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限界までエアロ。
おしゃれな海外ブランド第1弾で紹介したスペインのサイクリングアパレル“Endless – エンドレス”のウェアが大きく進化してリリースされました。
昨年にサマージャージをレビューし(当時大きな反響をいただきました)、ちょうど1年後に登場したSS18の新作ウェアは、昨シーズンとデザイン以外は完全な別物と言えるほど変化しています。
Endlessより新たにジャージを提供いただいたので、その違いと価値を詳しくレビューしていきます。
Baltico Jersey
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Baltico Jersey – €110.00
もともとEndlessのジャージは超軽量のエアロ形状で、高いパフォーマンスを発揮するものでした。
しかし新シーズンのウェアは過去を踏襲するのではなく、ユーザーからのフィードバックを受けながら改善すべきところを改善するという姿勢で、工場を従来のスペインからイタリアに変更。基礎から設計が見直されました(デザインは引き続きスペインで行われています)。
定価が€20アップしていて、日本円にして1枚約¥12,000→¥15,000程度となりましたが、その上昇分は単なる品質の向上を意味するだけでなく、ENDLESS自体がミドルブランドからハイブランドへと昇格したことのステートメントと受け取ることができます。
デザイン – 綺麗な発色のグラデーションブルー
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サイズ:S(身長177cm/胸囲86cm)
グラデーションカラーはあらゆるデザインでトレンドのパターンですが、Endlessは従来からグラデーションをモチーフとしたウェアを展開していて、時代があとからついてきたようなかたちに。
つるつるした生地のため発色が良く、遠くから見たときの、この鮮やかさは映え映えしい。
凝った柄ではなく、シンプルに“色”だけで至極魅力的なジャージです。
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ブランド名はEndlessのままですが、ロゴは“ENDLESS”から“NDLESS”に変更。”E”が消えることで、「終わりなきこと」が強調されているように感じます。
終わらないのはバイクに乗ることか、記録への挑戦か、先に続く道のことなのか──着るサイクリストの数だけストーリーが生まれます。
※前回のレビューで一部プリント位置の甘さについて書きましたが、その点は完全に改善され、正しい位置に正しいデザインがプリントされるようになっています。
シルエット – よりスマートに
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前モデルと並べると、その違いは明白。どちらも同じSサイズですが、身丈や裾など細部が大きく異なることがわかります。
特に身丈の違いは顕著で、他ブランドでも近年短くする傾向にあるように、トレンドに合ったスマートなシルエットに。
サイズ選択の際は、ジャージが持つパフォーマンスを発揮するためにサイズガイド通りのものを選択することをおすすめしますが、身丈はSサイズで46cmと短めなので、体型によっては注意が必要です。
ディティール – 基本を抑えた高品質なものづくり
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凹凸のないフラットで薄手の生地。薄くて肌が少し透けるのでインナーを着ることを推奨します(写真はインナー着用)。
その分速乾性は高く、真夏のライドで特にその性能を発揮します。
またすっきりした低い襟はジッパーを上げても首元を締めなくて快適。首元まで上げきったほうが見た目もシュッとして格好良くなります。
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前モデルの袖口は切りっぱなしでしたが*、新作はエアロ設計でよく用いられるシリコンテープが裏側に取り付けられています。耐久性が増しただけでなく、ウェアと肌の境界を限りなくゼロに近づけるほどタイトに。
着るとき肘で少し引っかかりますが、スポッと抜けると腕にぴったり吸着するのがわかります。
袖口のシリコンテープは伸縮性が低いため、腕が太い方は少し締め付けがきついかもしれません。
*切りっぱなしは着心地の良さの反面耐久性が課題としてありますが、前モデルを昨シーズン何度も着用した限り、全くヘタれることなく使えています(他ブランドでも同様)。
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裾も従来のゴムで伸縮するタイプではなく、フラットでエアロなシリコン製バンドに。色も黒になることで、ジャージ全体が引き締まるようになりました。
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脇は通気性を考慮したメッシュ素材に変更。快適性が増し、パフォーマンス面が改善されました。
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裏面をまじまじと見ても、生産工場が変わったことにより、縫製まわりのグレードアップが顕著に見て取れます。価格に見合う、丁寧に作られたウェアだと手にとってうれしくなります。
バックポケット
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ベーシックな3ポケットタイプ。1つ前の裏面の写真でわかるように、背面とポケットの接合部が強化されているので安心してモノを詰めることができます。
デザインもポケット口が黒くなり、よりシャープな印象。
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丈が短くなった分、少しポケット口の位置が高くなっているので腕をぐっと上げてポケットにアクセスします。僕の肩関節が固いためときどき筋がつりそうになりますが、最近丈が短いジャージが多いのでこの高さには慣れてきました。
重量
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前モデルはちょうど100gとジャージの中でもかなり軽量なクラスでしたが、なんと新モデルは89gとさらに軽く。
身丈が短くなった分、生地量が減ったこと、そしてサイドパネルのメッシュ化など、機能性が向上した上に軽量化しており、体にかけるストレスが限りなく少なくなっていることを着ながら実感できます。
* * *
鮮やかに、クールに風を切る
スピードを求めるロードレースに、ギリギリまで作り込んだ軽量でエアロな性能が僕らに捧げられるだけでなく、さらに“色”でも勝負ができる。
Baltico(バルト海)のブルーが色鮮やかに塗りつけられた状態で、これから気温との戦いになってくるであろうオンシーズンで、どんなときにもチームの中でクールでスタイリッシュなサイクリストになるための、ただ一つのジャージです。
Highs
- ・超軽量&超エアロ
・綺麗なデザイン&発色
・高い吸湿速乾性
Lows
- ・体型を選ぶシルエット(身丈)
・前モデルより価格が上昇
Endlessのジャージを購入する
Endless公式サイト(Men’s)
SS18は全4種のジャージ+新作ビブショーツがラインナップ。ジャージのカラーバリエーションとして、情熱的なRosso(赤)や大人っぽく着こなせるForesta(緑)も素敵です。自分に合ったカラーで風を切るジャージを堪能してください。