新型Scott Addict Gravelが示す、タイヤ幅50mm以上のグラベル時代

ADDICT GRAVEL10 HMX(フレームセット¥495,000)

Scottが新型グラベルバイク「Addict Gravel」を発表。Cam JonesとRobin GemperleがUnboundで走らせた32インチプロトタイプの市販版ではないものの、先進的でモダンな新型レースバイクとなる。

最大の変更点はフロントシングル専用設計タイヤクリアランスの拡大。フロント・リアともに前モデルは最大45mmから最大57mmまで拡張し、主要ブランドのグラベルバイクの中でも最大級のクリアランスとなる。

これに合わせてジオメトリも刷新。リーチを伸ばし、フロントをスラックにすることでフロントセンターを大きく前方へ延長。さらにボトムブラケットを下げ、チェーンステーは短いままに維持。低いBBによる安定性と、短いチェーンステーによる俊敏なハンドリング特性の両立を狙う。

ADDICT GRAVEL20(フレームセット¥385,000)

前作のAddict Gravelは2021年にアップデートされ、クリーンなライン、インテグレーテッドコックピット、アグレッシブなレーシングジオメトリを備えたScott独自のレーシングフレーバーをグラベル市場に持ち込んだモデル。以降5年間、トップレベルのグラベルレースで常に表彰台の上位を獲得し、2025年にはCam JonesがAddict GravelでUnbound Gravelを制覇。ロードバイクと同じ「Addict」の名を冠したことからも分かるように、ロードDNAを色濃く受け継いでいる。

しかし2021年以降、グラベルレースは変化し、ロード寄りすぎるグラベルバイクは現状に適さなくなっている。前モデルの最大クリアランス45mmは、現在のレースが求める水準を下回っている。2025年のUnboundではJonesにとって十分だったものの、昨年時点でScottにアップグレードが必要な兆候はすでに見えていた。JonesとGemperleがUnboundで32インチプロトタイプを公然と走らせた背景には、旧型を投入することを避ける狙いもあった可能性がある。

日本国内グラベルイベント内でも「45mmより50mmの方が安心感が全然違う」という声を聞く。安定して走行できることから、結果的に速くゴールにたどり着くことができるため、クリアランスの広いグラベルバイクはこの先さらに重宝されるだろう。

ADDICT GRAVEL40

ADDICT GRAVEL10 フレームセット HMX¥495,000(税込)
ADDICT GRAVEL20 フレームセット¥385,000(税込)
ADDICT GRAVEL40 完成車(Shimano GRX)¥495,000(税込)

新型Addict Gravel製品ページ

参考:New Scott Addict Gravel has massive 57mm tyre clearance and lightest weight yet – but there’s no 32in version(bikeradar)