Rapha Women’s 100 x One More Cityライドレポート:誰も線引きをしない100kmと、その先へ続くもの。

女性サイクリストだけで100km完走を目指すRaphaのライドイベント『Women’s 100』。東京では10月18日に開催され、距離102.4km/獲得標高1,479mのコースを計34人が走った。今年は乳がん研究を支援するキャンペーン『One More City』との合同イベントでもあり、そこで伝えられたメッセージとともに1日を振り返る。

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誰も線引きをしない

朝8時にスペシャライズド稲城へ集合

今回は総勢34名。RCCメンバーに加えてゲスト参加のライダーも多く、店の前はすぐにサイクリストでいっぱいになった。

通りがかった男性サイクリストが「こんなに女性のサイクリストがいたんだ」と驚いていた。普段のライドでは見えにくいかもしれないが、これだけのサイクリストをひとつの場所に集められるのは、まさにRaphaコミュニティの力だろう。

このライドではRapha以外のウェアを着たライダーも歓迎される。ブランドで囲ったほうがセールスに繋がるのでは?と思うのだけれど、Raphaのコミュニティマネージャーは「ブランドの線引きはしたくないんです」とはっきり言う。
「それ以上に、走る人を増やしてサイクリングのコミュニティを広げることが何よりも大事なんです。」

どんなジャージも歓迎するRaphaのコミュニティ。集まったサイクリストたちはみな同じようにわくわくした表情をしている

 

再びこの場所に戻ってきた

すべての治療を終えたMichelle Bascoさん

スタートの前に、ゲストライダーのMichelle Bascoさんが自身の経験を話してくれた。乳がんのサバイバーである彼女は、昨年のWomen’s 100に抗がん剤治療の5か月目で参加している。その後両側の乳房を切除する手術を受け、今年8月にすべての治療を終えてこの場所に戻ってきた。

当時32歳だったMichelleさんは、定期的に運動をしていて、人生で一番健康だと感じていた。
ある日友だちとの会話のなかで、ふと自分の胸をセルフチェックしたときにし・こ・り・を見つけた。2つのクリニックで「がんではない」と言われたが、違和感を信じて質問を続けたことで、生検を経てステージ2のトリプルネガティブ乳がんと診断されたという。

「新しくできた変化や普段と違う異変には、必ず検査を受けてください。少しでも自分の中に不安が残るなら、諦めずに聞き続けて欲しい」

抗がん剤治療中、彼女の身体にはさまざまな変化が起きていたが、「自分らしさ」を取り戻す助けになったのは、仲間と走る自転車だった。大好きなことをしながら、仲間と一緒に時間を過ごすこと。それこそが、RCCコミュニティが彼女に与えたものだ。

 

全員で帰る

参加者は走力に応じてファスト1、ミドル2、ソーシャル2の計5グループに分かれ、8:30から順に走り出した。各グループはRaphaのライドリーダーが先導する。

ランチ休憩までは、矢野口から尾根幹の南側を抜け、迂回しながら宮ケ瀬方面へ向かうルート。100kmを走るのが初めてという参加者もいたため、完走のハードルは決して低くない。どうしても厳しい人のためにショートカットも用意されている。

尾根幹の南側を抜ける

 

ガラチコの癒し

宮ケ瀬ダムに向かう途中にある楽園ガラチコ

先頭グループがランチのお店に着いたのは11時ごろ。Raphaのパートナーズカフェでもある『Garachico』による全面協力のもと、34人分のパニーニとドリンクを用意してくれた。

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Garachicoには芝生の広場があり、腰を下ろして脚を休められる。グループごとに到着時間はずれるが、みんな同じ芝生の上でのんびり過ごす。午後に控える宮ケ瀬に向けて、美味しいパニーニでしっかりと補給しておく。

 

女性だけでもできる

Garachicoを出ると宮ケ瀬湖を1周する区間に入る。ここは登りがずっと続くこの日一番の難所。時間差で各グループがそれぞれのペースで進む。

パンクやDi2の不調といった機材トラブルもあったが、そのたびにメンバー同士で手を貸し合い、体力と相談してGarachicoから宮ケ瀬に向かわないショートカットを選んだ数名も含め、全員がゴールへ向かう。

クロスコーヒーでゴール

Michelleさんも完走

17:30からはCross Coffeeでアフターパーティ。サンドイッチとノンアルコールのシャンパンが振る舞われた

ゴール後、ひとりのライドリーダーがこう話した。

「これまでのWomen’s 100ではいつも男性のサポートが入っていたんですが、今回は女性だけで走り切ることができました。その手応えがあったので、ほかのエリアでも同じ形でやっていこうかなと思います」

最後尾のグループだけは男性のライドリーダーが入っていたが、それ以外は女性だけのグループで100kmを完走した。特別なことを成し遂げたという口ぶりではなく、次に向けた手応えを感じるような話し方だった。

朝は初対面だった人同士も、一日同じ道を走ってくれば自然と打ち解ける

 

“旅は決して終わらない”

One More Cityは2017年に英国のRCCメンバーであるChristine O’Connellさんが始めた活動で、2都市を結ぶライドを通じて転移性乳がんの研究を支援している。RaphaとのコラボコレクションのOne More Cityジャージもその一環だ。One More Cityが掲げるのは“The journey is never over(旅は決して終わらない)”という言葉だ。研究には長い年月がかかるが、研究が進むことで、ある治療法が効かなくなった時に次の選択肢が生まれたり、後遺症や副作用を減らしたりすることができる。

この日の100kmライドは終わったが、お互いに交わした言葉はそれぞれの日常の中で続いていく。Michelleさんがこの場所に戻ってきたように、来年もまた、ひとりでも多くの仲間がスタートラインに立てればいいなと思っている。

完走した34人の仲間

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[PR]提供 / Rapha Japan