英小売大手Sigma Sportsが3年間の赤字を経て黒字転換

以前は日本からも注文できたが、現在は発送できない

英国のサイクリング小売業者Sigma Sportsが、3年間で総額800万ポンドに及ぶ損失を計上した後、黒字に転じた。

ロンドンを拠点とする同社は、2025年12月31日までの期間を対象とした最新の会計報告で、171,268ポンドの税引前利益を計上。この報告書は先週Companies Houseで公開された。過去3年間は赤字が続いており、2024年は100万ポンド超、2023年は300万ポンド、2022年は400万ポンドの税引前損失を記録していた。

2022年の大幅な損失を公表した際、Sigma SportsのCFOであるOliver Lawson氏は、生活費危機、金利上昇、ロシアのウクライナ侵攻による世界経済への影響を挙げ、これらが「消費者信頼感の低下」につながったと説明していた。

最新の会計報告は、コロナ禍でのブーム後に停滞していた業界の回復を示している。

「2025年はSigma Sportsにとって前向きな年であり、当社はセクターにおける最高峰のプレミアム小売業者としての地位を維持した」とLawson氏は先週公開された報告書に記している。「成長はオンラインと実店舗の両チャネルによって牽引され、オムニチャネルアプローチの重要性が改めて確認された」。

Sigma Sportsは1992年にロンドンのHampton Wickで最初の店舗を創業。2025年には首都のすぐ北にあるLetchworth Garden Cityに3店舗目をオープンし、ハイストリートでのプレゼンスを拡大している。この新店舗は「期待を上回る」立ち上がりを見せ、4月から12月にかけて200万ポンドの売上を生み出した。この成果を受け、経営陣は今年初めに英国北西部のWilmslowに4店舗目を出店している。

従業員数も2025年に増加しており、フルタイム従業員は106名から128名へと拡大した。

Sigma Sportsが最も利益を上げた時期は、スポーツ用品需要が急拡大したパンデミック中の2020年と2021年。この2年間で税引前利益は合計1,400万ポンド超に達したが、その後は英国の多くの小売業者と同様、生活費危機の深刻化により苦境に立たされていた。

2023年後半には、英国市場における主要競合の一つであったWiggle Chain Reaction Cyclesが経営破綻。Lawson氏は2024年の会計報告で、Wiggle破綻後にSigma Sportsが「業績の加速」を経験し、市場シェアを獲得したと述べている。

Cycling Weeklyは業界の他の情報筋からも、今年は小売業者にとって概ね良好な年であったと聞いている。
「Bicycle Associationのデータでは、年間を通じて月次成長が示されており、8月は最高の売上を記録した月の一つだった」とBalfe’s BikesのMike Rice氏は語る。「自転車業界は成長モードに戻りつつあり、コロナ後の時代において近年で最も健全な状況にある」。

Sigma Sportsは取引の97%を英国市場に依存しており、この好景気は英国市場の話だ(昨年Sigma Sportsは日本への発送も取りやめている)。世界的な情勢はまだ好転しているとは言えないが、ポジティブなニュースは嬉しい。

‘A positive year’ – UK cycling retailer Sigma Sports returns to profit after three years in the red(Cycling Weekly)