NOVAやALPHAなどのヘルメットで知られる台湾のブランドKPLUSが展開する『KU | EYEWEAR』シリーズ。昨年ファーストモデル「ZERO」が発売され、アジア人向けのデザインが多くのサイクリストの人気を集めました。
そして今年新たに登場したモデルが「SOLAR(ソーラー)」。ZEROとはまた違ったオリジナル性の高いデザインは、毎回新たな領域にチャレンジするKPLUSの高い精神性が感じられるもの。その使い心地や見え方を詳細にレビューします。
レビュアー
萩原 武(@takeshihagi) 1975年静岡県生まれ。40歳目前にとある企画でトライアスロンリレーに出ることになり、バイク担当として初めてロードバイクに出会い楽しさを知る。これまでファッションや服飾雑貨ブランドで、マーケティングやPRといったヒトとのつながりが大事な業務を数多く担当してきたが、自転車で繋がるご縁がもつ可能性を信じて独立。2020年にCC TOKYO(CYCLE COMMUNE TOKYO)を立ち上げ。 |
Acchan(@roadbike_omochi) 東京都出身。2021年ロードバイクデビュー後、ヒルクライム、ロングライド、カフェライドなど幅広く自転車を楽しんでいる。女性アスリートを中心に幅広く女性の支援を行う「ANGEL project」のメンバーとしても活動中。メインバイクはLOOK 785HUEZ RS 。 |
Review/Takeshi & Acchan
Edit & Photo/Tats [PR]
*本アイウェアはChampion System提供のものです。
1. KU | EYEWEAR SOLAR
KU | EYEWEAR SOLAR(¥22,000)
KPLUSが展開するプロダクトの特徴は、アジア人向けに最適化されていること。SOLARも例外ではなく、日本人の顔立ちに合う丸みのあるデザインに仕上がっています。
ノーズパッドは違う高さの2タイプが付属。ZEROはフレーム一体型だったので、SOLARはより顔立ちに合わせられるようになっている
フレーム素材はスイス製「TR90」を使用。チタン配合の特殊な素材のため、柔軟性に優れている
カラーは6種類。いずれもクリアフレーム
フレームカラー | 6色 |
レンズ | 日本製「パンライト」ポリカーボネートレンズ |
フレーム | スイス製 「TR90」 |
付属品 | ノーズパッド |
価格 | ¥22,000 |
2. クリアフレームの抜け感とワクワク感
SOLARのオリジナリティを最も表すのがクリアフレーム。
フレーム形状だけ見れば、力強いラウンド型なのでかっちり感があります。でもクリア素材の効果で、目元に清涼感や軽やかな印象を与えてくれます。
クリア素材って見ているだけでワクワクしない?
色付きフレームでもヘンな嫌味を感じさせないのはクリア素材のおかげ
赤フレームはヘルメットと合わせて可愛い
フレーム素材「TR90」は、透明であってもプラスチックっぽさがなく、“かっちり感”がある
6色の中でも「クリスタルホワイト」が一番清涼感があって新鮮。白のヘルメットやウェアとの相性も最高!
重量も軽いので一日中使っていてもストレスがない。二人ともライド中はどこも痛くなっていない
フィット感に注意
SOLARのテンプルのカーブは、ほかのアイウェアと比べると緩めにできています。
このおかげで装着時はストレスが軽減されますが、走行中のズレの原因にもなり得ます。
特に顔が小さいサイクリストは、可能であればクロスコーヒー(東京稲城市)などで試着することをおすすめします。
テンプルの先端にはグリッパーがあるが、顔の形状によってグリップ効果が弱いケースもある
3. 視線を見せる調光レンズ
SOLARのレンズは全モデル調光レンズ。紫外線の量に応じて透過率8%〜80%の間で透過性が変化します。
レンズ自体は少し暗めなので、強い日差しは問題ないし、一瞬暗い道やトンネルに入っても、透過率が変化するスピードも早い。日差しや時間帯で付け外しする手間がないので、ライドを通してかけっ放しでOKなのが調光レンズの良いところです。明け方や夕方もしっかり使える…!
通気性は良く、力を出し切ったあとの停車時以外では曇ることがない
最近はミラーレンズよりも、視線が見えるレンズの方が威圧感がなくて良いなと感じているので、クリアフレームと透過性の高いレンズは相性抜群。
視界は歪みなく広い
4. アジア人にハマる“ニュートラル”なアイウェア
各ブランドのアイウェアの形状が、次第に近いデザインに集約されていくなか、KPLUSは「ZERO」「SOLAR」と2モデル続けて全く新しいデザインコンセプトを打ち出してきました。
いずれもアイウェア自体が存在感を放つ特異な形状をしているものの、SOLARはクリアフレームによって、爽やかさ&軽やかさが加わったバランスの良い印象に仕上がっています。おそらくZERO以上に似合うサイクリストが多いのではないかと思います。
そこに調光レンズの万能性が加わることで、機能的にも申し分のないSOLAR。
顔の印象を左右するアイウェアにとって、SOLARの持つニュートラルな雰囲気はすごく良いなと思うのです。
Review/Takeshi & Acchan
Edit & Photo/Tats [PR]