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探していたのは、これだったんだ。
昨今のロードバイクのスタイルは、いかに空力を上げるかという点にフォーカスされているため、エアロフレーム、ハイプロファイルホイール、そして超タイトなウェアという組み合わせが定番スタイル。
そういったトレンドを機材やウェアに取り入れること自体はすごく好きですが、ときどき自分に対して客観的に「これやり過ぎだろ…」と思うことがあります。
いつも全力で踏むライドなわけではなく、ときには気を遣わなくて良い「ほどよい緩さ」がほしい。機材については組み付けてしまったものはどうしようもないので、その緩さとか柔らかさが表現できるサイクルウェアがあればいいな、とずっと思っていました。
そして出会ったのが、Café du Cyclisteによるグラベルジャージ”Solenne(ソレンネ)”という新たなスタイル。
サイクルジャージにフードを付けた、より私服に近いナチュラルなテイストのジャージは、今までにない着こなしの幅を与えてくれました。
※本レビューのウェアはCafé du Cycliste提供のものです。
Solenne – ソレンヌ
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Solenne – Cycling Gravel Jersey($213.00)
グラベルジャージという名前の通り、未舗装路のライドを念頭において設計されたジャージ。
フード付きという新しいジャンルで、従来のロードサイクリング用のシュッとしたおしゃれ感よりも、冒険家っぽい無邪気な雰囲気が強めに出ています。
でも、ただ純粋な開拓者というだけではなく、ホワイトを基調としたイノセントなカラーによって、都会的な洗練されたイメージをも与えてくれる、とてもバランスの良いデザイン。
ちょっとラフな着こなしを
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サイズ XS(身長177cm/胸囲86cm)
中距離ライド用にビブショーツとコーディネート。それでもちょっとゆるりとした雰囲気になっていい感じ。Solenneと同時に発売されたグラベルショーツ“Renée”や、もう少しゆったりしたシルエットのパンツと合わせても良いバランスになります。
普通のパーカーと違って後丈が長くできているので、前傾姿勢にもきれいにフィット。
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色味は真っ白ではなく、白地にチャコールグレーの細かい模様が入っていて、遠目から見ると上品なライトグレー。
吸湿速乾性の高い機能的な素材で、少し強度を上げてもしっかり汗を逃してくれます。
フード×ジャージスタイルポケット
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パーカーらしく前に2つポケット。
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そしてジャージとして不可欠なバックポケット。容量たっぷりで、伸縮性も高いのでいっぱい入ります。もちろん第4ポケットつき。
長袖ジャージとしても、アウターとしても
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生地はそれほど厚くなく、また防風ではないので、長袖インナーと組み合わせる場合は10〜15℃くらいが適温。
あるいは、長袖ジャージの上にSolenneを羽織ることでアウターとしての役割もこなしてくれ、冬のゆるりライドにも対応する幅広い着こなしができます。
私服スタイルにも溶け込む
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サイクルウェアは素材・デザインがあまりにも機能的すぎて、基本的に私服で使うことはできないもの。
でもバックポケットの便利さから、私服でもポケット付きのものを使いたいと思うサイクリストはいると思います。そういったジャンルはこれまでもありましたが、それでも本当に欲しいと思えるウェアには出会えていませんでした。
その中でSolenneは、全く違和感なく、僕らの日常の中に溶け込んでいきます。
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フードスタイルジャージは、いつもパーカーを着ているような感じで着こなせばOK。
ジャージらしく前身頃が短めですが、これ1枚でも、中にシャツを着ても、ジャケットやコートを上から羽織っても、上質な生地感で綺麗めな着こなしをすることができます。
デスクワークの多い仕事中でも、この丁度良いフィット感がとてもラク。
いつでも羽織れる、大好きな1枚
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いつもやりとりしているCafé de Cyclisteのマットさんも、このジャージは普段使いしていると話しています。
通勤、買い物、カフェライドなど、自転車に乗ることが日常にあるサイクリストにとって、ピッタリしたジャージとはまた違って、さっと1枚で自転車スタイルをラフに作り上げられるSolenne。ラフだけど、とってもスマート。
「こんな1枚がずっと欲しかったんだ」と思えるような、サイクリストらしいファッションを構成できるウェアに、遂に出会うことができました。
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