
極太のタイヤが馴染む幅広フォーク
Factorが新型グラベルレースバイク「ELARA」を発表。タイヤクリアランスは前作の45mmから57mmへと拡張した上で、Factor One譲りのジオメトリを備える。
レースジオメトリをグラベルへ
ELARAは、現代レースバイクに求められる仕様(スピード・精度・ダイレクトな操縦性)を、グラベルレースの路面に対応するプラットフォームに持ち込んだ。
先代のOSTRO Gravelと比較すると、リーチが延長、トレイルが短縮、BBが低く設定され、大容量タイヤ装着時の重心コントロールとライダーポジションが最適化されている。
エンデュランスやアドベンチャー系グラベルに見られるゆったりとしたジオメトリではなく、ELARAはレースペースでの即応性・正確性・落ち着きを狙った設計。

速さのためのタイヤクリアランス
「57mmのクリアランスは快適性のためではない」とFactorは強調する。大容量タイヤはトラクション維持、衝撃処理、荒れた路面での転がり損失低減、耐パンク性向上、不完全なライン取り時のペナルティ軽減に寄与する。その効果は「乗り心地を和らげる」ことではなく「ライダーが減速すべき状況の数を減らす」ことに繋がる。
この広いクリアランスをレースジオメトリと両立させ、さらに1×構成で52T、2×構成にも対応させることは大きなエンジニアリング上の課題だったが、Factorはシートステーとシートチューブを根本的に再設計することで解決した。
Factorのデザインエンジニア、Stuart Munroは以下のようにコメントしている。
「57mmタイヤを履かせた2×対応グラベルで、本当に短いリアセンターを維持できた者は誰もいなかった。収まるまで削り続けた結果、シートステー423mmですべて収まっている。2×は交渉の余地がなかった。タイヤを収めるためだけに変速機の選択を強いるようなことはしたくない。それが我々のやり方ではない」
先日発表されたScottの新型Addict Gravelは1x専用設計だったが、それとは正反対の思想なのが面白い。

開発の経緯
当初はOSTRO Gravelのアップデートとして始まった本プロジェクトは、エンジニアリングチームが社内で「Factorデザインの第三の時代」と呼ぶ、より野心的なものへと発展。次世代グラベルレーサーをより鋭く・速くし、ONEの空力知見とMONZAのシンプルさを取り入れることが当初の目標だった。
そして、Factorスポンサード選手であるマグナス・バク(2025年Gravel Earth Series総合優勝者)との対話の中で、彼が57mmタイヤの装着を可能にするよう要望したことが決定的な契機となる。エンジニアは当初、ハイスピードレーサーには57mmタイヤは過剰と判断していたが、マグナスが「トップ選手のスピードでは衝撃が増幅されるので、太いタイヤは衝撃吸収だけでなく減速要因の削減にも寄与する」と伝えたことから実装に至った。

Campagnolo Record 13s仕様の完成車もオプションに入る
| フレームセット | ¥1,089,000 | |
| Sram Force XPLR | BLACKINC 46ホイールセット | ¥1,694,000 |
| BLACKINC 64ホイールセット | ¥2,002,000 | |
| Sram Red XPLR | BLACKINC 46ホイールセット | ¥1,782,000 |
| BLACKINC 64ホイールセット | ¥1,793,000 | |
| Campagnolo Record 13s | BLACKINC 46ホイールセット | ¥2,101,000 |
| BLACKINC 64ホイールセット | ¥1,881,000 | |















