ロードバイク:夏用インナーウェア購入ガイド

ロードバイク夏用ベースレイヤーの選び方

快適なサマーライドの決め手。

夏のライドで「ジャージの下にインナーウェア(ベースレイヤー)を着るかどうか」はよく会話のテーブルに載せられる話題。
なるべく重ね着したくない気持ちと、着ることで快適になるメリットとの両端があり、どちらが良いというわけではなく、いずれもスタイルに応じて一理ある選択となります。

ここではインナーウェアの機能的観点から、インナーが必要なライドスタイル、そして価格帯別のラインナップをまとめていきます。

*本記事は2018年公開記事を現状に即して改訂したものです。

1. インナーウェアの必要性

高機能インナーの特性

ベースレイヤーの排水

汗を逆流させないベースレイヤー

高機能インナーウェアは、皮膚から出た汗を吸い取ってレイヤーの外側に排出し、表面の撥水加工により水分を逆流させないという特性があります。排出された汗はそのままジャージに吸収され、外気で自然乾燥していきます。

これにより肌がさらさらに保たれて快適な着心地をキープできるというのがインナーを着るメリット(ということを各ウェアメーカーが訴求しています)。

もしインナーの吸い出し機能が不十分な場合、水分の逆流が発生してしまうため、いつまでも肌の表面で水分が滞留することになります。

そもそもインナーで走行中楽になるのか?

この説明を聞くと高機能インナーはすごく頼もしく感じますが、実際は走行中だけの話で言えば、インナーの有無で体感温度や肌の状態の感じ方には大きな差が出ないことがほとんど。

汗を排出する機能があるとはいえ、夏は発汗量が多すぎるため、インナーの排水力だけでは対処できなくなります。そうなると、インナー着用の有無に関わらず肌はウェットなまま。

むしろジャージのジッパーを下げても肌に風が直接当たらないので、暑がりのサイクリストにとっては余計に暑く感じるかもしれません。

なぜインナーが必要なのか?

それでもインナーが必要とされているのにはいくつかの理由があります。

休憩・ダウンヒルが快適

インナーウェアがあることで、停車時にジャージが張り付く不快感がなくなります。
特に汗をかかない休憩中は、溜まっていた水分が外へ外へ排出され、冷房が効いた空間であれば5〜10分もすれば肌がさらさらになっていくことを実感できるはず。
ジャージ1枚だったり機能性の低いインナーの場合だと、肌が乾かずに体が冷えてしまうことも。

ダウンヒルのように体温が低下しやすい環境も同様で、水分が排出されて極端な体の冷えを予防してくれます。

素肌が透けない

白いジャージや素材が薄いジャージを素肌の上から直接着ると、素肌が透けてしまいますが、インナーでそれを回避することが可能です。
また走行中ジッパーを下ろしても、インナーがあれば周囲の目はそれほど気にならなくなります。

ビブの肩紐が不快にならない

素肌の上からビブショーツを着ると、肩紐で肌が擦れてしまうことがありますが、インナーを着てから肩紐を通すことでそういった不快感を減らすことができます。

インナーが必要なライドスタイル

このことから、休憩を想定しない短時間のトレーニング走であればインナーを着る必要はないかもしれません。
ただ長時間のライドで不快な思いをしたくなかったり、汗冷えで体調を崩したくないといった場合はインナーの着用が推奨されます。

ただし最近のジャージの中には高機能メッシュ素材を採用したものがあり、ジャージ1枚でも比較的快適に過ごせるものがあります。薄着を好む場合はジャージとの相性でインナーあり/なしを選択してください。

 

2. インナーウェアの選び方

サイズ感を最も大事に

素肌から隙間なく汗を吸い上げられるように、サイズはタイトフィットのものを選択します。
もちろん上に重ねるジャージもフィットしている必要があり、ゆったりしたジャージだと、インナーが排出した汗を適切に蒸散させてくれません。

速乾性を重視するならメッシュタイプを

インナーの素材はメリノと化学繊維にわかれます。
メリノウールは天然繊維ならではの機能性の高さと着心地の良さがメリットですが、その分少し高価。
化繊は機能とコストのバランスに優れ、中でもメッシュタイプは涼しさ・速乾性を兼ね備えているのでどんな用途にも対応でき、夏のライドには万人におすすめできます。

デザインは手持ちのジャージに合わせて

インナーのカラーは白・黒・ネイビーなどベーシックなものが多く、その中から手持ちのジャージとの色合わせを考慮して選びます。
複数持っておくとコーディネートが楽しめますが、白は最も万能なカラーのため最初の1枚としておすすめ。

 

3. 価格帯別インナーウェア6選

夏のライドに最適な、通気性に優れたメッシュタイプのインナーを価格帯別に紹介。
ちなみにメッシュタイプのインナーは、冬の重ね着のファーストレイヤーとしても使うことができるため、汗冷え対策として年中使えるコスパの良いアイテムです。

¥3,000〜¥4,000

dhb ライトウェイトメッシュ

dhbベースレイヤー

軽量メッシュ半袖ベースレイヤー(¥3,125)

初めてのサイクルウェアに最適なブランド「dhb」。
快適なオープンメッシュ構造・無駄のないデザイン・伸縮性など機能揃いのウェアが¥3,000台で入手できるのはお得としか言いようがないレベル。
ノースリーブタイプは¥2,778

dhbのベースレイヤー一覧を見る

CRAFT メッシュスーパーライト

Craftベースレイヤー

ノースリーブメッシュスーパーライト(¥3,700〜)

スウェーデンのスポーツウェアブランド「CRAFT」は、プロトライアスロンチーム“BMC-Vifit Sport”をサポートしており、機能性は折り紙つき。
CRAFT独自の6つの溝で汗を素早く排出し、吸汗速乾性に優れます。1年を通して使用可能。

¥4,000〜5,000

MILLET ドライナミックメッシュ

Milletベースレイヤー

ドライナミックメッシュ(¥4,000〜)

登山ブランド「MILLET(ミレー)」によるベースレイヤー。体温調節が生死に関わるマウンテンアクティビティでの使用を想定されたもので、メッシュ系インナーの代表的存在。激しい汗をかくほど効果を発揮します。

finetrack ドライレイヤーベーシック

finetrack ドライレイヤーbasicベースレイヤー

ドライレイヤー ベーシック(¥4,620)

全アウトドアスポーツに向けた製品開発を行う国産ブランド・ファイントラック。サイクリングに最適な「ドライレイヤー」シリーズは、「ベーシック」「クール」「ウォーム」の3種類があります。オールシーズン使える「ベーシック」は¥4,000前後で買える高い高機能インナー。また撥水性が高く、汗戻りが少ないのも特徴。
暑さを気にする場合はノースリーブタイプや後述の「クール」を選択します。

¥5,000以上

finetrack ドライレイヤークール

finetrack ドライレイヤーcoolベースレイヤー

ドライレイヤー クール(¥5,830)

前述したベーシックの2倍涼しい「クール」。見た目からもわかるようにメッシュの隙間が広く、吸汗速乾性能がさらにアップしています。
それでいて抜群の撥水性を持つため、完全に汗冷えと決別するためのウェア。
こちらもノースリーブタイプがあります。

Rapha プロチームベースレイヤー

Raphaベースレイヤー

Pro Team Base Layer – Short Sleeve(¥8,300)

軽く通気性も高く、特に着心地が素晴らしいRaphaのベースレイヤー。
プロチームベースレイヤーには、ロードレースにちなんだ言葉が胸にプリントされていて、サイクリストである気持ちを奮い立たせてくれます。
ノースリーブタイプは¥7,500。

Raphaベースレイヤー一覧

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専用のインナーウェアはライドを快適にするだけでなく、ジャージも長持ちさせてくれます。
インナーとともに、夏のライドを爽やかに楽しんでください。