ロードバイク:夏用インナーウェア購入ガイド

ベースレイヤー購入ガイド

快適なサマーライドの決め手。

夏のライドにおいて「ジャージの下にインナーウェア(ベースレイヤー)を着るかどうか」はよく会話のテーブルに載せられる話題。
なるべく重ね着はしたくない気持ちと、着ることで快適になるメリットとの両端があり、どちらが良いというわけではなく、いずれもスタイルに応じて一理ある選択となります。

ここではインナーウェアの機能的観点から、インナーが必要なライドスタイル、そして価格帯別のラインナップをまとめていきます。

※本記事は2017年公開記事を現状に即して改訂したものです。

1. インナーウェアの必要性

高機能インナーの特性

ベースレイヤーの排水

高機能インナーウェアは、皮膚から出た汗を吸い取ってレイヤーの外側に排出し、表面の撥水加工により水分を逆流させないという特性があります。排出された汗はそのままジャージに吸収され、外気で自然乾燥していきます。

これにより肌がさらさらに保たれて快適な着心地をキープできるというのがインナーを着るメリット(ということを各ウェアメーカーが訴求しています)。

もしインナーの吸い出し機能が不十分な場合、水分の逆流が発生してしまうため、いつまでも肌の表面で水分が滞留することになります。

そもそもインナーで走行中楽になるのか?

この説明を聞くと高機能インナーはすごく頼もしく感じるものの、実際は走行中だけの話で言えば、インナーがあってもなくても体感温度や肌の状態の感じ方にそれほど大きな差は出ないということがほとんど。

たとえ汗を排出してくれる機能があるとはいえ、夏は発汗量が多すぎるため、インナーの排水機能だけでは対処できなくなります。そうなると、インナー着用の有無に関わらず肌はウェットなまま。

むしろジャージのジッパーを下げても肌に風が直接当たらないので、暑がりのサイクリストにとっては余計に暑く感じるかもしれません。

なぜインナーが必要なのか?

それでもインナーが必要とされているのにはいくつかの理由があります。

休憩・ダウンヒルが快適

インナーウェアがあることで、停車時にジャージが張り付く不快感がなくなります。
特に休憩中に汗が止まると、溜まっていた水分が外へ外へ排出され、冷房が効いた空間であれば5〜10分もすれば肌がさらさらになっていくことを実感できるはず。そうなれば休憩時間は心地良いものになります。

ジャージ1枚だったり機能性の低いインナーの場合だと、肌が乾かずに体が冷えてしまうことも。
ダウンヒルのように体温が低下しやすい環境も同様です。

素肌が透けない

白いジャージや素材が薄いジャージを素肌の上から直接着ると、素肌や大事な部分が透けてしまいますが、インナーでそれを回避することが可能です。
また走行中ジッパーを下ろしても、(ファッション性の考慮されたインナーであれば)周囲の目はそれほど気になりません。

ビブの肩紐が不快にならない

素肌の上からビブショーツを着ると、肩紐で肌が擦れてしまうことがありますが、インナーを着てから肩紐を通すことでそういった不快感をなくすことができます。

インナーが必要なライドスタイル

このことから、休憩を想定しない短時間のトレーニング走であればインナーを着る必要はないかもしれませんが、長時間のライドで不快な思いをしたくなかったり、汗冷えで体調を崩したくないといった場合はインナーの着用を推奨します。

ただし最近のジャージの中には高機能メッシュ素材を採用したものがあり、ジャージ1枚でも比較的快適に過ごせるものがあります。薄着を好む場合はジャージとの相性でインナーあり/なしを選択してください。

 

2. インナーウェアの選び方

Raphaベースレイヤー

サイズ感を最も大事に

素肌から汗をしっかり吸い上げられるように、サイズはタイトフィットのものを選びます。
もちろん上に重ねるジャージもフィットしている必要があります。ルーズシルエットのジャージだと、インナーが排出した汗を適切に蒸散させてくれません。

速乾性を重視するならメッシュタイプを

インナーの素材はメリノと化学繊維にわかれます。
メリノウールは天然繊維ならではの機能性の高さと着心地の良さがメリットですが、その分少し高価。
化繊は機能とコストのバランスに優れ、中でもメッシュタイプは涼しさ・速乾性を兼ね備えているのでどんな用途にも対応でき、夏のライドには万人におすすめできます。

デザインは手持ちのジャージに合わせて

インナーのカラーは白・黒・ネイビーといったベーシックなものが多く、その中から手持ちのジャージとの色合わせを考慮して選びます。
複数持っておくとコーディネートが楽しめますが、今は白がトレンドですね。

 

3. 価格帯別インナーウェア6選

夏のライドに最適な、通気性に優れたメッシュタイプのインナーを価格帯別に紹介。
ちなみにメッシュタイプのインナーは、冬の重ね着のファーストレイヤーとしても使うことができます。汗冷え対策として年中使えるコスパの良いアイテムです。

¥3,000〜¥4,000

dhb

dhbベースレイヤー

軽量メッシュ半袖ベースレイヤー(¥3,600)

初めてのサイクルウェアに最適なブランドdhb。
快適なオープンメッシュ構造・無駄のないデザイン・伸縮性など機能揃いのウェアが¥3,000台で入手できるのはお得としか言いようがないレベル。
ノースリーブタイプは¥3,200

dhbのベースレイヤー一覧を見る

CRAFT

Craftベースレイヤー

ノースリーブメッシュスーパーライト(¥3,600〜)

スウェーデンのスポーツウェアブランドCRAFTは、プロトライアスロンチーム“BMC-Vifit Sport”にアパレルを提供するなど機能性も折り紙つき。
CRAFT独自の6つの溝で汗を素早く排出し、吸汗速乾性に優れます。1年を通して使用可能。

¥4,000〜5,000

MILLET

Milletベースレイヤー

ドライナミックメッシュ(¥4,000〜)

登山ブランドMILLET(ミレー)によるベースレイヤー。体温調節が生死に関わるマウンテンアクティビティでの使用を想定されたもので、メッシュ系インナーの代表的存在。激しい汗をかくほど効果を発揮します。

ファイントラック

Finetrackベースレイヤー basic

ドライレイヤー ベーシック(¥4,620)

全アウトドアスポーツに向けた製品開発を行う国産ブランド・ファイントラック。サイクリングに最適な「ドライレイヤー」シリーズは、基本の“ベーシック”と“クール”があります。オールシーズン使える“ベーシック”は¥4,000前後で買える、フィット感や速乾性の高い高機能インナー。また撥水性が高く、汗戻りが少ないのも特徴。
暑さを気にする場合はノースリーブタイプや後述の“クール”を選んでください。

¥5,000以上

ファイントラック

finetrackベースレイヤー cool

ドライレイヤー クール(¥5,830)

“ベーシック”の2倍涼しいのがこの“クール”。見た目からもわかるようにメッシュの隙間が広く、吸汗速乾性能がさらにアップしています。
それでいて抜群の撥水性を持つため、完全に汗冷えと決別するためのウェア。
こちらもノースリーブタイプがあります。

Rapha

Raphaベースレイヤー

Pro Team Base Layer – Short Sleeve(¥8,000)

軽く通気性も高く、特に着心地の素晴らしさはほかのブランドを上回るRaphaのベースレイヤー。
プロチームベースレイヤーには、カラーごとに異なるメッセージが胸にプリントされていて、着る者の心を奮い立たせてくれます。

Raphaベースレイヤー一覧(Wiggle)

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専用のインナーウェアは猛暑ライドを快適にするだけでなく、上に着るジャージも長持ちさせてくれます。
インナーとともに、夏のライドを爽やかに楽しんでください。