ツール・ド・フランス2017で結果を出したメーカーと使用バイクのまとめ

tour de france 2017 winners' bikes

昨年に引き続き、7月に開催されたツール・ド・フランス2017において、個人&チーム総合のリザルト上位が使っているバイクのメーカーと使用車種を一覧にしました。

世界で最も有名なお祭りレースだけあって、各メーカーにとってはメディア露出によるセールスへの影響が大きいもの。今年は序盤から波乱があったように、昨年と比較するとリザルトの変化が大きく面白いので、今“強い”ロードバイク選びの参考に。

※2018年版の最新記事はこちら↓

1. チーム総合

算出条件:各ステージのチーム内上位3選手の累積タイムで順位が算出される

  • *メーカー名クリックで主な使用バイクへリンクします(メーカーまたは代理店サイト)。
    *リザルトとしては後述のマイヨ・ジョーヌ以降がメインですが、全チームを一覧表示するためにチーム総合順位を先に紹介します。
 順位前回 チーム名/国 バイク
12チームスカイ/英Pinarello
24AG2R ラ・モンディアル/仏FACTOR
37トレック・セガフレード/米Trek
43BMCレーシングチーム/米BMC
512オリカ・スコット/豪Scott
61モヴィスター チーム/スペインCanyon
719キャノンデール・ドラパック/米Cannondale
820フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト/仏LOOK
921ロット・ソウダル/ベルギーRidley
105アスタナ プロチーム/カザフスタンARGON18
1110UAEチームエミレーツ/UAEColnago
1214チームサンウェブ/独Giant
1317ディレクトエネルジー/仏BH
14ワンティ・グループゴベール/ベルギーCUBE
1513クイックステップ フロアーズ/ベルギーSpecialized
1618コフィディス、ソリュシオンクレディ/仏ORBEA
1716チームロットNL・ユンボ/オランダBianchi
1815ボーラ・ハンスグローエ/独Specialized
199チーム カチューシャ・アルペシン/スイスCanyon
20バーレーン・メリダ/バーレーンMERIDA
2122ディメンションデータ/南アフリカCervélo
2211エフデジ/仏Lapierre

チームスカイ×Pinarelloの安定感は資本力に拠るが、そのブランド力を堅持。
・サガン、キッテル離脱やキンタナ不調等が影響し、昨年目立ったSpecializedCanyonあたりは最終的に少し大人しい結果に。
・ただしSpecializedにおいてはキッテルやサガンが勝利を挙げており、トータルステージ優勝数は“7”とメーカー別でダントツ1位。

ピックアップバイク

O2(FACTOR)

FACTOR O2 2007年創設の英国メーカーFACTORがUCIワールドチームへの機材初供給で、個人総合3位・チーム総合2位・第12ステージ勝利と大健闘。AG2R自体が強いのもあるが、新興メーカーの実力と存在感も示した。
O2は740gの軽量フレームとガチっぽくないフラットデザインが素敵(フレームセット: ¥540,000)。

Litening C:68(CUBE)

CUBE litening ツール初参戦で健闘したワンティ・グループゴベールのフレームは、ドイツのメーカーCUBE。LITENING C:68は軽量・高剛性フレームにDura Ace Di2とFulcrumホイールという王道の組み合わせ (完成車価格: ¥832,000)。
日本には昨年より上陸しており、これから知名度を上げていくか。

Venge ViAS Disc(Specialized)

s-works Venge ViAS disc リタイアしたものの、ステージ通算5勝を挙げたキッテルのVenge(フレームセット: ¥480,000)。実質今回の最強バイクとも言える。

 

2. 個人総合(1〜10位)

maillot jaune獲得条件:全ステージを合わせた累積タイムの最も早い選手が総合優勝となり、マイヨ・ジョーヌ(イエロージャージ)を獲得

 順位 選手名(チーム名/チーム総合順位) バイク
1クリス・フルーム(スカイ/1)Pinarello
2リゴベルト・ウラン(ドラパック/7)Cannondale
3ロメン・バルデ(AG2R/2)FACTOR
4ミケル・ランダ(スカイ/1)Pinarello
5ファビオ・アル(アスタナ/10)ARGON18
6ダニエル・マーティン (クイックステップ/15)Specialized
7サイモン・イェーツ(オリカ/5)Scott
8ルイ・メインチェス(UAEエミレーツ/ 11)Colnago
9アルベルト・コンタドール(セガフレード/3)Trek
10ワレン・バルギル(サンウェブ/12)Giant
  • ・フルームが3連覇、4度目の個人総合優勝。アシストのミケルも表彰台まであと一歩のところと、DOGMAどうぞお買い上げ状態。
    FACTORARGON18など新参メーカーの活躍が新しい風。
    ・昨年上位10人中3人を占めていたCanyonがTOP10圏外へ。

ピックアップバイク

DOGMA F10(Pinarello)

pinarello dogma f10

常勝チームのバイクだけあって、性能に対する信頼性を獲得しているPinarello「DOGMA F10」(フレームセット: ¥625,000)。

SuperSix Evo(Cannondale)

Cannondale SuperSix Evo

第9ステージ勝利、そしてフルームに54秒差まで迫る個人総合2位と、ウランの活躍を支えた「SuperSix Evo」はCannondaleを代表する軽量・高剛性のオールラウンドバイク(完成車価格: ¥1,220,000)。

 

3. ポイント賞(1〜5位)

maillot vert獲得条件:トップスプリンター争い。各ステージの中間スプリントポイントゴールポイントを最も多く獲得した選手がマイヨ・ヴェール(緑ジャージ)を獲得

順位 選手名(チーム名/チーム総合順位) バイク
1マイケル・マシューズ(サンウェブ/12)Giant
2アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/9)Ridley
3エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンション/21)Cervélo
4アレクサンドル・クリストフ(カチューシャ/19)Canyon
5ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ/20) Merida
  • ・マシューズがGiantのプロペル(プロトタイプ)を操りマイヨ・ヴェールを初獲得。世界最速バイクの称号に箔がつく。
  • ・グライペルのRidleyは今回ステージ優勝はないものの2位ランクイン。

ピックアップバイク

PROPEL(Giant)

GIANT PROPEL ADVANCED SL 0 Giant技術の結晶プロペル。画像は2017モデル(完成車価格: ¥780,000)で、マシューズが乗ったプロトタイプは現時点では未発表。発売が待たれる。

※8/29追記…新型プロペルが発表されました(公式プレスリリース)。

 

4. 山岳賞(1〜5位)

malliot blanc a pois rouges獲得条件:クライマー頂上決戦。各ステージ峠の頂上にある山岳ポイントを最も多く獲得した選手がマイヨ・アポア(赤の水玉ジャージ)を獲得

順位 選手名(チーム名/チーム総合順位) バイク
1ワレン・バルギル(サンウェブ/12)Giant
2プリモシュ・ログリッチェ(ロットNL/17)Bianchi
3トーマス・デヘント(ロット・ソウダル/9)Ridley
4ダルウィン・アタプマ(UAEチームエミレーツ/11)Colnago
5クリス・フルーム(スカイ/1)Pinarello

・バルギルがGiantのTCR ADVANCED SLで登り、2位とポイント差を2倍以上つけて山岳賞を獲得。チームサンウェブがスプリントと山岳の2賞を獲得し、Giantの実力を示す。

ピックアップバイク

TCR ADVANCED SL(Giant)

GIANT TCR ADVANCED SL 山岳で結果を出したGiant「TCR ADVENCED SL」は軽量オールラウンドバイク。めまぐるしいアップダウンにも対応した(完成車価格: ¥850,000)。

* * *

今年は主力選手の落車祭りもあり、GIANTの2賞獲得&ステージ通算4賞、FACTORやCUBEの台頭など、機材面でも目立った変化が見られるリザルトとなりました。
選手がツールでどういう走りをするか、どう結果を出すかという点は、その選手が乗っているメーカーのブランドイメージ形成に大きく影響してくるため、今回も観戦者にさまざまなイメージを残したことと思います。もちろん、最終的な結果としては残らなかったものの、Specialized(Venge/Tarmac)やCanyon(Ultimate/Aeroad)といった人気バイクのブランド力は衰えることはなさそう。今後のレースでの活躍も楽しみにしています。

上記に出てくる各メーカーの特徴/イメージはこちらにまとめています。

バイクメーカーロゴロードバイク主要メーカーの特徴とイメージまとめ