ここ最近の世界情勢は、正直に言ってひどい気分になる状況が続いています。それでも生活を止めることはできないし、世界がどんな状況だったとしても、自分の仕事を続けることが、社会における役割を果たすことになるのは言うまでもありません(個人としてできる範囲の支援はした上で)。
こんなときに余計に感じるのが、Love Cyclistを通して、いろいろな国の人たちと交流できている現状は、本当に有り難いということです。
言語も文化も違っても、みな優しさに溢れているし、それぞれが強いパッションを抱えている。自分たちの言葉やプロダクトを通じて「より良い世界」を実現しようとしている。
それが互いに通じるから、この小さなメディアでも、自転車文化を通じた国と国、人と人とのつながりを大事に大事につくっていきたいと思っています。
今回紹介するUniversal Colours(以下UC)の「コミュニティポストカードシリーズ」は、そんなつながりから生まれたコンテンツ。
UCとは昨年のレビュー以来交流が続いていて、先日「あなたにとってのサイクリングカルチャーを紹介してほしい」というリクエストをもらいました。
そこで絵葉書で遠く離れた友人に近況を送るように、日本らしさが伝わる写真を添えて、自分たちのことについて簡単な文章をしたためました。いつもLove Cyclistを読んでくれている方にとっては既知の内容かもしれませんが、UCの中で素敵なコンテンツとして編集してもらったので、翻訳して紹介します(原文はこちらから)。
Community Postcard Series
TatsとRanと一緒に、東京の街を探検しよう。
わたしたちが絵葉書を送るときは、いつも特別な場所や経験を共有し、記憶したいと思うもの。個人的なものでありながら、相手と共通の話題に触れることもあります。コミュニティポストカードシリーズでは、スポーツやアドベンチャーへの情熱を通じて、世界中の異なる視点を共有し、異なる文化を一緒に探求していきたいと思います。
このポストカードでは、TatsとRanと一緒に東京の街を駆け抜けます。
東京で暮らすことは、サイクリストにとってはチャレンジングなもの。世界でも有数の大都会として知られ、1,400万人もの人口を抱える東京。ここでのサイクリングは、交通量も信号も極端に多く、大きな交差点もあるため、必ずしも楽な道のりになることはありません。
ライフスタイルにフォーカスした自転車メディア『Love Cyclist』の編集長であるTatsは、自分が好むライドを実現するために、お決まりのルートがあるそう。「東京西部の稲城市という、サイクリストが多く集まるエリアによく集合します。そこから目的に応じて異なる方向に向かいます。郊外を走ることもあれば、地元の山々に登ることも。都市部の交通量の多い道路は大変ですが、少し離れれば、誰もいないワインディングロードが待っています」
日本のサイクリング文化や、サイクリングを始めるきっかけについて、彼はこう語ります。
「日本では、アニメ文化と自転車は密接な関係にあり、『弱虫ペダル』というロードレースアニメがきっかけでサイクリングを始めた人が多いんです。」
「これまで日本のサイクリングに関する情報は、競技的な側面に焦点を当てたものがほとんどでした。どう速くなるか、どうレースで走るかという情報は飽和していますが、ライフスタイルとしての自転車文化はまだ発展途上です。Love Cyclistでは、日本ではまだほとんど知られていない海外のライディングスタイルやファッションを紹介しながら、日本の自転車文化に多様性をもたらすことができればと思っています。
「僕がサイクリングで好きなのは、それがもたらすコミュニティの感覚です。走ること自体も好きですが、それを通じて形成されるコミュニティや人間関係が、僕のライフスタイルに大きな影響を与えています。」
Tatsが形成した関係のひとつに、友人であり医師でもあるRanがいます。彼女は良き仲間であり、また最新のトレーニング理論にも通じています。
ソーシャルライドで友人と都内を走るとき、Tatsにはみんなにおすすめしたいお店があります。「『PÄRLA』のクレープは最高です。一般的なクレープの2倍以上の値段ですが、もちもちの生地と濃厚な味わいで、何度も食べたくなる。さらに贅沢をしたい人は、トリュフやキャビア入りのクレープを食べることもできます。」
TatsとRanとは、以下のリンクからつながることができます。
素晴らしい写真を添えて手紙を書いてくれた彼らに感謝します。
Tats |
Ran |
Community Postcard – Tokyo, Japan(Universal Colours)
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