
セールス部門だけ北米に残る
キャノンデールが、50年以上にわたって本拠地としてきたコネチカット州ウィルトンのオフィス(住所は「1 Cannondale Way」)を閉鎖すると発表した。北米業務はカリフォルニア州サンタクルーズに移転し、グローバル本社はオランダ・ワウデンベルフに再編される。
閉鎖は2027年末までに完了する予定で、レイオフは2026年12月21日を皮切りに段階的に実施される。コネチカット州労働省への届け出によると、マウンテンバイクのエンジニアリングマネージャー、グローバルR&Dディレクター、ロードバイクのプロダクトマネージャー、グローバルエンジニアリングディレクターなど、多くの上級職を含む143人の従業員が職を失うことになる。
移転先の内訳は三方向に分かれる。北米のセールス・オペレーションはサンタクルーズへ。グローバル本部はオランダのワウデンベルフへ。エンジニアリングとR&Dはドイツのフライブルクに集約される。コネチカット州の技術・開発機能はそのまま消滅する形となる。
| 部門 | 現状 | 移転後 |
|---|---|---|
| 本社 | 米国(コネチカット) | オランダ |
| 営業・販売 | 米国(コネチカット) | 米国(サンタクルーズ) |
| 開発 | 米国(コネチカット)&ドイツ | ドイツ |
各部門の移転先
サンタクルーズはPonグループにとってすでに拠点の一つであり、Santa Cruz BicyclesとCervéloも同地で活動している。今後は、この3ブランドの担当が一本化され、小売店は窓口を統一してPon.Bikeポートフォリオ全体にアクセスできるようになる。Ponは「各ブランドは独自のアイデンティティ、モデル、ライダーとの関係を維持する」としている。
Ponがキャノンデールを傘下に収めたのは2022年のこと。Dorel Sportsの買収を通じてグループに加わった。その後、同社は構造改革を段階的に進めてきた。2026年春にはFactory Racingチームがシーズン途中で解散。そして今回、本社閉鎖という次の一手が打たれた。
以前もここで触れたように、Pon.Bikeはすでにキャノンデールのヨーロッパ製造拠点の閉鎖も進めている。「統合マルチブランドアプローチ」を掲げるPonのもとで、キャノンデールは製造・拠点・チーム運営の全領域にわたる再編を受けている最中にある。製品そのものへの影響は「ない」とされているが、かつて米国三大メーカーのひとつとして名を馳せたキャノンデールのブランド価値は着実に変わりつつある。
*参考: Cannondale Closing Connecticut Office and Relocating to California(Velo)















