Text by Tats(@tats_lovecyclist)
機能性からライフスタイル重視へとトレンドがシフトしたアイウェアの現在。
その流れを生んだブランドのひとつに、イタリアの“Alba Optics(アルバ・オプティクス)”があります。
2017年に登場してからすぐに世界的な拡がりを見せ、今では国内でも多くのファンを獲得しているブランドで、そのファーストモデルが「Delta」。
僕自身、2018年に一目惚れして初期モデル(ホワイト)を購入し、そこからライド時に欠かせないモデルとしてローテーション入りしました。
そして今回は、昨年マイナーアップデートされた第2世代について、使用感を詳しくレビューしていきます。
※2022年最新レビューはこちら
*本レビューで使用するDelta(コーラ)はTOKYO WHEELS提供のものです。
Alba Optics – Delta
Delta(コーラ)– ¥23,100
Alba Opticsは、80~90年代のレースシーンで使われていたアイウェアをモチーフに、現代的な解釈を用いてデザインするイタリアンブランド。Albaは“夜明け”を意味し、新たなスタイルの始まりを感じさせます。
初期モデルから愛用してきたDelta
3年前の登場時、それまで主流だったパフォーマンス型アイウェアと比べて一際違う存在感を出していたDelta。レトロ&ポストモダンの雰囲気に溢れているデザインをひと目見て、アイウェアにもそういうプロダクトが遂にやってきたのだと心が震えたことを覚えています。
オリジナルレンズ「VZUM™」が良い
レンズはAlba Opticsが開発した「VZUM™」というポリカーボネート素材が使われています。
そのクリアさや歪みのなさは、OakleyのプリズムレンズやPOCのカールツァイスレンズと拮抗するレベル。
割と湾曲しているフレーム形状にも関わらず歪まず、視界はほぼ完全に確保されます。
特にサイド部分はフレームレスなので、後方確認がとてもラク。
*今回レンズはオリジナルの「ブラック」から「FLY」に変更していますが、視やすさは変わりありません。
現行モデルでは上部にベンチレーションが追加されている
テンプルがDeltaのアイデンティティ
Deltaで最も特徴的な部分が、ただものではない雰囲気を感じる湾曲したテンプルの形状。
- ・するっと装着できてズレにくい
・ヘルメットに引っ掛けたときに落ちにくくなる
といったメリットがありますが、そういう実利的な部分以上に、掛けたときに流麗な雰囲気を与えてくれるデザインの威力に強烈に惹かれます。
テンプルエンドに向かって変化するグラデーションも美しい
掛け心地が、軽い。
Deltaの重量は32g。Jawbreakerと同じ重さですが、よりフィット感が強く、軽い掛け心地。
レンズは頬の部分が凹んでいるので、頬高なアジア系の顔立ちでもフィットしやすい形状になっています。
もし合わない場合も、ノーズパッドをアジアンフィット(別売り)に変更することで調整可能。僕の場合は欧米用のノーズパッドだと少し鼻が浮く感覚だったので、アジアンフィットを別途購入して使用しています。
もし購入時のフィット感が微妙だった場合は、ノーズパッドで調整することをおすすめします。
首掛けスタイルが、あり。
テンプルの端には首掛けストラップ(付属品)を取り付けられるようになっています。
これを最初に見たとき、まるで用務員のようだと思ってしまったことは事実。
ヘルメット掛けスタイル(左)/首掛けスタイル(右)
でも昨年Isadoreのヴェリトス兄弟と一緒に走ったときに、彼らがこのスタイルで着用していたのを見て、「むしろ格好良い…!」とこれまで持っていた感性がひっくり返されました(その場にいた一同が同じことを口走っていました(笑))。
「人と被らない」ではなく。
よくロードバイク関連アイテムの売り文句に「人と被らない」というコピーが用いられます。
でもモノ選びの基準は、「ほかの人がどうなのか」ではなく、「自分がしたいスタイルを実現できるかどうか」という点で選択すると幸せになれるものだと実感しています。
仲間も着用するDelta
だから夜明けのような新鮮さをいまだに感じさせてくれるDeltaは、着用するサイクリストが増えてどれだけ人と被っていたとしても、いつまでも使い続けたいと思わせてくれるアイウェア。
普遍的で美しいプロダクト“Delta”は、新世代のスタンダードとなっていくのだと感じています。
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Alba Optics Delta(TOKYO WHEELS)