オーストラリアのブランド『MAAP(マープ)』のベースレイヤーをレビューします。
以前ジャージとビブショーツをレビューしましたが、ベースレイヤーも品質がとても良いので詳細をお伝えしたいと思います。これからの季節のインナーに最適なので、探している方は参考にどうぞ。
今回入手したベースレイヤー
MAAP SEAMLESS BASE LAYER VEST BLACK(サイズ:S/M)
イタリア製のベースレイヤー。汗を外に逃がす機能のほか、抗静電気、防臭・殺菌効果のある高機能ウェア。
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ベースレイヤーに求めるものは、まず第一に汗を外に逃がすこと。インナーを着るのは汗冷えを防ぐことが一義なので、ここの機能が優れていることがマストです。
このほかに気にしたいのが、夏場は涼しいか/冬場は保温性があるか、着心地が良いか、軽量であるか、といったところ。こういった観点からレビューします。
Contents
1. ディティール
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フロントとバックの全体像。見た目から高機能そうな雰囲気があります。
胸元にはMAAPのロゴ。ジャージもMAAPで揃えた方が良さそう。
表面の生地感。新素材の中空ポリプロピレン糸でできています。もともとポリプロピレンは保温性が高い素材ですが、中が空洞になっているため保温性が高まっている上に軽量です。ただ比較的厚手なのでちょっと夏場には向いていない感じ。
内側にタグはなく、素材表記は裾裏の生地に柄として入っており、着用感に対する細かい気遣いが見て取れます。
裏面の生地はこんな感じでデコボコしています。この凹凸により肌に触れる面積が少なくなって、汗をかいても快適に。
2. 走行時/休憩時の着用感
着心地がとても良い
これまでベースレイヤーはファイントラックのスキンメッシュを使うことが多く、機能性は問題なかったものの、少し気になっていたのが肌にざらつきを感じる点。ライド中はそれほど影響ありませんが、着脱のときに若干不快感がありました。
しかしこのベースレイヤーは、常に「気持ちいい」のひとこと。ざらつきなど化学繊維独特の不快感はなく、着た瞬間から肌に馴染むのがわかります。
着ていることを忘れる素材と機能
フィッティング面でも、伸縮性の高い素材のため身体にぴったりフィットします。また裏面の凹凸により肌に触れる面積が少ないせいか、ベースレイヤーを着ていることを忘れるほど。
これは汗抜けの良さも関係しています。
高機能ベースレイヤーは汗を外側に排出し、排出された水分を逆流させないという特性がありますが、MAAPのベースレイヤーもこれがしっかり機能します。肌がさらさらな状態が維持されるので、休憩するときも不快にならない上に、お腹も冷えたりしません。
ただし着る季節は選ぶ
少し厚手の生地なので、30℃を越える気温の高い季節に着るとやはり暑いです。夏にベースレイヤーを着る場合は、薄手のものを別に持っておいた方が良い感じ。
逆に少し気温が20℃台に下がってからは快適。サイクルウェアはウォーマーやジレなどを重ね着することで気温の変化に対応していきますが、どの着回しの際にも、最初にMAAPのベースレイヤーを着ておけば暖かく過ごせそうです。
前を空けても恥ずかしくないデザイン
基本的にベースレイヤーは機能性インナーウェアなので見せるためのものではないのですが、生地感がしっかりしていて胸元にロゴが刺繍されているので、MAAPジャージと揃えて着るととても一体感が出ます。
持っているMAAPジャージがタイトなので、休憩時にファスナーを大きく開けることもありますが、周囲に不快感を与えない生地感とデザインなのが良いです。
このイメージどおり透けにくい。MAAPジャージを持っている場合は合わせて「買い」な逸品だと思います。
MAAPのウェアを入手する方法
ネットで購入する(日本販売代理店から直接購入可能)
→https://cyclism.jp/
国内の取り扱いショップを探す
→http://maap.cc/pages/stockists
サイクリングキットのレビューも合わせてどうぞ。
【レビュー】MAAPサイクリングキット(ジャージ+ビブショーツ)