Snap Journal【2024年8月】- メイさんとあの夏。

自転車の楽しみ方が広がる昨今。メンバー、スタイリング、目的、時代性など、違った要素が組み合わさることで、ライドは毎回全く異なるセッションになる。
Snap Journal(スナップジャーナル)』では、そのときどきの自転車スタイルを残すように、ライドの空気感を感じられるスナップ写真を掲載していく。
今回は富士山山麓を一周する、通称“富士イチ”へ。Meiがオーストラリアへ1年間旅立つので、みんなでお見送りライドをしてきた。

Text / Tats Shimizu
Photo / Tats, Gaku, & Miharu

初夏の富士イチ

御殿場〜籠坂峠

富士イチは特に決まったコースはなく、色々な道を繋いで幾通りもルートをつくることができる。今回は御殿場をスタートして反時計回りする、距離118km/獲得標高1,885mのコース。

Meiがこの2週間後に渡豪するので、お見送りライドをしようと14人が集まった。富士イチは彼女からのリクエスト。骨のあるコースを選ぶのがMeiらしい。

人数が多いのでグループを分けながら

この日は雨予報だったけれど、なんとか降られずに走り始める。

少し走って最初の上りは、道の駅ずばしりから籠坂峠の頂上まで。麓のコンビニで水分補給してからスタートする。

この上りはみんな強度がおかしくて、誰もほぼ写真を撮っていない。しばらくきつい時間帯だけが続く。

籠坂峠〜河口湖

出し切った男たち

籠坂峠の頂上で全員揃ったら、山中湖方面へ下っていく

速く走りすぎてランチの予約時間まで余裕があった。ハンモックカフェで一杯飲んで時間調整

GIROアリーズが似合うHiroki。本日イカつめ。

Gakuのグラベルキング2023限定カラー可愛い

カラフルシスターズ

ランチはHirokiが予約してくれたイタリアン「イルバッコ・ビス」へ。ちょうど日差しが出てきた!富士山周辺は都内よりも気温が低めで、オープンテラスが心地良い。

居心地良すぎてめちゃめちゃゆったりしていた

この時点で30kmちょっとしか走っていなくて、のんびりしていたらもう13時過ぎになっていた。大丈夫?あと80km以上あるよ?
※ここからは巻きで進行します。強度も上がります

山中湖〜西湖〜富士宮

巻いている

空気が抜けていたので電動ポンプの出番

富士イチはグラベル区間も含められる。道の緩急が面白い

富士宮あたりは下り基調なのでスピードに乗るのが気持ち良い

晴れていれば見えたはずの霊峰

ちなみに今日は富士山は一切見えない。雨雲と時間が迫っているので、なるべく巻くことが大切だ(目的を見失っている)。

雨雲とルートを確認していこう

富士宮〜こどもの国〜御殿場

御殿場起点の富士イチで一番つらい箇所が、山宮北からこどもの国に行くまでの上り区間(距離17km/獲得600mほど)。交通量もそこそこ多く、足を使ってきた最後の上りなので、コースプロファイルよりも長く感じる。

ちょうどこのタイミングで雨が降り出し、霧で視界も数メートルしかない状況になった。
グループは散り、2〜4人のパックで淡々と踏み続ける時間が続く。

霧の中。疲労が顔に表れてくる

あっちがゴールだ

17時にスタート地点の駐車場に辿り着く。冒頭と同じアングルで撮ったが、景色がまるで違う。

つかれた〜

主賓のMeiも到着。本当にしんどかったので、みんな口を揃えて「なんで富士イチにしたの(笑)」と突っ込む。

みんな揃ったところで…

メイさんいってらっしゃーい

ライドおわりに、Meiからいってきますの挨拶。
Meiの繋いた縁が、これだけ素敵な人たちのコミュニティを育んでいったのって本当にすごいことだなと感じた日だった。

泊まれるメンバーはAirbnbで借りた宿へ。ツールを見て、その後屍のような状態になった

オーストラリアでの自転車生活の様子もみんな楽しみにしている。1年後のあの夏へ、一緒に走っていこう。

Member(登場順) / Mei, Hiroki, Naoko, Hiroko, Riku, Gaku, Miharu, Yokoyan, Rokuto, Masao, Masanaga, Takuya, & Non
Text / Tats Shimizu
Photo / Tats, Gaku, & Miharu

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