは必要?
日焼け止めはウォータープルーフタイプであっても、大量に汗をかけば時間とともに効果はなくなってしまいます。
ウォータープルーフの日焼け止めは80分の耐水テストをしている製品がほとんどですので、80分おきに塗り直しをするのが理想的。
ただ、いちいち時間を気にして塗り直すのも非常に面倒だったりするので、最低でもサイクリングの折り返し地点で塗り直すようにします。午前ライドのような4時間程度のサイクリングであれば、ちょうど2時間で塗り直しとなるので紫外線の影響は少なくできます。
3. おすすめ日焼け止め
サイクリングのときは塗る範囲が広く塗り直しも必要なので、日焼け止めの消費量が半端ないのが悩ましいところ。
「ANESSA」や「ALLIE」など美容効果が高いものは1本2,000〜3,000円しますが、高価なものはもったいなくて使う量を減らしてしまいがち。それよりも1本1,000円未満のものを遠慮なく使い倒した方が、心に余裕ができ、日焼け止め効果も高くなります。
入手しやすいウォータープループタイプの日焼け止めBEST5
ドラッグストアなどでも安価で入手できるウォータープループタイプの日焼け止めを紹介します。いずれも日焼け止め効果を示す指数は「SPF50+/PA++++」と最高値なので、夏のライドに最適です。
※SPFは持続時間、PAは防御力を示します。
1. KOSE サンカット 日やけ止めジェル
価格:¥729 / 容量:100g
容量たっぷりでコスパGood
2. ニベアサン プロテクトプラス
価格:¥647 / 容量:40ml
うるおい成分配合。80分耐水テスト済
3. メンソレータム サンプレイ スーパーブロック
4. ビオレ さらさらUV パーフェクトミルク
価格:¥566 / 容量:40ml
白くなりにくい透明UVカット
5. スキンアクア サラフィットUVさらさらミルク
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いずれもバックポケットに入る大きさで、紫外線防止効果自体に大きな差はないので、付加価値や値段などで選んでください。
※ただし、肌に合わない場合はほかの製品を使用してください。
4. アフターケアもけっこう重要
ライド後のアフターケアは、肌を守る上で非常に重要です(もちろん性別かかわらず重要ですが、男が肌のケアなんて、という方は読み飛ばしを)。
① 日焼け止めをしっかり落とす
帰宅後はまずシャワーを浴びると思いますが、肌荒れの原因になるので日焼け止めが残らないようにします。
しっかり洗顔料を泡立てて、クリームや皮脂の汚れを落としきってください。
② すぐに保湿する
太陽にあたって皮膚が傷んでいるのでしっかり保湿ケアを。
普段使っている化粧水で良いので、いつもより多めに手に取ります。顔全体を手のひらで包むようにして体温で化粧水を馴染ませます。必要であれば乳液も。
③ 夜のお風呂上りにパックする
ライド直後ではなく、少し時間が経って肌が落ちついてくる就寝前のタイミング*に、フェイスパックをしてしっかり保湿&栄養補給をしておくと肌の修復が早まります。
最初は興味本位でパックをしてみましたが、やってみると気持ち良くて、夏のライド後のパックは習慣化してしまっています。
*日焼けして赤くなってしまった場合は、パックは逆効果になるので、その日は化粧水だけに留めておきます。
フェイスマスクでは最も売れ筋の「ルルルン」。ドラッグストアでも入手しやすく、肌質に合わせて種類も選べるのでお試しにはちょうど良いです。
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クールなサイクリストは真夏であっても清潔感を大事にします。日焼け止めを正しく使って肌の清潔感をキープしていってくださいね。