Café du Cycliste ロードシューズレビュー:クラシックな王道スタイルと機能性の両立。

ニースの開放的な雰囲気そのままのスタイルが愛おしい『Café du Cycliste(以下CDC)』から、オリジナルのサイクリングシューズが登場。ロードシューズとグラベルシューズの2つをラインナップするなか、今回は普段からCDCウェアを愛用するBekiがロードシューズをレビューします。

Beki@mooooo000min
長崎県出身。Café du Cyclisteアンバサダー。バーチャルサイクリングチーム「ANGEL project」メンバー。2010年にロードバイクデビュー以降、ブルベやヒルクライムなどを中心にライドを楽しむ。自転車コミュニティ「Saddle up!」を立ち上げ、自由で親密なサイクリストの輪を広げている。2023年8月に開催されたPBP2023で1200kmを制限時間内に完走した。

Review/Beki
Edit & Photo/Tats

*本レビューのシューズはCafé du Cycliste提供のものです。

1. ロードサイクリングシューズ

ロードサイクリングシューズ(公式サイト)

カラー ホワイト
サイズ展開 37-47
対応ペダル 3穴タイプ
アッパー PUマイクロファイバーアッパー
アウトソール カーボンファイバーソール
重量 250g(43サイズ)
価格 ¥46,400

パッと見てカフェドらしさを感じるデザインと真っ白なカラーリング。手にとってみるとものすごく可愛くて、これを履けるのは嬉しい!とまず最初に感じました。

必要以上の装飾がなくクラシカルで、現行のウェアにも似合うとても魅力的なデザイン。スニーカーのようなテイストもあって、普段着にも合うビンディングシューズはなかなかないと思います。

レビュー概要

・全体はSuplestシューズをベースに設計されたものと思われ、Edge3 Pro(BOAダイヤル)のシューレース版という印象
甲高&幅広の日本人足型にフィット
・アッパーはマイクロファイバー素材なので白シューズでも汚れは落ちやすい
・アウトソールは通気性良く、効率的にパワー伝達できる
Solestarインソール搭載なのでフィットとペダリングを最適な状態にする

 

白いシューズは視認性が高く、夏のライドに最適

←同時にリリースされたグラベルシューズ / 今回レビューするロードシューズ→

 

2. フィット感:甲高・幅広の足に合う

私の足の形は典型的な甲高・幅広。シューズ選びでは横幅に合わせるとサイズが大きくなりすぎて合わないことがよくあります(以前シューズを買い替えたとき、30km走っただけで痛くて無理だったことも)。

その点CDCシューズは、横幅にある程度余裕があるつくり。見た目はシュッとしていてつま先が細そうですが、ちゃんとトーボックスの広さが確保されています。初めて下ろして100km走ったとき、まったく小指などが痛くならず素直に感動するレベルでした。

紐は着用のときが面倒だけれど、しっかり結んでいれば緩まないし、タンに紐を収納できるのでペダリング中に絡まない

甲の高さも、紐でアッパーのかかり具合をある程度自由に調整できるので、私の足でもぴったり。
自分の足に合うシューズにはなかなか出会えないので、アパレルブランドのCDCがこんなにクオリティの高いシューズをつくってくれて感激しています…!

ヒールカップは程よく深く、踵が包み込まれていて私好み。踵があたる中の部分がざらざらしていて、滑り止めのようになっていると感じた

 

3. ペダリング:力を滑らかに、効率的に伝える

アウトソールの剛性感

カーボンファイバーのアウトソールは、“ガチガチの剛性感”というほどではなく、効率的なパワー伝達できる適度な硬さだと感じます。力を逃さずペダリングできるが、疲れも溜まらないちょうど良さ。
硬すぎると疲れてしまうので、このソールの硬さは自分に合っていると感じます。

アウトソールの形状はSuplestのシューズと同じ(参考記事:Suplest Edge3 Proレビュー)。おそらくSuplestをベースに今回のシューズは設計されていると思われます。

Solestarインソール標準搭載

土踏まずをサポートしてペダリングを最適化するSolestarインソール。シューズとペダルの一体感が増して、気持ちよくペダルを回す事ができると感じる

CDCシューズにはSuplest同様にSolestar(ソールスター)のインソールが搭載されています。
市販モデルのようなカーボン素材ではありませんが、土踏まず部分がせり上がっている形状は変わらず、フィットとペダリングが最適な状態になるようサポートされます。足本来の動きを導いてくれて、滑らかなペダリングの助けになっていると感じます。

 

4. 使い勝手:長く使える設計

熱を逃がす構造

熱を逃がす2箇所の通気孔

マイクロファイバー素材のアッパーは通気孔が少なく、熱がこもりやすい構造かなと思いましたが、実際にライドしてみると不快感はありません。
アウトソールのつま先と土踏まずの2箇所に【通気口】のような穴があり、それが通気性を確保しているようです。

汚れの落ちやすさ

白シューズの汚れが目立つのは宿命かもしれませんが、マイクロファイバー表面が非常に細かいおかげで、ウェットティッシュで軽く拭くだけで泥汚れや草で擦れた汚れが取れます。
マイクロファイバーは革のように耐久性も高いので、汚れを気にせずどんどん履いていきたい…!

 

5. サイズ選び

このシューズは37〜47の11サイズ展開(ハーフサイズなし)。
サイズ感はGIRO、Specialized、Fizikに似ているので、普段履いているFizikと同じ39サイズを着用しています。

普段履いているロードシューズ:Fizik R4 TEMPO OVERCURVE ワイド 39サイズ(足幅が広いライダー向けのシューズ)
普段履いているスニーカーのサイズ:24センチ〜24.5センチ

足の長さを図ってサイズガイドから選ぶこともできる(商品ページに記載)

 

6. 王道「白」×「シューレース」に惚れて

シューズは軽さや調整しやすさを重視して、シューレースタイプを選ぶ方も多いと思います。シューレースモデルの選択肢はそれほど多くありませんが、それでも昨今のスタイル重視の流れからデザインのクラシック回帰が見られています。

その流れにぴったりとハマるCafé du Cyclisteのシューズ。クラシカルな紐と明るいホワイトで、足元をきれいめな印象にドレスアップしてくれるし、ロゴは目立たないのでCafé du Cyclisteのウェアを着ていなくても合わせられる。だから色々なコーデを楽しみながら、長く使い続けたいなと思います。

Café du Cyclisteロードシューズを購入する(公式サイト)

Reivew/Beki
Edit & Photo/Tats