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ニースの開放的な雰囲気そのままのスタイルが愛おしい『Café du Cycliste(以下CDC)』から、今年はオリジナルサイクリングシューズが登場。ロードシューズとグラベルシューズの2つがラインナップされるなか、今回はグラベルシューズをレビュー。レビュアーはCafé du Cycliste愛に溢れるアンバサダーのAtsushiです。
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Atsushi(@a2c_nice_sun) 大手自動車メーカー勤務。ニース駐在時にCafé du Cyclisteのモデルとなり、現地での撮影や、フランスに聳え立つ数々の山岳をメインにライドしていた結果、ヒルクライム好きになる。オシャレで速いがモットー。国内のCafé du CyclisteアンバサダーをAtsushiとけんたさんのふたりで務める。 |
Reivew / Atsushi
Edit & Photo / Tats
*本レビューのシューズはCafé du Cycliste提供のものです。
Contents
1. アウトランドサイクリングシューズ
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アウトランドサイクリングシューズ(公式サイト)
サイズ展開 | 37-47 |
対応ペダル | 2穴タイプ |
アッパー | レザーアッパー |
アウトソール | 3Kカーボンファイバーソール |
重量 | 370g(41サイズ) |
価格 | ¥48,000 |
現在各ブランドからリリースされているどのグラベルシューズよりも、一番デザインに力を入れていると感じられるのが、この「アウトランドシューズ」(リリース当初は「グラベルシューズ」という名称だったが後に変更されている)。
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色合わせしやすいカラーリング
ベージュを基調としたカラーリングはもちろん、トレッキングシューズのようなディテールで作られているところも、CDCらしいアウトドア精神が存分に表現されています。とにかく可愛くて最高!
レビュー概要
- ・硬すぎず長時間向きなカーボンアウトソール
・Solestarインソール搭載なのでフィットとペダリングを最適な状態にする
・付属する紐は伸縮しやすいため高強度向きではない
・汚れが抜群に落としやすい
・甲高&幅広の日本人足型にフィット
2. フィット感:幅広で日本人にフィット
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CDCのロードシューズとグラベルシューズのどちらも使用していますが、グラベルシューズのほうが若干幅広く感じます。だから小指の圧迫感は全くありません。
私の足の形状は、平均的な日本人よりは甲が低く幅狭だと思いますが、甲高・幅広の足を持つBekiはロードシューズにフィットしているので(ロードシューズレビュー参照)、グラベルシューズも日本人の足型にフィットするつくりです。
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シューレースは2本入っていて、コーディネートに応じて付け替えできるのはとても高ポイント。ただし、紐自体は伸縮しやすいタイプなので高強度で踏む際やひき足を使う時に緩みを感じることがあります。
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トレッキングブーツに着想を得たDリングアイレット
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ヒールカップだけは、鮫肌というか猫の舌のようなザラザラした素材(「フィッシュ・グリッド ヒールグリッパー」と呼ばれる)が使われていて、ソックスにしっかり食い付いてくれます。それなりに深いのでホールド感もしっかり。
3. ペダリング:高いパワー伝達性
3Kカーボンアウトソール
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アウトソールはしっかり硬さのある3Kカーボンが使用されています。パワー伝達は良く、とはいえ硬すぎるわけではないので、長時間のライドでも足裏が痛くなることはありません。
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カーボンソールに被せられたラバーアウトソール。バイクから降りてもさくさく歩ける
Solestarインソール標準搭載
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グラベルシューズには、ロードシューズと同様にSolestar(ソールスター)のインソールが搭載されています。
インソールは以前からSolestar BLKを愛用していることと、私は土踏まずが高いので形状に関しては何の違和感もありません。
欲を言うと、BLKのようにインソール自体のグリップ力と固さがもう少しあっても良いかなと思いますが、付属アイテムなのでそこは仕方がないかなと思います。
4. 使い勝手:ハードに使い倒せる設計
通気性<耐久性
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アッパーには申し訳程度に通気孔が空いてはいますが、通気性はあまり良くはないと感じます(寒い季節は指先が冷えなかった)。これはハードなグラベルシーンで使われることを想定して、耐久性とトレードオフにしているように感じられます。
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いつも綺麗な状態に保てる
汚れの落としやすさは抜群です。雨の日のグラベルライドやBike and Hikeにも使用して何度もドロドロになりましたが、かるい汚れは手でこすれば落ちるし、ガンコな汚れも洗剤とブラシを使用すればほぼ元の状態に戻ります。これは正直驚きました…!
5. サイズ選び
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このシューズは37〜47の11サイズ展開(ハーフサイズなし)。
私は普段履いているNimblやFizikと同じ42を着用しています。
普段履いているロードシューズ:Nimbl EXCEED 42、fizik R1B INFINITO KNIT BOA 42、GIRO BLAZE 42
普段履いているスニーカーのサイズ:28cm
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足の長さを図ってサイズガイドから選ぶこともできる(商品ページに記載)
6. 冒険を加速する、最高のグラベルシューズ
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“This is it!”
“トレッキングブーツを着想源とした”とCDCが言うように、従来のグラベルシューズとは一線を画す革新的なデザインと使い勝手を備え、さらにペダリングロスを減らすアウトソール&Solestarインソールと、高いフィット感をもたらすアッパーという組み合わせ。
決してロードシューズのように高強度向きではありませんが、それはグラベルライディングの特性をよく理解しての設計だと思います。
総じて、冒険を楽しむための最高のグラベルシューズ!といつも使いながら思っています。
Café du Cyclisteグラベルシューズを購入する(公式サイト)
Reivew / Atsushi
Edit & Photo / Tats
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