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Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

【ロードバイク】最初に替えるタイヤの選び方ガイド&用途別おすすめ11選

ロードバイク用タイヤの選び方

ロードバイクに乗り慣れて毎週のように走っていると、初心者の頃よりスピードも出せるようになり、バイクコントロールスキルも身についてきます。それに比例して、タイヤがいつの間にかすり減っていることにも気がつくはず。
このタイミングでタイヤを上位グレードに交換することは、とても良い投資となります。

タイヤはバイクの中で唯一接地している部分のため、交換したときに乗り心地・安定性などの変化をダイレクトに感じとることができるもの。今使っているタイヤのライドフィーリングが体に染み込んでいるならなおさらです。
そして、このような体験を低コストで感じることができるのがタイヤ交換の大きなメリットでもあります。

とはいえ、タイヤは種類もサイズも豊富なので、何を基準に選べば良いのか悩むところ。そこで、はじめてのタイヤ交換に最適なタイヤの選び方を見ていきます。

 

1. タイヤの種類を選ぶ

ロードバイク用タイヤはホイールへの取り付け方法によってクリンチャーチューブレスチューブラーの3種類があり、それぞれ専用のホイールが必要となります。

クリンチャー・チューブレス・チューブラーの違い

クリンチャータイヤ

最も普及しているタイプで、ロード完成車についているタイヤはほぼクリンチャー。タイヤとチューブが別々になっている。

メリット ・安価で入手しやすい
・パンク修理コストが安い
・対応ホイールが多い
デメリット ・ほかの種類と比べて走行性能が劣りがち
・チューブ含めて重量がある

チューブレスタイヤ

タイヤをリムにはめ込んだときに完全に密着させることで、チューブなしで空気圧が維持される構造。歴史が浅く使用者はまだ多くないが、進化を続ける走行性能の高さと運用のしやすさから、これからシェアを伸ばす可能性が高い。

メリット ・グリップ力のある高い走行性能(荒れた道にも強い)
・パンクリスクが低い
・空気が抜けにくい
デメリット ・品数が少なめ
・交換が少し手間
・パンク=タイヤ交換となるケースも(小さい穴はシーラント剤で補修可)

チューブラータイヤ

チューブとタイヤが円筒状に一体化していて、専用接着剤またはリムテープを使ってホイールに貼り付ける。ベテラン勢の中ではずっとロードレースにおけるゴールドスタンダードとなっている。

メリット ・なめらかで高い走行性能(舗装路に強い)
・対応ホイールのリムが軽い
デメリット ・単価が高い
・交換が手間
パンク=タイヤ交換となるケースも(小さい穴はシーラント剤で補修可)

完成車の状態からホイールを替えていない限り、ほとんどのサイクリストが最初に交換するのは、完成車についてきたものと同じクリンチャータイプのタイヤとなります。

もちろん、走行性能を大幅に変化させたいときは、使いたい種類のタイヤとホイールをまとめて交換するパターンもありますが、割合としては少ないため、本稿ではクリンチャーを引き続き使用することを前提に選び方を見ていきます。

 

2. タイヤの幅を選ぶ

23c・25c・28cの比較

ロードバイク用タイヤの一般的な幅

ロード用タイヤの幅は23c25c28cの3種類(※23cは23mmと同義です)。ひと昔前だと、18cという非常に細いタイヤも利用されていましたが、時代が経つにつれ太いタイヤが好まれるようになっています。

太いタイヤは少し重くなるという弱点はあるものの、転がり抵抗の低減、グリップ力や快適性の向上というメリットの方が重量デメリットを上回り、 現在では25cが最もスタンダードなサイズとして定着しています。個人的にも23cから25cに移行していますが、23cと比較して安定性が高く乗りやすくなっています。

また直近のトレンドとして、グラベルロードのように未舗装路もある程度対応できるバイクの流通が活性化してきており、28cや32cなどが装着できるようなフレーム設計が増えています。ただし過去に発売された舗装路用ロードフレームの中には、28cの入るクリアランスが不足していることも多いので、もし履かせたいときは事前の確認が必要。

ホイールリム幅とタイヤ幅の互換性

ただ、クリアランスが確保されているからといってどれを選んでも良いというわけではなく、タイヤの幅も使用ホイールに応じて決まってきます
ホイールのスペック表を見ると「リム内幅」が記載されており、これがタイヤの幅と対応しています。

  適正タイヤ
リム内幅 23c 25c 28c
15C
17C
19C

表のように、リム内幅が15Cのときは23cタイヤ、17Cのときは25cとの相性が最も良くなります。

近年はホイールのワイドリム化(15C→17C)が顕著なので、ホイール交換時はリム内幅も合わせてチェックして、どのタイヤが対応しているか確認するようにしてください。
最近の完成車は25c対応ホイールが付属していることが多いので、その場合は引き続き25cタイヤを使うのが間違いのない選択です。

 

3. タイヤ選びのTips

タイヤを交換するタイミング

ロードバイクのタイヤは、表面がすり減って接地面のトレッドがなくなってきたら換え時。どこまですり減ったら交換するか目安を記載しているタイヤもあります。

乗り方によって減り具合は変わりますが、クリンチャーの場合おおよそ走行距離3,000~5,000kmがタイヤ交換の目安となります。もしロードバイクを買ってから1年以上同じタイヤを使い続けていたら、タイヤの状態をチェックしてみてください。特に後輪の方が減りやすいので、後輪タイヤの減り具合を見て、新しいタイヤに交換するか判断します。

タイヤのトレッドパターンの影響

ロード用タイヤのトレッドパターン例

タイヤのトレッドパターン(溝の形状)は、車のタイヤと同じように様々なパターンが開発されています。
ただし、車のタイヤと比較するとロードバイク用タイヤは接地面が非常に少ないため、車のように排水性やグリップ力への効果はかなり限定的になるというのが一部では通説(どちらかというと砂粒などの細かいゴミを弾いてパンクリスクを低減させることに効果的)。
タイヤの性能自体は、コンパウンド(ゴム素材)のグリップ力やケーシング(タイヤの一番内側)の柔軟性の方が重要なため、トレッドはデザイン要素として考えてもそれほど差し支えありません。

クリンチャーの選択ポイント&目安価格

クリンチャータイヤは、ビードと呼ばれる部分(図の◯囲み箇所)をホイールのリムに引っかける構造ですが、このビード部分の素材は、ワイヤーかケブラー線の2種類があります。
ワイヤーはエントリーグレードのタイヤに使われていて重量があるため、アップグレードを狙う際はケブラー線を使用したタイプがおすすめ。

ケブラー線は軽く柔軟な素材のため、このタイプはフォールディングタイヤと呼ばれており、文字通り小さく折りたたむことができます。

フォールディングタイヤの価格帯は1本あたり定価¥7,000前後。海外ECなどではタイヤ2本セットで1万前後となり、これがアップグレード価格の目安となります。

 

4. おすすめ4メーカー×タイヤ11選

数あるロードバイク用タイヤメーカーのうち、シェアが高く信頼性の高い、世界的にメジャーな4メーカーからベストなタイヤをピックアップします。

  • Continental – コンチネンタル(ドイツ)
    Michelline – ミシュラン(フランス)
    Pirelli – ピレリ(イタリア)
    Schwalbe – シュワルベ(ドイツ)

各メーカーが出しているタイヤは、いずれも性質別に大きく3つのラインナップに分類できます。

① オールラウンド
走行性能・耐久性のバランスがよく、どんなシチュエーションにも標準以上の対応ができる。
② スピード重視
軽量で路面抵抗が少なく、レースで真価を発揮するタイプ。耐久性が弱点。
③ グリップ力重視
全天候・季節に対応し、路面のドライ・ウェット問わず安定したグリップ力を発揮する。

普段使いであれば①をおすすめしますが、レース主体で考える場合は②、雨の日も走るようなブルベライダーは③にするなど、用途に応じて選択します。

これを踏まえ、各メーカー別に①②③の性質を持つフォールディングクリンチャータイヤを紹介します。

※表の重量・定価は注釈がない限り25cのものです

Continental – コンチネンタル

Continental tires
  製品名 重量 定価 購入
Grand Prix
4000SⅡ
225g ¥7,000 Amazon
Wiggle
耐久性・転がり最強のオールラウンドタイヤ
Grand Prix
Attack&Force
400g* ¥15,000* Amazon
空力に優れた前輪23cとグリップ力を備えた後輪25cの攻撃的セットモデル
Grand Prix
4-Season
240g ¥7,400 Amazon
Wiggle
雨・パンクも強くグリップ力の優れたモデル 

*前後セット

総合タイヤメーカーとして世界的に有名なコンチネンタルのタイヤは、ドイツの自社工場で生産されています。
「グランプリ」シリーズはクリンチャーの中核に位置し、その中でも4000SⅡはレーシング用途の中では最も耐久性が高く、それでいてグリップ力・転がり抵抗で高い性能を発揮する万能のオールラウンドタイヤで、万人におすすめできます。
ほかにも前後でタイヤの幅を変えた意欲的なレーシングモデルAttack&Forceや、ヘビーユースに耐えられる高グリップの4-Seasonなど、4000SⅡをベースに安定感のあるラインナップが特徴。

Michelline – ミシュラン

michelin tires
  製品名 重量 定価 購入
POWER
エンデュランス
230g ¥7,800 Amazon
Wiggle
耐久性が高くバランスの良いツーリングモデル
POWER
コンペティション
210g ¥7,800 Amazon
Wiggle
35km/hで10Wの節約ができる*高速型モデル
POWER
オールシーズン
270g ¥7,800 Amazon
Wiggle
ウェット路面でも安心できる全天候対応モデル

*旧モデル比

世界屈指のタイヤメーカーであるミシュランのハイエンドロード用レーシングタイヤが“POWER”シリーズ。かつてのPro4シリーズから刷新され、モデルごとに専用開発されたコンパウンドを使用。
このシリーズの中核となるのがコンペティションで、徹底的に転がり抵抗の削減を狙ったハイスピード向けレースモデルです。
オールラウンドモデルのエンデュランスは「パンクさせない」ということに重点が置かれ、旧シリーズから耐パンク性能は20%向上。普段使いに充分過ぎる性能を持っています。
これにどんな状況下でも走れるオールシーズンを加え、POWERシリーズは「ミシュラン」の名前に相応しいラインナップとなっています。

Pirelli – ピレリ

Pirelli tires
  製品名 重量 定価 購入
Pゼロヴェロ 205g ¥6,900 Amazon
Wiggle
Pゼロヴェロシリーズのスタンダードモデル
PゼロヴェロTT 165g* ¥6,900 Amazon
Wiggle
ただスピードを求めるスリック形状モデル
Pゼロヴェロ4S 220g ¥7,700 Amazon
Wiggle
ドライ・ウェット両対応の4シーズンモデル

*23cのみ

フェラーリやランボルギーニに正規タイヤとして採用されていることで有名なピレリが、2017年にロードレース界のタイヤに参入してきました。プレミアムクラスのスポーツカーで培われた技術(コンパウンドやトレッド形状)を自転車タイヤにも採用し、まだ3種のみの展開ですが、業界の新たなスタンダードの開拓を狙っています。
スタンダードモデルのPゼロヴェロの性能バランスにおける評価は高く、またトレッドデザインが他メーカーよりも抜群に秀でており、ピレリブランドで手が出るサイクリストは多いと思います。

Schwalbe – シュワルベ

Schwalbe tires
  製品名 重量 定価 購入

One 225g ¥7,200 Amazon
Wiggle
転がり抵抗が低くカラバリも充実した、レースに使える高性能オールラウンダー
Durano 245g ¥5,800 Amazon
Wiggle
ロングライドや日常に向いた高耐久性モデル

1世紀以上の歴史を持つドイツのタイヤメーカーシュワルベ
その中でもレーシングタイヤとしてフラッグシップモデルに置いているのが“One”。転がり抵抗の低さ・グリップ性能・耐久性をハイレベルで兼ね備え、レース志向のサイクリストに扱いやすいモデルとなっています。サイドカラーのバリエーションも豊富なので、車体をドレスアップするタイヤとしても最適。

* * *

このラインナップの中から最もバランスの良い1本を選ぶとすれば、Continentalのグランプリ4000SⅡになると思います。よく転がる、パンクしづらい、耐久性が高いなど使っていて不満の出ない性能の高さ。使用しているサイクリストも多く、信頼できる1本です。

ただロードバイク用タイヤ選びは、自動車の世界で最も存在感のあるメーカーのひとつであるピレリが参入してきたこともあり、さらに選択の幅が広がり面白くなっています。周囲の評価を参考にしつつ、自分の脚で感覚を確かめながら最適な1本を見つけられるように、タイヤ探しを楽しんでください。

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