はじめてのロードバイク購入で後悔しないために意識する、3つのこと。

はじめてのロードバイク探し

暖かな季節になると、これからロードバイクを始めてみたい気分になります。そう思い立ったら、「はじめてのロードバイク探し」というとても楽しいイベントが待っています。

はじめてのロードバイクを選ぶときに迷いがちなポイント、価格や選択基準などの選び方ついて、大事にすべき考えをお伝えします。

ロードバイク購入前に意識するべき3つのポイント

1. ロードバイクに乗る目的ははっきりしていなくてOK

初めてロードバイクを選ぶときは、MAXの予算を設定して、その範囲でメーカーやデザインなどで自分のお気に入りを探していきます。
よくあるのが、大型ショップに行って店員さんに相談する場合で、こんな感じになります。

(´ -`)「予算15万くらいなんですが、どれがいいですかね」

(-ω- )「お客様の目的によりますね。街乗りや通勤で使いたいか、将来的にレースに出たいか、ヒルクライムしたいかとかで色々変わってきます。何が一番したいですか?」

(´ -`).。oO(目的…どれだっけ)

この店員さんの問いかけはとても親切。ロードバイクにも色々な種類があるので、お客さんの目的に合ったものを提供しようという丁寧な応対です。

しかしロードバイクを始めるときには、通勤用途を除いてそれほどはっきりした目的を持っていません。なんとなく楽しそう、健康によさそうとか、周りがやっているからとか、小野田くんみたいに初心者でもレースで優勝狙えるかな、とかふわっとしてることがほとんど

自動車であれば燃費や排気量、乗車人数、積載量など、ライフスタイルに応じた明確な選択基準がありますが、1人乗りのロードバイクで、しかも今まで乗ったこともない乗り物にはっきりした目的意識を持つことは難しいというのが事実です。

2. エントリークラスのモデルは後悔する可能性がある

では何を基準にロードバイクを選べば良いか?

今は10〜15万で買えるエントリーモデルが数多く出ています。一度お試しする意味でも、これくらいの予算で購入するケースをよく見ますが、残念ながらその中には、買ったあとに「やっぱりもう少しお金を出して高いものを買うべきだった」と言う声を聞くことは稀ではありません。

その理由は大きく2つあります。

(´・д・) デザインが気に入らない

ロードバイクは高ければ高いほどデザインが良くなります(高いモデルを買ってもらうためにもデザインは明確に差別化されている)。

エントリーモデルのグラフィックは安い印象を受けるものが多く、アルミの溶接もそれほど丁寧ではないものが多いので、一緒に走っている人がいいバイクに乗っていると、見劣りしていると感じてしまうことがあります。

またエントリーグレードのバイクは乗っているサイクリストも多いので、サイクリング中に同じ自転車を見かける確率も高くなり、ちょっと気まずく感じるかもしれません。

(´・д・) 重くて思ったより進まない

ロードバイクのカテゴリのなかでは、エントリーモデルの10kg前後という重量は重い部類に入ります。だから思ったよりもスピードが出ないし、坂道もつらい。特にクロスバイクから転向した場合は変化を感じにくいと思います。

またアップライトなポジションが取りやすいコンフォートモデルもあるのですが、ロードバイクの前傾姿勢に対して悪い癖がついてしまって、速く走りたい場合に枷になる可能性もあります。

このようなストレスを抱えてしまうと、次第にロードバイクに乗って出かける行為自体が億劫になってしまいます。

3. ミドルクラスのモデルなら長く付き合うことができる

そうなると、選択肢はもうひとつ上位のグレード(予算18万〜25万程度)になります。

この価格帯は、アルミであればハイエンドグレードを選べるし、カーボンフレームのエントリーモデルも選択肢に入ってきます。
するとエントリーモデルで出てくるようなデザインや重量に対する不満はかなり少なくなります。特にカーボンはグラフィックも含めて見た目が格好良く、所有満足度が高くなります

最初にあえて「乗る目的ははっきりしていなくてOK」と言ったのは、ミドルクラスであれば、どれを選んでもあらゆる目的にも対応できる性能を備えているから。

例えば、乗り始めてからもっと速くなりたいと思ったら、ミドルクラスはレースに耐えうる十分な性能を持つので、ホイールを変えたり自分の体を鍛えさえすれば周りと勝負できるようになります。あるいは山に登れるようになりたいと思ったら、パーツを軽量化すれば十分ヒルクライムで通用する重量になります。

こういった対応範囲の広さでも、ミドルクラスは懐の深いロードバイクが揃っています。

* * *

ロードバイクに乗らない人にとっては、自転車に20万という金銭感覚は大抵異常に映ります(「20万!チャリでしょ!?」というリアクションは聞き飽きたくらい)。逆に深い沼にハマってしまってから見ると、20万は安いと思えるレベルに。
この20万という数字をどうとらえるかで、ロードバイクに対するスタンスは変わってきます。

決して深みにハマりすぎる必要はないですが、長く楽しむことを考えて、当初15万くらいまでで考えていた方でも、もう少しだけ上積みして選択肢を広げてみると、きっと新しい視野がひろがります。

ミドルクラスのバイクを探す