東京再発見。「Peloton de Paris」とナイトライド&フォトウォークへ。

Text by Tats(@tats_lovecyclist
Photo by Ryuji(@marusa8478), Tats

ベルギーのブランド「Peloton de Paris(プロトン・ド・パリ)」のオーナーであるVincentとWendy夫妻が、6月に日本へ遊びに来てくれました。

Wendyとは、Peloton de Paris(以下PDP)がグローバル展開するころから交流があって、来日の計画を立てているという話を聞いた数ヶ月前から、ずっと日程の調整をしていました。そして6月下旬に会えることに。

今回の来日の目的はサイクルウェアのマーケティング調査も含まれますが、それ以外の時間で、ランチを食べたり、都内を走ったり、カフェを巡ったりと、一緒に日本のカルチャーを楽しめるように何度か過ごします。

そしてふたりの優しい人柄は、案内する僕らも心温まるような素敵な時間に。そんなひとときを、記事として振り返りたいと思います。

Day 1: 夜を駆ける feat. Vincent

Sweet Smile

訪日中はちょうど梅雨のシーズンなので、雲間となった金曜夜に仕事上がりのライドへ。
PDPのウェアを持つ仲間を誘って、Vinceと走ります(Wendyはホテルでお休み)。

東京ナイト

東京の夜はとてもカラフル。ライトアップされた都心はとても映える画が撮れます。

丸の内

平日の夜、東京駅丸の内側は人が少なくて、ライトアップした東京駅を見ながらゆったりした時の流れを楽しむことができます。
ここはナイトライドで行くには最高の場所。

浅草寺

そこから浅草寺へ。すごくベタかもしれませんが、都内で一番日本らしさを感じられるところはここだと思いました。

「美しい」とVinceがつぶやく仲見世通り周辺は、東京駅とはまた違ったライトアップの魅力があります。

Vinceがおみくじを引いたら「」が出ました。。。

なにかすごく申し訳ない気持ちになりましたが、結いつければ問題ないよ、と伝えて悪いことが起きないように願います(でも彼自身すごく気にしていたようで、後日ここに戻ってくることになります)。

#タピるナイト

「東京は信号がすごく多くて、良いインターバルだった」と話すように、道中はずっとハイスピードの加速&停止を繰り返して(僕らだけ)汗だく。Vinceめっちゃ速いやん。。。

最後に、東京の夜らしくタピオカミルクティーで乾杯。

初めて口に入れるタピオカに、「これ食べられるの?」と、戸惑いのVince。

夜を自由に駆けて、美味しいものを飲む時間はものすごく開放感に溢れて幸せになれます。金曜の夜であればなおさら。

Vincentのバイク

Vinceが乗るバイクは、PDPのウェアとの相性が抜群なRITTE*。
クリスキングハブの手組みホイールも、バイクも、メカニックでもある彼自身が組み上げたもの。
全体のまとまりや組み上げの美しさから、彼の腕の良さが伝わります。
*日本ではCYCLISMが取り扱い

“One of the best Friday evenings of my life”という、うれしいフィードバック

翌朝の予定もあるので往復30kmちょっとのショートライドでしたが、東京の夜の美しさを再発見し、Vinceも僕らもとても満足できる素敵な時間でした。

※翌日はTOKYO WHEELS主催のPDPライドに参加予定だったのですが、僕が事情により急遽参加できず。当日の様子はTOKYO WHEELSブログから見ることができます。

 

Day 2: アルクアラウンド feat. Wendy & Vincent

後日、この日も当初はライドをプランニングしていましたが、あいにく関東全域が完璧すぎる雨模様。
2人とも旅の終盤で疲れも溜まっていたので、遠出せずにリラックスして過ごすことに。

cafe ROSTRO – 奥渋谷

コーヒーマシンに詳しいVince

まず最初に僕たちが行ったお店は、奥渋谷にある「cafe ROSTRO(ロストロ)」。
ここは自分好みの1杯を、めちゃめちゃ丁寧にわかりやすくコンサルして淹れてくれるスペシャルなカフェです。

店員さんがすごく丁寧な接客をすることについて「ベルギーでは考えられない」とWendy。
ベルギーのカフェはとてもうるさくて(イヤホンなしにスマホゲームをやるらしい)サービスの質も良くないらしく、日本の人たちを見ると、皆周囲に対して“Respectful”だと感じるそう。

こうしてカウンセリングシートに沿ってひとつひとつ好みの味付けを絞り込んでいくので、海外の人でも、コーヒーにあまり詳しくなくても楽しめます。

美味しくて、器も綺麗

ROSTROでゆっくり過ごしたあと、Vinceがひとこと「浅草に行きたい」。
当初はカフェだけの予定でしたが、もう一度おみくじを引くために(笑)、急遽浅草まで移動することに。

浅草寺、アゲイン。

撮る僕もうれしくなるようなスマイル

「大吉」を引き当てるラッキーガール、Wendy

Vince2度目の挑戦は、再び「凶」…ノータイムで結びに行く背中に悲しみが見える。

「与ろゐ屋」のラーメンを食べて仕切り直し

お腹が空いたので一旦ランチへ。何が食べたい?と聞くと「ラーメン」。できるだけ日本食を選んで食文化も知ろうとしてくれています。

2人はベジタリアンですが、海外や知人宅で肉を提供されたときは、その食文化をリスペクトして、お肉でも食べることをフレキシブルに選択するとのこと。
会話の中で端々に伝わってくる、やわらかくて、そして芯のある2人の価値観。

再びおみくじの元へと舞い戻り、とうとう出たのは「吉」。そしてちょうど雨も上がって、このスマイル。よかった。
「もう二度とやらない(笑)」と言って浅草をあとにします。

 

Blue Bottle Coffee – 表参道

そしてまだ話したいことがたくさんあって、最後にもう一杯コーヒーを飲むことに。

ブルーボトルのようなお店の雰囲気はやっぱり二人に似合う

ベルギーのお店、飼っている犬のこと(めっちゃ可愛い)、ブランド名の由来、ジャージのデザイン、日本マーケットの可能性など、最後まで今後につながる素敵なお話ができました。

ちなみにブランド名の由来は、Vincentのファミリーネームである“Van Parrys”をフランス語読みしたものから取られているとのこと。「実は“domestic”な由来なの」とWendy。

また近いうちに日本に来るので再会すること、そして僕らもベルギーにも行く約束をして、幸せな気持ちで帰路に着きました。

The Very Best Photo

今回撮った写真の中での一番のお気に入りは、このWendyのポートレート。
「写真を撮られるのはちょっと苦手」とのことですが、曇り空の柔らかい光を受けてリラックスした表情が素敵過ぎて、見ているこちら側も幸せになれる1枚になりました。

Camera: Fujifilm X-Pro2
Lens: XF35mm F1.4R

Peloton de Paris公式サイトへ