text by Tats(@tats_lovecyclist)
2020年はものすごく奇妙な年で、来年もそれは続くことになりそうですが、その影響もあって、トレンドの変化が前倒しになっていると感じます。
リムからディスクへ、レースから普段のライドへ、舗装路からあらゆる道へ、タイトフィットからカジュアルへ──ディスクブレーキ前の買い控えがあった昨年と比べると、買い物意欲が自然と沸いてしまう流れがありました。
そんな状況下で、今年導入してヘビーユースしたものからお気に入りを10個選んでみました。
1. Isadoreのマスク
ライド中もどこかに立ち寄るときには欠かせないマスク。
マスクが入手困難だった春先は、Isadoreが届けてくれたマスクがものすごく重宝しました。今でこそデザイン性のあるマスクは多く出回っていますが、当時このデザインを見たとき、マスクもファッションという視点に気づかせてくれたのを覚えています。
現在もIsadoreでショッピングするとマスクを同封してくれます。
2. Factor O2
4月に納車されたO2。O2 V.A.Mと迷ったものの、ウェアとの色合わせを考えてグレーのO2に。その影響もあり、グレーの服や小物を揃えたり、家の壁もグレーに塗ったり、このところグレーが好きすぎてたまらない。
機材まわりはこれまでバイクで色々試してきたので、今回は最初から「これ以上いじるところがない」と思えるようにパーツをアセンブルしました。こうすることでもう機材にお金をかける必要はないはず…!
O2を選んだ経緯は↓こちらの記事で語っています。
3. ハンドルバーバッグ2種
2020年にさまざまなブランドがリリースしたハンドルバーバッグ。手元で取り出せる利便性と、キメ過ぎない軽やかな外観で、ロードバイクのパッキングに新たなスタイルを与えています。
使っているのはサイズ違いで2種類。
Peloton de Paris – Cordel Dürümハンドルバーバッグ(¥9,900)
防寒具やレンズなど、複数のものを持ち運びたいときは容量の大きいPeloton de Paris。
サイドポケットもついているので、マスクやハンカチをここに入れるのが便利です(同じモデルはすでに完売)。
Mori Mono – The Essentials Bar Bag(¥9,500)
普段のライドにいつも持ち運べる、丁度良いサイズ感がたまらないMori Monoのハンドルバーバッグ。外部にこういうちょっとしたスペースができると、それだけでライドスタイルの幅が広がります(ハンドメイドのため流通量は少なめ)。
4. スキンケア用品
紫外線とか汗とか乾燥とか、季節によって肌へのダメージの対処を考えなければならないのがサイクリストの宿命。自転車を始めてから肌ダメージが看過できないことに気づき、日焼け止め以外にも色々と使うようになりました。
(写真左から)
■Aesop ハーバルボディスプレー:汗をかく季節に欠かせないボディスプレー。においのエチケットのため、夏はライド中携帯し、カフェに入る前にひと吹きします(¥3,630)。
■Aesop ブレスレス:ライド前後に使うマッサージオイル。香り良すぎて幸せになれる(¥3,850)。
■Aesop レスレクションハンドバーム:自転車だけでなく、子育てと家事もやっていると手がガッサガサになります。レスレクションはAesopの2種あるハンドクリームでも保湿力の高い方。めっちゃ潤う…!(¥3,080)
■モロッカンオイル:髪の毛も紫外線でバッサバサになります。ライド前にヘアオイルを付けておくだけでダメージを防ぐことができます。ほんのり甘い香りも癖になる(¥4,730)。
■MARKS&WEB リップ&ネイルバーム:同じく家事育児で爪がパッキパキに割れるので、ネイルケアもします。リップも合わせてケアできるのでお得(¥1,360)。
5. Fingerscrossed オーバーソックス
ワンシーズン限りの消耗品オーバーソックス。今シーズンはFingerscrossedを購入しました(€25)。
Fingerscrossedはソックスブランドなので、どのブランドのウェアにも合わせられるのが良いのです。最初から足裏にクリート穴が空いているのですぐに使えます。
6. Pedla – Core / AquaSHIELD Gloves – Black
ニットタイプのグローブは手に馴染んで使いやすいので重宝します。その中でもPedlaの「Core / AquaSHIELDグローブ($75)」は、耐水・防風で0℃近い気温にも対応するもの。
立体成型されているので、グローブをしたままカメラ操作しやすいのが素晴らしい。フィット感良くて暖かいレアなニットグローブ、とても気に入っています。
7. KASK Valegro3種
ヘルメットは色々試してきましたが、一番頭にフィットするのがKASKでした。どのモデルも深く被れるので、着用したときの安心感が格別。
その中でもValegroは軽やかで癖のない外観で、抜け感が手軽に出せるのがお気に入り。2018年に1個目を購入してから年毎に新しい色を買い足しています。
風通しの良さは冬ではデメリットなので、キャップやヘアバンドなどでの防寒は必須。
8. S-Works Power with Mirror
僕のサドル沼を終わらせてくれたS-Works Power。その3Dプリント加工版が「Power with Mirror」。
Power with Mirrorは、S-Works Powerで唯一気になっていた座面グリップの弱さが解消され、さらにお尻へのフィット感がアップしました。
デザインも良くて死角のないサドル。座るたびに喜びを感じる座面ってそれほどないと思います。
9. Fujifilm X-T4
カメラはライドに欠かせない機材のひとつになりました。そこに軽量化とかエアロとかいった観点はありませんが、パフォーマンスを追求すること以上に、ライド中に残したい場面をイメージ通りに残すことができる機材は、どんな高価なホイールよりも価値を生んでくれています。
そして『X-T4』はFujifilmのカメラの中でも操作性、フォーカスの速さ、そして写りが抜群。シーンに応じて3本のレンズを使い分けていますが、その中でも神レンズと呼ばれる『XF35mm f1.4 R』との組み合わせは、「写真撮るのって楽しい」と使うたびに思わせてくれます。
10. 健康
最後に挙げるのはモノではないかもしれませんが、これが今年のすべてだと思います。
サドルにまたがることで僕たちはより健康な体を手に入れますが、そもそもサドルにまたがるためには健康でなくてはなりません。
目に見えない脅威に晒されながら、家族や仲間を含めて何事もなく新しい年を迎えることができることは、非常に幸運なことだと感じています。
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