Snap Journal【2026年7月】- ライドアラウンド東京。

自転車の楽しみ方が広がる昨今。メンバー、スタイリング、目的、時代性など、違った要素が組み合わさることで、ライドは毎回全く異なるセッションになる。
Snap Journal(スナップジャーナル)では、そのときどきの自転車スタイルを残すように、ライドの空気感を感じられるスナップ写真を掲載していく。

今回はベルリンのブランド『FINGERSCROSSED』のソーシャルライド。20人以上のサイクリストとともに、東京駅を起点に湾岸から渋谷までぐるっとひと回りする約50kmのアーバンライドへ。

text & photo / Tats@tats_lovecyclist

FINGERSCROSSED x CYCLISM

ソックスのブランドとして『FINGERSCROSSED(フィンガーズ クロスド)』を知っている人は多いと思う。
白ソックスに可愛いワンポイントのデザインが、足元を洗練させる存在として世界中のスタイルコンシャスなサイクリストに浸透してきた。そのFINGERSCROSSEDは、昨年からウェアの展開を始めている。
今回のライドは、本国からマーケティング担当のLukasが来日するタイミングに合わせて、新たなキットの発売を祝って代理店のCYCLISMが企画したもの(光栄なことに僕はLukasからフォトグラファーとして指名を受けた)。

本国から参加したLukas

集合場所の東京駅前では、参加者全員にFINGERSCROSSEDのソックスがプレゼントされ、その場で履き替える

ライドリーダのふたり、DarraghAnna

ライドをリードするのはリリースされたばかりの新作キットに身を包むDarraghとAnnaの2人。
大人数なのでグループを2つに分けて走るが、終始混乱や交通上の問題もなくゴールできたのは、2人の適切なリードのおかげにほかならない。

休日の丸の内早朝は、平日の喧騒とは打って変わってとても静謐な空間になる。こういう時間の都心はサイクリストに優しい。

皇居の外周から湾岸方面へ

高架下をくぐるときに、頭上を新幹線がスライドする。東京の圧縮されたスケール感を、短い時間で浴び続けられるのが都心ライド。

湾岸エリアに入ると、一気に空が広くなる。運河沿いの道をつないでお台場方面へ

Lukasに東京はどういう印象かと聞くと、「すごく綺麗だ。人々は節度があって、車はサイクリストに配慮している。安心して走ることができる」と言う。
「ずっと街が続いていて、違う街がシームレスに繋がっていることがとても新鮮だね。」社交辞令が含まれているだろうけれど、外から見た自分たちの住む世界の印象はとても面白い。

お台場では全長12mのドラえもんバルーンとさまざまなドラえもんに遭遇

今回の参加者全員。左端の4名がちょうどFINGERSCROSSEDのキットを着用している。色彩が揃っていてスタイリッシュ

湾岸から都心へ。頭上を覆うジャンクションは、東京の土木がつくる巨大な彫刻

さまざまな構造物を縫って進むシティライド

Lukasが言うように、シームレスに景色が移り変わっていく

Annaが着用するキットは、最もレーシーな#COMPANIONシリーズ

Lukasは真夏用の#SUPER LIGHTキットを着用

最後にGood Morning Cafe & Grill虎ノ門のテラスで早めの昼食をとってフィニッシュ。ちょうどお腹が空いてきた頃合いにハンバーガーが美味い。初対面だった隣同士がこの頃にはすっかり打ち解けて、テーブルのあちこちで会話が咲く。午前中で解散するのもちょっと名残惜しいくらいだった。

 

幸運を交差させる。

フィンガーズ(2つの指を)クロスド(交差させる)。よく読み間違えられるが、フィンガークロスでもフィンガーズドクロスでもない。 FINGERSCROSSEDというブランド名は、幸運を祈るときに人差し指と中指を交差させるジェスチャーから来ている。ソックスという小さなアイテムに宿らせてきたその願掛けを、いまサイクリングキット全体へと広げようとしている。

個人的にも今回のソーシャルライドをきっかけに着用することになったが、機能的ウェアとしてのクオリティはほかのトップブランドに並ぶし、着てテンションが上がる数少ないブランドのひとつとなった。これからさらに存在感を増すこのブランドを頭に刻んでおいてほしいと思うし、またこうしてみなで集まってライドできることを楽しみにしている。

FINGERSCROSSEDウェア一覧を見る(CYCLISM)

著者情報

TatsTats Shimizu@tats_lovecyclist
編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴12年。海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。同時にフォトグラファーとして国内外の自転車ブランドの撮影を多数手掛ける。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。