
Bicyclingのテストエディター、Dan Chabanovが「なぜ15年ぶりにSRAMに乗り換えたか」を書いている。シマノを15年使い続けてきた彼が、Dura-AceとRedを2年間並行運用したあとでSRAM RED AXS E1への乗り換えを決めた4つの理由とは。
かつてレバーとブレーキは素晴らしかった
R9200が登場したとき、サーボウェーブのブレーキはロードグループセットの新基準だった。一方でSRAM D1のレバーは握りづらくシマノに劣っていた。それがE1で一変し、油圧ピストンのレイアウト刷新により、ブレーキレバーの操作力はR9200の基準を超えた。
純正パワーメーターの問題
各媒体のテストでも確認されていることだが、シマノ純正パワーメーター(FC-R9200-P)には精度・一貫性の問題がある。2023年のファームウェアアップデートで修正が試みられたが、右側データの信頼性問題は残ったままだった。
SRAMのQuarqの方が精度の信頼性が高い。チェーンリング一体型というデメリットはあったが、E1からはスレッドマウント式の選択肢を用意してきたことがありがたい(ただし純正では46Tまで)。
バッテリーとファームウェア更新の取り回し
Di2はディレイラーが有線接続のため、シートポストを外すときに配線を外す必要があり、旅行や輸送時に手間がかかる。充電もフレームにケーブルを挿す必要がある。
AXSはバッテリーを取り外して単体充電ができる。ファームウェア更新もスマホで完結する。Di2はシフターのアップデートに専用ハードウェアが必要となるのは旧時代すぎる。
ギアの選択肢
SRAM REDは10-28tから10-36tまで4種のカセット、6種の2xチェーンリング組み合わせ、ネイティブ1xをサポートする。シマノはスタンダードな構成をカバーするが、特定のライダーや地形に合わせたより豊富なカスタマイズはSRAMに軍配が上がる。
* * *
この記事の主張には全面的に同意せざるを得ない。
SRAMのレバーはE1で最高に良くなり、バッテリーの取り回しのしやすさは日々のメンテナンスやライド中のトラブルを減らし、ギア比は自分のスタイルに合ったものを選べる。
シマノのフロント変速は確かに素晴らしいが、フロントの変速が速いからといってライド体験が大きく変わるかというと正直微々たる違いでしかなく、コンポは全体の信頼性で選ぶものになっている(フロントシングル運用を前提にするなら現状SRAMの一択でもある)。
文中にもあるが“新しいアイデアではなく既存の改良にリソースを割いている”という指摘はまさにそのとおりなので、次の9300シリーズでは我々に「ロマン」を感じさせてくれることを強く期待したい。
*参考:Shimano vs. SRAM: Why I Switched After 15 Years(Bicycling)
著者情報
![]() | Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴12年。海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。同時にフォトグラファーとして国内外の自転車ブランドの撮影を多数手掛ける。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。 |
















