Endlessレビュー:究められた色合いと生地のミックスアップ。

Endless SS2021レビュー

誰もふるい落とさないウェア。

Endlessの創業者Hugoはこう言います:“最速でも最弱でも、ハイケイデンスでもローケイデンスでも、一般人でもプロでも、誰もふるい落とさないことがサイクリングだ。

──この言葉に込められているのは、サイクリングに対する哲学。最速であろうと一般人であろうとサイクリングの受け皿は広いし、同時にどんな走りをするサイクリストでもEndlessを着るに値するのだと伝えています。
確かに僕たちのほとんどは、最速でもないしプロでもないけれど、サイクリングへの情熱は狂おしいほどに強い。

自転車に対する気持ちを後押しするEndlessのウェアは、さらにハイレベルな高みへと進化していました。

Review/Rin, Kanata, & Masanaga
Text & Photo/Tats

*本レビューで使用するウェアは、一部を除きEndless提供のものです。
*記事の最後にEndlessウェアが15%OFFになるクーポンコードを記載しています。

NDLSS – SS2021

夏の気配が残る日差しと、秋の香りが混ざり合うこの時季。身軽だった春夏から、少しずつ厚みを増していく変化の中にあって、ライドではまだまだ夏の装いがベースになります。
この日は人里離れた峠を登りながら、ジレでウェアリングを調整しながら進むライド。

Endlessのラインナップの大枠は、タイトな「FAST」とナチュラルな「AWAY」の2つ。だから自分の好みに合わせて選びやすいし、統一された色合いは、ジャージ・ビブ・ジレをどのように組み合わせても美しく仕上がる。

今回一緒に走った3人は、まったく異なる色と生地で組み合わせていますが、それぞれが個性にフィットするスタイリングをしています。

 

1. ジャージ①: FAST Mesh Jersey

Endless Fastメッシュジャージ2
Endless Fastメッシュジャージ

色彩と生地のミックスアップ

Endless最軽量のメッシュ素材ジャージで、暑さに対抗するために生まれた全く新しいラインナップ。
生地感は普段着ているジャージとは肌触りが違うけれど、すぐに慣れて肌に馴染む。従来のEndlessジャージや一般的なものと比較すると、今回のFAST Meshはよりタイトで、生地の伸縮性も少なめ。乗車姿勢でのベストフィットを想定しているため、タイトであっても肩周りはとても楽な仕上がりになっている。
メッシュ素材だけあって、ほとんどベタつかないが、背面はメッシュではないので少し乾燥まで時間はかかる。
また下に着ているものが透けてしまうほど薄いのはこのジャージならでは。(€130)


FAST Meshのカラー展開は2種類。
青と赤紫が混ざり合う「Structure(=構造)」は、外面と内面の力が互いに押し合うことを体現していて、過酷な条件でハードなライドをすることで、僕たちがどのように強くなっていくかを示したもの。
対してグレーと小豆色が混ざる「Tension(=緊張)」は、山を登るときに“緊張”して汗をかき、なぜ登っているのか疑問に思う気持ちと、登ることの喜びという相反する要素を包含したもの。
どちらを選んでも、ほとんどのサイクリストが共有できる感覚がデザインに落とし込まれていることは明らか。

ポケットはほかのEndlessジャージよりも少し高い位置

FAST Mesh Jersey – Tension(€130)

FAST Mesh Jersey – Structure(€130)

 

2. ジャージ②: FAST Jersey

Endless Fastジャージ

時代を超越するシンプルな機能美

Endlessのタイトフィットジャージを代表するFASTシリーズ。丈が短く袖が長く、最もスタイルが美しく見えるシルエット。生地が余らないフィットは、つい踏みたくなる気持ちにさせてくれる。
生地の伸縮性も高いため、Endlessのジャージが男女兼用となっている理由が納得できる。(€140)

「FASTの1世代目を持っていたが、この3世代目はより洗練されている」と語る

生地は薄めだけど、FAST Meshのように透けるわけではないので気にせず着こなせる。夏はもちろん春や秋にも快適に使えるオールラウンダー。

ポケットは十分深く、両サイドは少し斜めになっているため走行中でも出し入れがしやすいのがGood。比較的上部にオフセットされているため、垂れるような感じもなくスタイリッシュ。これは脚が長く見える効果も。

FAST Jersey – Navy(€140)

 

3. ジレ: FAST Light Gilet

Endless Fastライトジレ
Endless Fastライトジレ2

色味も究める万能軽量ジレ

秋らしいグリーンとブラウンは、どんなジャージにも合わせられる万能カラー。朝方の冷えから風をシャットアウトし、日が昇ったら折りたたんでバックポケットに収容。夏と秋の狭間で軽やかなスタイリングを実現できる。暑くなったらアンジップしてスーパーヒーローになることを忘れないで。(€100)

軽くて取り回ししやすいため、秋シーズンに圧倒的に便利なEndlessのFASTライトジレ。2色展開だけれど、どちらも良い色過ぎて迷うレベル。季節感を取り入れるならこのジレは欠かせない。

FAST Light Gilet – Ocre(€100)
FAST Light Gilet – Midnight Green(€100)

 

4. ビブショーツ: AWAY Bib Shorts

Endless Awayビブショーツ

上品な質感の映えるビブ

最新作のAWAYビブは、これまでのビブとフィット感はほとんど変わらなくて履きやすい。
生地は厚めでしっかりしたつくり。上品なサラサラした生地で、変なツヤもなく見栄えが良い。またラインナップの中に含まれる「ミッドナイトグリーン」は深く美しい色。
パッドはしっかりとクッションしてくれるので、100km超えでも快適。(€160)

シルクプリントのさりげないロゴが素敵

AWAY Bib Shorts – Midnight Green (€160)
AWAY Bib Shorts – Charcoal (€160)

Endlessのサイズ感

左から
・169cm/52kg(B81W69H86):Raceジャージ・ビブショーツともにXS
・180cm/63kg(B86W68H92):ジャージ・ビブショーツ・ジレすべてS
・167cm/51kg(B80W68H85):ジャージ・ビブショーツ・ジレすべてXS

先へ進むためのアーティスティックギア。

深く綺麗な色彩と、作り込まれたディティール。常に一貫しているEndlessの世界観は、汗の匂いが強いサイクリングの世界ではまだ探求し尽くされていない分野──建築、彫刻、絵画などからインスピレーションを得られています。

ナチュラル感やリラックス感が求められるワードローブでは“ドレスダウン”が主流となっていますが、アーティスティックな分野から着想を得ているEndlessがサイクルウェアにもたらしているのは、正反対の“ドレス感”。

ペダリングを後押しするドレスを作り込んでくれるから、僕たちはただサイクリングへの情熱を燃やし続けることができます。

バックの統一されたロゴがグルーヴ感を高める

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※プロモーションコード「LOVECYCLIST」を入力するとサイクルウェアが15%OFFになります。

Review/Rin, Kanata, & Masanaga
Text & Photo/Tats