LOVE CYCLIST

ロードバイクを本気で楽しむ人のためのブログ

【Fulcrum Racing Zero 2015-2016】500km走行インプレッション

 

※2017最新モデルとの比較を追記(2016/07)

racingzeroインプレッションフルクラムのレーシングゼロ2015-2016年モデルを購入してからおよそ500kmを走行しました(※1)。

レーゼロは、ホイールを替えると決めてから、約半年間ホイールのことばかり考えて悩んだ末に選んだモデルです。

現在同じように悩んでいる方のために、このホイールに替えてから感じたことをまとめたので参考にしてください(※2)。

※1…2016年夏発売の最新2017年モデル「RACING ZERO C17」は、ワイドリム化され若干重くなっていますが、その他のスペックに大きな変化はありませんので、フィーリングについては本記事の内容を引き続き参照いただけます。
※2…走行感は主に完成車についていたShimanoRS010との比較になります。僕自身の走力は、RS010当時に平地30km/hを30分以上持続していた程度です。

レーシングゼロを選んだ理由

購入時はCampagnoloのShamalUltra(シャマルウルトラ)とレーシングゼロのどちらにするか非常に迷いました。

バランスが良くてどんな乗り方でもサイクリストを受け止めるシャマルと、剛性を全面に出したレース志向のレーゼロを比較すると、オールラウンドに乗っていくにはシャマルの方が間違いなく合っているはずでした。またレーゼロは2015年モデルから価格が下がったのですが、中国生産に変わって性能が落ちているということもショップから聞きました。

それでも最終的に2つを実物で比較してみて、デザインでレーゼロを選んでしまいました。
リムのグラフィックが好みだったこと、そしてリアのスポークの組み方が決め手です。

2to1とG3の比較

両方とも左右のスポークテンションを等しくするために、フリー側と反対側のスポークの数が2:1になっています(フリー側の方がかけられる負荷が大きいため)。その組み方をFulcrumは”2to1”、Campagnoloは”Mega G3”と言います。

2つを比べると2to1の方がG3よりスポークが外側に広がっていますが、これにより2to1の方は剛性に優れて、G3の方は柔軟性や空力に優れるという特性が生まれるようです。

デザインを比較すると、G3の組み方は美しく芸術性を感じるのに対し、2to1の方はやんちゃですぐにでも走り出しそうな印象で、これが個人的にストライクゾーン真ん中でした。周りはどちらかというとG3派が多いので、人それぞれ感性が違いますね。

 

レーシングゼロのインプレッション

1. 総合的な印象

とにかく気持ちいいホイール。レーゼロに替えてからさらにロードバイクに乗ることが楽しくなりました。

加速性能の高さと、踏めば踏むだけ進む感覚、ダンシングしたときに踏む力をすべて推進力に変えてくれる剛性感など、軽さと硬さがそのままフィーリングとして返ってくる感じです。

よく硬すぎて合わないとか、脚を使いすぎてしまうというインプレッションを見受けますが、フレームとの相性次第ではとてもバランスのいいホイールになるのではと思いました。
確かに実際楽しくて踏みすぎてしまうのですが、このホイールに見合う脚になるためによりトレーニングにも熱が入るようになります。

ペダリングも、レーゼロにしてからは少しケイデンスを低めにして進むようになりました。この方がスピード志向のこのホイールに合っていると感じます。

※1000km走行後の追記(1)
当初は楽しくてケイデンスを低めに踏んでいましたが、走り込むうちに疲労の蓄積が気になるようになり、少し軽めのギアで回すように切り替えました。巡航スピードはそのままに、より長く走れるようになっています。

2. 項目別の評価

※()内は10段階でRS010を5としたときの相対評価

初速(5→10)

ゼロ加速から30km/hまでがあっという間です。
スタート後、あまりがんばらなくてもすぐにスピードに乗ることができます。

これは、ストップアンドゴーが多い街中を走る場合や、軽い起伏が続く道など、頻繁に速度の加減が必要な場合に最適です。

高速巡航性能(5→8)

平地無風で32〜35km/hくらいが維持しやすいと感じます。

それ以上を維持しようとすると、それなりに踏み続けないといけない印象。この領域はShamalの方が優秀なのだと思います。

逆に28km/h以下の低速域の巡航はほとんど力を使わなくて良いです。

快適性(5→7)

硬いと言われているだけあって、リムの剛性感が快適性を損なっているというのは理解できます。

ただ、僕の場合は比較的やわらかいフレームと組み合わせているので、むしろちょうどいいくらい。完成車ホイールのときよりも全体のバランスが良くなったと感じます。

ロングライドで使えるか心配していましたが、100〜120kmくらいのライドであれば疲労感はRS010と比べて差はありませんでした。

ハンドリング(5→10)

下りのカーブで思った通りのラインを描いてくれます。ここが一番感動した部分。

伊豆CSCのように高速で下って曲がるコースを通るとき、以前は大きく外に膨らんで恐怖を感じていたのですが、レーゼロはそのままの速度でコーナーインしても綺麗に曲がることができます。

ヒルクライム(5→8)

斜度の低い登りであれば平地と同じ感覚で一気に駆け抜けることができますが、少しきつい登りだとやっぱり大変です。

登りはそんなに簡単に速くならないということがわかりました。
ただ重量の軽さから、踏めばぐいぐい進む感覚はあります。

※1000km走行後の追記(2)
評価値を7から8に上方修正しました。自分の脚力が以前より上がったためか、従来よりホイールが真円で回る剛性感を坂で強く感じることができるようになりました。力をすべて推進力に変えてくれるのでもっと坂を登りたいと思わせてくれます。

* * *

ホイールの選び方の記事で、はじめてホイールを交換するならアルミクリンチャーのハイエンドモデルおすすめしていますが、このように感覚を数値化して評価しても、いわゆる「鉄下駄」からアルミハイエンドへの換装は大きな変化を実感できることがよくわかります。しかもホイールの変化によってロードバイクに乗るのがさらに楽しくなるので、ホイールを替える満足度は非常に高いです。

機材に対する評価は個人的な感覚になってしまいますが、ホイール選びの一助になればと思います。 

 レーシングゼロの販売価格を調べる

Wiggle:  Fulcrum – Racing Zero LG クリンチャーホイールセット (2017モデル)
Chain Reaction Cycles:
Racing Zero Black Clincher Road Wheelset(2017モデル)
Amazon:
Fulcrum – Racing Zero C17 クリンチャーホイールセット(2017モデル)
Fulcrum – Racing Zero クリンチャーホイールセット(2016モデル)

レーシングゼロの新旧スペック比較

2017モデルと旧モデルの違いは以下の通りです。

  • 項目 2015-2016モデル 2017モデル
    重量 1437g 1518g
    リム内幅 15C 17C
    推奨タイヤサイズ 23c 25c
    リムハイト フロント25mm リア30mm
    スポーク アルミストレートプル(空力に優れたきしめんタイプ)
    ハブ USB™セラミックベアリング、カーボン製ボディ(Fのみ)
  • ワイドリム化(15C→17C)されたため、対応タイヤが25c以上*となる
    ・そのためタイヤとホイール含めると旧モデルより100g程度重量が増加
    ・重量アップの代わりに25cタイヤによる安定性が得られることになった

* タイヤサイズによる特性の違いはこちらを参照ください。
クリンチャータイヤの選び方と主要メーカーの定番4選


 

ほかのホイールとスペックを比較する

ホイールロードバイク ホイールの選び方と定番ホイール6+1選
初めてホイールを交換するときのおすすめのグレードや、どんな選択肢があるかを定番ホイールをベースに紹介しています。