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このところ、しっかり踏むライドも、寄り道メインのライドも、Universal Colours(以下UC)の雰囲気がちょうど良い。
綺麗なラインのシルエットと、環境と一体になる色合い。上下の色の組み合わせも好きなようにできるし、淡い色合いのジレを合わせるだけで雰囲気良く、防寒面でも安心できる。
この日は、道中はちょっと頑張って走りつつ、街や自然のおおらかな雰囲気を楽しむことが目的。そんな余裕あるライドスタイルにぴったりなUCを着て出かけました。
レビュアー
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Ran(@31_ran_) 基本自転車乗り。時々お医者さん。FUNRIDEでのコラム連載や、ライフスタイル提案型メディア「RIDE on LIFE」の運営など自転車に関わる幅広い活動をしている。Ranが運営しているブログはこちら→Chari Doc |
Tats(@tats_lovecyclist) Love Cyclist編集長。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら論じることが好き。同時に海外のアパレルブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。 |
*本レビューのウェアはUniversal Colours提供のものです。
1. 海沿いを駆け抜ける
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寒い季節は内陸に篭りがちだけれど、気温が上がってくると行きたくなる海沿いの街。人々が開放的になるから、その雰囲気の中に自分たちも身を置きたい。
だから今日は港町で待ち合わせて、海沿いの産業道路を駆け抜けながらビーチを目指す。
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早朝はまだ冷えることがあるので、ジレを重ねて。
信号ストップで会話も重ねて近況をアップデートしながら、体も場も温めていく。
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ジャージのバックポケットは輪行バックも入るくらいよく伸びるので、使わないものはさくっとポケットに。生地がツルツル素材で、物を出し入れするときも引っかかりがなくストレスフリー。
さくっと身軽なスタイルにできるUCのジャージが、こういうライドにすごく良い。
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曇り空のなか、空気に含まれる湿っぽさがこれから訪れる夏を感じさせる。
信号で止まるとじわっと汗をかくけれど、次の信号まで乗れば風で乾いてくれるジャージ。
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素材の切り替わりで、脇下の汗染みも目立たない。
そうして風を受けているうちに、目的地のビーチはすぐ近く。
2. 街と人と交わる
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海近くの商店で、ちょっとだけ補給のピットイン。火照った身体を冷やすパピコをひとつずつ。
「パピコはちぎった蓋に残っている部分が一番うまい説」を唱えるRan。確かに、最初の小さなひとくちがものすごく尊く感じる…。
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昔ながらのお店は、往来の多い港町らしく、盛んに人々が買い物に訪れる。
── いつも何キロ走るの?それいくらくらいするの?お尻痛くなるんでしょ?
自転車を停めた僕たちを見た地元の人たちが、矢継ぎ早に質問を投げかけてくる。
走行距離は少しだけ抑え気味に伝えながら、少しでも街に自転車が受け入れられやすくなれればいいなと思いながらいろいろな話をしていく。以前よりもこうして交流しやすい環境になったことがうれしい。
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一方で、この一帯の“主”のような出で立ちの老猫が、ずっと落ち着いた佇まいで往来を眺めている。足場の上は潮風が気持ち良いのだろう。
しばらくすると興味を失ったのか、奥へと去っていく。
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パピコは最後まで離さない。
3. 交差する時間の中で
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犬を散歩する人、テントサウナでととのう人、波に乗る人──ビーチはいろいろな過ごし方があって、その場にいると緩やかな時間の一部に取り込まれていく。
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Ran(左)ジャージ/Mono Women’s Short Sleeve Jersey(¥17,100)、ビブショーツ/Mono Women’s Bib Short(¥20,500)、ソックス/Mono Summer Socks(¥2,400)
Tats(右)ジャージ/Chroma Short Sleeve Men’s Jersey(¥25,600)、ビブショーツ/Chroma Men’s Bib Short(¥25,600)、ソックス/Mono Summer Socks(¥2,400)
海と砂浜の色味を再現したような、ティール色とグレージュ色のジャージ。
その単色のデザインにある“粋”な潔さには、茶道に通ずるような美意識を感じる(だからRanはビブショーツにお茶っぽいカーキ色をセレクトしたらしい(笑))。
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背面の見え方も異なるChromaジャージ(左)とMonoジャージ(右)
砂浜の上でサイクリストという輪郭を失いながら、道を駆ける気持ちよさとはまた違った開放感がたまらない。
非日常の気分がいくつも味わえる海沿いは、ときどきライドに組み込みたくなる成分。だから年に何回かはこうして足を伸ばして訪れる。
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バーガー屋さんでがっつり締めるまでがライド
Universal Coloursウェアの選び方
ジャージ
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UCのジャージはMono(モノ)/Spectrum(スペクトラム)/Chroma(クローマ)の3カテゴリ。いずれもフィット感に大きな差はありませんが、生地とデザインに大きな違いがあります。
Mono | 柔らかいリサイクル生地。ベーシックなデザイン |
Spectrum | 柔らかいリサイクル生地。目を引くスタイリッシュなデザイン |
Chroma | 耐久性の高いOekoTex®100認定生地。硬めだが軽量。最も機能的で高級感のある仕上がり |
Mono / Spectrumジャージ
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MonoやSpectrumの生地は、メッシュではなくラッシュガードのような薄手の素材。表面はツルツルしており、着用するとすべすべに。着用感はまさにもう一枚の皮膚。
伸縮性抜群で、袖口も圧迫感がなく、着ているのを忘れる着心地。冬モデルはある程度着圧があったけれど夏モデルはそれがない。まさに肌心地。
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皮膚のような生地感
Chromaジャージ
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対してChromaの生地は、少し硬さのある丈夫な生地。着心地はMonoに軍配が上がるけれど、表面がシャキシャキした生地の高級感は別格。
実測値はXSサイズで86gと超軽量で(Monoは96g)、速乾性が非常に高く、機能面ではトップクラス。よりパフォーマンスを重視するときに良い。
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速乾性の高いパフォーマンス生地
ビブショーツ
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ビブはMono(モノ)/Chroma(クローマ)の2カテゴリ。ジャージと同様にフィット感はほぼ同じですが、生地とパッド、肩紐や裾のつくりなどが異なります。
Mono | 柔らかいリサイクル生地。サポート範囲の広いパッド。メッシュ素材の肩紐。 |
Chroma | 耐久性の高いOekoTex®100認定生地。中央部以外は薄いレース向けパッド。幅広で丈夫な肩紐。 |
Monoビブショーツ
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Monoはトップス同様ツルツルな素材。この摩擦のない素材のおかげで、ペダリングがサドルと干渉しない。
ハイウエストでおへそあたりまでショーツがくるのでお腹がチラ見えする心配もない。また夏場の室内クーラーで冷えてしまいがちな下腹もしっかり覆われているので安心。カフェライドに良さそう。
パッドはカバー範囲が広く、全体的に厚め。長距離のライドでも不快感が出ないようになっている。
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長めの膝上丈。裾のゴム部分が幅広いので、跡がつかない
Chromaビブショーツ
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Chromaもトップスと同じシャキシャキした素材。サスペンダータイプの肩紐は丈夫で、全体的に耐久性の高さを感じられる。パッドは股の中央部に厚みがあるけれど、それ以外は薄く、座ったときのダイレクト感はMonoよりも高い。
UCのロゴが白でプリントされていて、上下で合わせたときはChromaの方が統一感が出て格好良い。
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裾は切りっぱなし加工で非常にすっきりして見え、ペダリングもしやすい。
サイズ選び
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Tats(左) 177cm B86 W76 H90: メンズジャージ XS、メンズビブショーツ XS / Ran(右) 167cm: ウィメンズジャージ XS、ウィメンズビブショーツ XS
極端な締め付けはないため、基本的にサイズガイドに則って選択すれば最適なフィットを選ぶことができます。ただしユニセックスアイテムを女性が選ぶときは、ワンサイズ下げてください。
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