【グラベルキング】2023リミテッドカラーレビュー:パッション溢れるライド&スタイリングを。

グラベル用タイヤの定番モデルであるパナレーサーの『グラベルキング』から、2023年も限定カラー2色が登場。
今年はビビッドなカラーリングなので、これだけタイヤの存在感があるなら、ウェアなどを含めた全体のスタイリングも新鮮なものになるだろうと思い、トータルコーデをじっくり考えた上で、タイヤの性能と“見え方”をハードなグラベルロードでテストしました。

レビュアー

Atsushi@a2c_nice_san
大手自動車メーカー勤務。ニース駐在時にウェアブランドのモデルとなり、現地での撮影や、フランスに聳え立つ数々の山岳をメインにライドしていた結果、ヒルクライム好きになる。オシャレで速いがモットー。
Ran(@31_ran_
基本自転車乗り、時々お医者さんのギャル。FUNRIDEでのコラム連載や、GPSで日本地図を描く#伊能忠敬プロジェクト、自転車の楽しみ方を追求するラジオ「ペダミミ」の運営など自転車に関わる幅広い活動をしている。

Review/AtsushiRan 
Photo/Rin
Text&Edit/Tats [PR]

1. 2023年リミテッドカラー登場

毎年数量限定で発売されるGravelKing。今年のカラーは「ターコイズブルー」と「サンセットオレンジ」(税込価格¥6,490)。
グラベルキングSK/グラベルキングSS/グラベルキングの3モデルでこの2色が展開されます。

夕焼けのような「サンセットオレンジ」は優しさもある力強い色合い

空と海の美しさを思わせる「ターコイズブルー」は知的好奇心を刺激する色

限定カラーラインナップ

モデル タイヤパターン 用途
グラベルキング SK ブロック グラベル
グラベルキング SS セミスリック グラベル+ロード
グラベルキング スリック グラベル+ロード

※すべて税込価格¥6,480
※サイドカラーはブラック/ブラウンの2種あり
※限定カラーは現行品と同じ仕様:シーラントを併用することでチューブレスとしても使用できる「TUBELESS READY(チューブレスレディ)」、チューブを入れての使用も可能。耐久性と耐摩耗性に優れた「ZSG ナチュラルコンパウンド」、軽量で衝撃吸収性に優れた「AX-α ケーシング」、サイドカットやリム打ちに効果を発揮する「アンチフラットケーシング

 

2. タイヤと合わせる、色×色スタイリング

GravelKing x MAAP Alt_Road

グラベルキング限定カラーとのコーデで僕たちが選んだのは、MAAPのグラベル系コレクション『Alt_Road』シリーズ。
未舗装路の雰囲気と調和する色使いと機能性は、タイヤの存在感とちょうど良い組み合わせ。

サンセットオレンジ

主役の存在感をきちっと立てる、トーンオントーン

力強い色合いのサンセットオレンジは、カーキやブラウンを中心としたアースカラーのトーンオントーン配色でまとめると良い感じに。ジレやヘルメットに黒を添えることで、全体がぐっと引き締まってオレンジがよりはっきりした印象になるのも◎。

ジャージ/Alt_Road LS Jersey Clover(¥27,000)、ジレ/Alt_Road Thermal Vest Black(¥24,000)、ビブショーツ/Alt_Road Cargo Bib Coffee(¥39,500)、ソックス/Alt_Road Duo Sock Black($40 AUD)、グローブ/Alt_Road Glove Natural(¥13,000)、ヘルメット・アイウェア・シューズ/モデル私物

ターコイズブルー

ブルー配色で深みを増す、才色兼備なカジュアルダウン

品のあるターコイズブルーには、ネイビーやパーブルのような知的でクリーンな色合わせがぴったり。
タイヤのサイドカラーにはビブショーツの色を合わることで全体のまとまりを。ふわっとしたトップスとタイトなビブショーツが、シルエット全体に抑揚も生んでくれる。

ジャケット/Alt_Road Lightweight Anorak deep blue(¥37,000)ビブショーツ/Women’s Alt_Road Cargo Bib Coffee(¥39,500)、ソックス/MAAP x The Cycling Podcast Sock($40 AUD)、ヘルメット・アイウェア・シューズ/モデル私物

 

3. グラベルキングSS/SKレビュー

←グラベルキングSK / グラベルキングSS→

今回テストした2つのタイヤは、「グラベルキング SK 700x38c(チューブド)」と「グラベルキング SS 700x38c(チューブド)」。

SKとSSはトレッドパターンが異なる

2つはタイヤのトレッドパターンが異なり、SKは細かなブロックパターン、SSはセミスリック+サイドノブ形状となっている。

未舗装路に強い「SK」とカバー範囲の広い「SS」

グラベルキングSK

SKのグリップ力は高く、未舗装路でそれなりに空気圧を下げてもヨレずに堪えてくれる(空気圧 2.0/体重62kg)。
少々荒めのガレ場でも、登り下り含めて路面にしっかり掛かっている感触があって軽快に走行できる。ただしノブが低いため、泥や砂場のセクションはグリップを失いがちに。

一方舗装路では、センタースリックではないのと38cなので、普段ロードで使用している28cのスリックタイヤと比べてしまうとどうしても転がり抵抗は感じてしまう。ただし空気圧を高めればマイペースで走る分には問題ないし、ブロックタイヤ特有のロードノイズや振動も、独自のトレッドパターンのおかげなのかほとんど感じないのが良い(空気圧 3.5/体重62kg)。

グラベルキングSS

SSはセンタースリックパターンなので、舗装路を走るときはロードタイヤに遜色のない軽快さを感じるし、ロードノイズもない。

ガレ場では無理をしないことも大切

未舗装路の場合、小石が敷き詰められた平坦を走行するときには、転がりが軽くスピードも出やすい。ただ斜面や荒れたガレ場ではグリップを失うことが何度かあり、注意して走行する必要があった。
SSは舗装路走行メインで、ときどき未舗装路を含めるというスタイルにぴったりだと感じる。

登り&下りの走行感

登りは見た目以上に軽く、SKでも先に述べたトレッドパターンにより思いのほかスムーズに登れる。ただし急加速をする際はワンテンポもたつく印象(これは38cの宿命だろうと思う)。

下りはタイヤが太いのもあって安定感が素晴らしい。サイドノブの凸凹も適度な量なので、コーナーで車体を倒し込んでもガタガタと挙動を乱すこともなく、テクニカルなダウンヒルを安心して攻めることができた。

グラベルを走ると「絶妙な色」になる

限定カラーは新品の状態だと少し浮いた印象を受けるが、グラベルを走って汚れてくると、鮮やかさが落ち着いて絶妙な色になっていく。トータルで見てもバランスが良くなるため、ここまで狙っての色合いだとしたらパナレーサーすごい…!と思う。

汚れが絶妙な色のトーンを生む

 

4. グラベルキングで舗装路・未舗装路どこへでも。

日々のライドのスタイリングを楽しむために欠かせない要素のひとつが「色使い」。
グラベルキングの限定カラーは、色彩の美しさと機能性が相まって、グラベルライドがより一層魅力的になると感じさせてくれる。
2つの新しい色を活かして、次のライドが待ち遠しくなるようなフレッシュな色合わせを楽しもう。

グラベルキング2023リミテッドカラー(公式サイト)

Model/AtsushiRan 
Photo/Rin、Text&Edit/Tats
[PR]提供/パナレーサー株式会社
衣装提供/MAAP

関連記事