ALTALIST『KISOU ATR』:日本人に最適化された、3段階調整機構✕ミラー調光モデル。

Altalist KISOU ATRレビュー

2023年登場以来、次々と新モデルを投入して躍進が続く国産ブランド『ALTALIST(アルタリスト)』。今春発売される9番目のモデルは、まったく新しい調整機構を備えた「KISOU ATR」。その使い勝手を詳しく見ていく。

モデル

Yukari@hii_road
Ridleyアンバサダー。ヨーロッパ18カ国をバックパックで回ってきた行動力や、仕事として携わってきたファッションへの感性を活かし、自転車に関わる活動を幅広く行っている。
Mochidome@omochi68
チームユーラシア所属のプロサイクリスト。コーヒーが大好きで、遠征に行くたびにロースタリーを巡る。その味覚と知識量は訪れたカフェのバリスタを上回ることも。

Model / Yukari & Mochidome
Text & Photo / Tats [PR]

ALTALIST KISOU ATR

KISOU ATR』は、日本人向けのフィット感を追求したモデル。テンプルとノーズパッドに3段階調整機構を備え、顔の形状やライド時のポジションに合わせた最適なフィッティングが可能。
またほかのモデルと同様、調光レンズを採用して1万円を切る価格設定となっている。

スペック

素材 テンプル: TR90+シリコンラバー
レンズ: 3D楕円球PC VIV20調光
重量 32g
付属品 ケース、収納袋、メガネ拭き、
視力矯正レンズ用インナーフレーム
価格 ¥9,500(税抜)
発売 2025年3月8日

紫外線量によって明るさが変化する調光レンズ

3D楕円球の大型レンズが顔を広く覆う

 

レビュー①ATR5つの強み

調整機構のクオリティ

テンプルの角度調整

テンプルは縦方向に3段階動き、額とレンズ上部、頬とレンズ下部の距離を調整。カッチリ感が強く、一度決めた位置からは強い力を加えない限りズレない。

ノーズの高さ調整

ノーズは横方向に3段階動き、目からレンズまでの距離と鼻にかかる高さを調整。ノーズピースを付け替えたりする必要がない。

アイウェアのフィットが合わないと、走行中にズレたり、レンズが頬やまつ毛にあたったり、風が巻き込んだりする。少しでも違和感があるとライドのストレスにつながるため、これまでは自分の顔立ちにあったモデルを試着しながら見つけ出す必要があった。

『ATR』はテンプルとノーズパッドの3段階調整機能によって、細かく掛け心地を合わせることができるようになっていて、ミスマッチが起きづらい。

顔幅の広いサイクリストに合う

以前ほかのサイクリストとアイウェアについて会話して印象に残っていた言葉がある。

欧米系のブランドって、かっこいい人をかっこよく見せるためのデザインなんですよ。憧れはあるけれど、僕みたいに顔の大きい日本人には全然似合わないから買えない。

おそらく『ATR』はそういった意見を集約してつくられたデザインなのだろう。
緩やかな丸みを帯びた3D楕円球レンズを採用しており、ほかのモデルと比べるとかなり大きめに設計されている。これは顔の輪郭をすっきりと見せる効果があり、小顔効果があるだけでなく、顔幅の広いサイクリストにも似合いやすい

←KISOU ATR | KAKU SP4→
同社のSP4との比較。前方から見るとATRのレンズの大きさが際立つ

上部ハーフフレームはフラッシュサーフェイス(段差がない)デザインで、アイウェア自体の見た目もすっきり

視界が明るい

『ATR』はALTALISTのほかのモデルと同じVIV20レンズを採用しているが、比較すると視界が少し明るく感じる。夕方や夜間のライドで周囲が見えやすいのが良い。
透過率について仕様変更したかメーカーに確認したが、特に変更はないとのこと。明るく感じるのは、レンズの3D成型による視界の広さや、光が当たる角度の多さが影響していそう。

「VIV20」は、視界の立体的な形状がはっきりし、視認性が向上する技術(Oakleyの「PRIZM」、Alba Opticsの「VZUM」、POCの「CLARITY」と同じテクノロジー)

全5色のカラーバリエーション

ATRのカラバリは5色展開。既存モデルの人気カラーがATRでも展開されていて、ウェアとの組み合わせも考慮しやすい。


Black Frame / Red Mirror Photochromic Lens

Smoky Pink Frame / Red Mirror Photochromic Lens

White Frame / Silver Mirror Photochromic Lens

Sand Yellow Frame / Gold Mirror Photochromic Lens

Steel Blue Frame / Blue Mirror Photochromic Lens
 

色によって顔の印象がかなり変わってくるので、ヘルメットやウェアとの相性を含めながら自分に合ったものを選びたい。

調光レンズで1万円を切る

調光レンズを搭載したスポーツアイウェアの多くは高価だが、『ATR』は¥9,500(税抜)という価格設定。日中の強い日差しでは暗くなり、朝夕や夜間ではクリアに近い視界を確保できるため、ライドの時間帯を選ばずに1本で済むのはコスト面でも魅力的。

「絶対に1万を超えない」という強いメーカーの意思を感じる価格設定(カーボン使用モデル『PRD』を除く)

 

レビュー②ATR2つの弱点

夜間の明かりのちらつき

ALTALISTの調光レンズ全般に言えることだが、夜間に走るとき少し明かりのちらつきが発生する(軽い乱視のような見え方)。視界を惑わすほどではないので、安全性は問題ないが、他ブランドの調光レンズと比較すると違いがある点は明記しておく。

デザインのオリジナリティ

『ATR』のデザインは、他ブランドのモデルに類似している点が指摘される。レンズサイズはATRのほうがひと回り以上大きいため、掛けた印象はかなり異なるが、フレームのフォルムやレンズのシェイプは近い印象を受ける。

ただ前述したように、欧米ブランドのサイズ感が合わないサイクリストにとって、大きいレンズのATRが最適解になるのは確かだ。デザインのオリジナリティについては少し課題感があると個人的に感じたため、代理店を通じてメーカー側にフィードバックを行っている。

掛けたときの印象は大きく異なる

 

これまで得られなかったフィット感を。

『KISOU ATR』は、調整機能の高さとビッグレンズの採用で、幅広いサイクリストに適応できるアイウェアとなっている。特に「日本人の顔立ちに似合う」というポイントは、海外ブランドのアイウェアではなかなか得られない強み。

調光レンズの利便性も考慮すると、アイウェア選びで迷っている人に試してほしいモデルと言える。フィット感と機能性に優れた『KISOU ATR』は、多くのサイクリストにとって新たな選択肢となる。

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【新カラー情報】『KAKU SP2』『KISOU PXC』

←SP2クリスタルパープル | SP4クリスタルスモーク→

人気モデル『KAKU SP2』『KISOU PXC』にそれぞれ新色2種がリリースされている。クリア素材を使ったフレームで、目元の印象が華やかになる。こちらもぜひチェックしてほしい。

KAKU SP2

KAKU SP2新色

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KISOU PXC

KISOU PXC新色

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KISOU PXC(Amazon)

Model / Yukari & Mochidome
Text & Photo / Tats 
[PR]提供 / NCD株式会社

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