Text by Tats(@tats_lovecyclist)
Photo by Ryuji(@marusa8478)
冬は空気が重く、決してライドに適した気候ではないので、外を走るサイクリストの数も少なめ。ただ、外に出て走りたくなってしまう性は持ち合わせていて、いかに快適に寒い空気を楽しむかということを考えます。
僕自身最近のライドスタイルも、オフシーズンはトレーニング走などへの意識は弱めて、純粋にライド&コーヒーを楽しむ時間を多く取るようにしています。
ベルギーのブランド「Çois(ソワ)」のウェアは、そんな冬空のカフェライドにぴったり。
*本レビューで使用するジャージはÇois提供のものです。
Çois Cycling Legacy
“Çois”──このブランドのルーツとなっているのは、オーナーであるトムの祖父フランソワ・クールス(ブランド名はフラン“ソワ”から由来)。フランソワは40年代にベルギーのナショナルチャンピオンに3度なったあとも数々の功績を残した選手でした。
サイクリングとそのスタイルに情熱を注いだ祖父の精神を受け継ぎ、トムはサイクリングをモチーフにしたアパレルを展開しています。
これまではカジュアルウェアをメインに展開していましたが、1年前からサイクルウェアをラインナップに加えるようになりました。
パナシェ サイクリングジャージ
Panache LS Cycling Jersey(€120.00)
Çoisが初めてリリースする冬用ジャージは、装飾的な意味合いを持つ「Panache(=羽飾り)」。
胸にあしらわれた羽飾りのようなカラフルなデザインは、落ち着いたネイビー地に華やかさを与え、モノトーンのジャージよりも比較的若いサイクリストに似合うデザインに仕上がっていると感じます。
着用サイズ S(身長177cm/胸囲86cm)
シルエットはタイトなものではなく、少しゆとりのあるつくり。
海外ブランドの場合、多くはタイトフィットで、絞り込まれたシリアスライダーだけが着ることを許されるケースがよくありますが、Çoisの場合はやり過ぎないオーソドックスなスタイル。
左バックポケットの切り替えデザインが可愛い
襟はちょっと高め
袖口はゴム素材でぴったりフィット
対応気温について
生地は厚手の裏起毛(防風ではない)。Çoisの商品ページには“6℃〜20℃対応”と記載があります。
どの程度の寒さまで対応できるかは個人差があるため一概にこれが正解とは言えませんが、僕個人の肌感ではジャージ+インナーの組み合わせで8℃〜15℃あたりで着用するウェアです。
厚手の裏起毛生地
ただそれ以下の気温の場合、どんなジャージでもジャケットやジレを羽織る必要が出てくるため、重ね着を前提にすれば真冬も使うことが可能。厚手なのでジャケットの下でしっかり保温してくれるのがGood。
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比較的ゆとりのあるつくり(でもシルエットはダブつかない)と、羽飾りを模した気張りすぎないデザイン、そしてしっかり保温してくれる生地は、“今日は走ることをシンプルに楽しもう”という気分にさせてくれます。
だからパナシェは、カフェライドのような日にちょうど良い。
Highs
- ・どんなシーンでも気負うことなく着こなせるオーソドックスなつくり
・ちょっとした飾り気の自然なデザイン
・しっかりしたイタリア製の生地
Lows
- ・XSサイズがラインナップにない
・襟が高く、ジャケットとの組み合わせ次第でははみ出る
オフの日もÇoisで自転車乗りスタイルをナチュラルに飾る
Çoisが素敵なブランドだと思うのは、カジュアルウェアのラインナップも自然な感じだから。
オフの日に、Çoisを着てリラックス(Ride and Shine Tシャツ– €29.99)
たとえば太陽がホイールになっているプリントのTシャツ。“Ride and Shine”というド直球な言葉が刺さる。
乳児用のウェアだってある(DIRECTEUR SPORTIF Baby Cycling Bodysuit – €24.95)
ベビーサイクリストにもÇoisの肌着を。グレーだから男の子、女の子どちらでもOK。とにかくプリントの柄がかわいい。
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自転車に乗らない日はあまりサイクリストっぽいスタイルはしませんが、よく見ないとわからないくらいちょっとだけ自転車エッセンスを入れると、精神+3くらいステータスアップするような気分に。
財布やアクセサリだけでなく、Çoisのカジュアルウェアを取り入れることで、ちょっとだけ気持ちの良いオフの日も過ごすことができます。
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