週末を雨雲が覆う状況があまりにも続く梅雨の時期、ロードバイク乗りたちの禁断症状は頂点を迎え、「降っているから走れない」という考えが「降っているけど大丈夫」という思考へ鮮やかに転換します。
身体の冷えさえ気をつければ濡れること自体は慣れるし、またウェット路面の走行スキルも身につけられるので、雨のライドもそんなに悪いものではありません。
そんなときにあるとうれしいのが“フェンダー”。
いわゆる泥除けと呼ばれるもので、ウェット路面を走るときには欠かせない逸品です。
濡れた路面を走るために
濡れた路面を走ると、タイヤで巻き上げられた水滴や泥がジャージの背中に付きます。
ライド中に突然の大雨に遭って、必死で走り抜けると背中に縦一筋の泥汚れがついているということはざらではありません。
その対策で使われるフェンダーは、ロードバイクの場合、シティサイクルのようなタイヤを覆う形状は使われず、ワンタッチでサドルの下に取り付ける簡易的なものが使われます。
このタイプの中で、最もメジャーで使い勝手の良いものが、「ASS SAVERS」というモデル。
プラスチック製の簡易なものですが、細かいところを見ると、ロードバイクのことをよく理解した上で作られたプロダクトであることがわかります。
シンプルな取り付け
まず取り付けがとてもシンプル。ASS SAVERSをサドル座面とレールの間に挿入します。
そしてレールに引っ掛けてロックするだけ。これだけで安定し、走行中に外れることはありません。
使わない時期は取り外しておいて、梅雨の時期や微妙な降水確率のときだけ取り付けるということがワンタッチで可能。
下から襲う泥からお尻・背中を守る最適な長さ
走行に影響しないほど軽い、重量18g
折り畳んで収容
走行中にフェンダーが不要になったときには、半分に折ってサドル下に差し込んで収納可能。ただし、POWERのようなショートノーズサドルは前部分がはみ出してしまうので基本的には折り畳まずに使用します。
またサドルバッグを使っている場合、レールに取り付けるモデルとは併用できないことが多いので注意が必要です(僕が普段使っているBackcountry Researchのサドルストラップも取り付け不可)。
遊べるデザイン
ASS SAVERSはデザインやカラバリが豊富なのもうれしい点。ほかの自転車ブランドとコラボした商品もときどき展開していたりもします(限定品がほとんどですが…)。
色のチョイスもこだわりたいサイクリストたちにとって、ちゃんとバイクの雰囲気に合ったものを選ぶことができます。
チネリの「マイク・ジャイアント」デザイン。機能性商品にデザインの遊びがあるところに惚れる
降っているけど大丈夫。
梅雨を乗り越えれば、次はゲリラ豪雨が心配な夏が訪れます。
週末の戦士たちが「走れるときに走る」というスタイルを維持していくためには、場面に応じてスタイルを最適化できる状態にしておくことが大切。
ASS SAVERSをひとつ手元に持っておくことで、「降っているけど大丈夫」という潔いメンタルがさらに強固なものになります。
こんなときに使う
- ・小雨のとき
・ゲリラ豪雨が心配なとき
・晴れていても路面が濡れているとき
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