スペインのハイブランド『NDLSS(エンドレス)』。その洗練されたデザインとパフォーマンスはシーズンを追うごとに進化を続けている。
さまざまなブランドがある中で、NDLSSを選んできたRinとNonが、最新のサマープロダクトをレビューする。
レビュアー
Rin(@f430_lisa_) スポーツバイク歴7年。さまざまなコニュニティを通じて仲間と出会い、価値観を共有しながら自身のライドスタイルを確立。バンクーバーに留学し、現地のコミュニティに入ってライドを楽しむなど、さまざまな視点を絡めながら自転車と向き合っている。 |
Non(@_nonpic) スポーツバイク歴6年。ショップ仲間やSNSで繋がったサイクリストとよく走り、脚力を維持するために時折朝練やローラー練もしている。車の運転が大好きで、自転車を車載してドライブを楽しみつつ、現地ではライドを楽しむというスタイルを特に好む。 |
Review / Rin & Non
Edit & Photo / Tats [PR]
NDLSS SS24
“ブランド”というのは継続することで徐々にその価値が構築されていく。
ウェアもスタイルも、トレンドの移り変わりが激しい中、NDLSSの根底にあるものは、創業時から変わらない。ずっとシンプルでパフォーマンスを重視したウェアをつくり続け、年を追うごとに洗練されている。その比類ない洗練度がNDLSSのブランドとしての価値を形成している。だから、色々なブランドがあっても、僕たちはNDLSSを選んでいる。
今シーズン登場した、新たなメッシュジャージやカーゴビブ。NDLSSの美的感覚が投影されたプロダクトは、年々暑さを増す夏ライドを最大限サポートするものになっている。
AWAY MESH – 真夏のためのメッシュ
ジャージ / AWAY MESH Jersey – Fog(€130)
ビブショーツ / FAST Bib Shorts – Sage(€175)
フロントパネルと袖が全面メッシュの真夏用ジャージ。バックパネルだけメッシュじゃないのは日焼け対策用。
生地は前シーズンのモデルと変わらない素材で、ライド中にほとんど蒸れない。冷房のよく効いた店内で休憩するときは寒く感じるほどで、完全に真夏ライドに特化している。
メッシュ生地は透けるのが気になると思う。NDLSSのメッシュ生地はベースレイヤーの生地感に近いので、透け具合もベースレイヤーを想像すればわかりやすい。今回は白基調だったため、それなりに透ける。
ちなみに透けるジャージを着るときのTipsだが、ビブの肩紐が目立たないように肩紐とベースレイヤーの色を合わせると良い(色が違うとオーバーオールみたいに見えてしまう)
基本的には変わらずレーシーなフィット感。前作からの違いで、腰のバンドが太くタイトなシルエットになった。袖も前作に比べ長くなり、滑り止めのシリコンがなくともずり上がらなくなっている。
腰のバンドが太くなったためか、NDLSSにしてはポケットが高い位置にあると感じた
ポケット部分はメッシュではないため、物を入れるのに気を使う必要はない。
昨シーズンから刷新されたFASTビブは、目の詰まった上品な質感が特徴的。裾のバンドがしっかりした作りになり、よりレーシーな雰囲気が出るようになった。
パッドは比較的厚みがある。後ろから見た際にパッドの形がくっきりと出てしまうため、見た目に関しては好みが分かれるかもしれない。
機能的な白メッシュと自然な色合いのオリーブグリーンは、アウトドアや自然の中でのライドに適したスポーティな印象を与える
ジャージ / AWAY MESH Jersey – Fog(€130)
ビブショーツ / FAST Bib Shorts – Sage(€175)
AWAY – 1日中着ていられるセットアップ
ジャージ / AWAY Jersey – Oofanga(€130)
ビブショーツ / Women’s Cargo Bibs – Storm(€185)
終日着ていられるフィット感のAWAYジャージをベースに、Oophaga(ヤドクガエル属)の模様からインスピレーションを得たデザイン。この模様のおかげで、汗をかいても汗染みなのかデザインなのかわからなくしてくれるのが良い。汗の目立ちにくいジャージを探している人におすすめしたい。また前面がメッシュになっていないので、アンダーウェアが目立たなくて、その配慮が女性として嬉しい。
サラサラしていて少し冷たい感じの生地は、夏の暑い日でもサラッと着られる
袖は少し長めで、腕が長く見える。丈も少しだけ長めなので、個人的に丈が短いことのストレスを感じず安心して着ることができる。
首は程よいゆとりがあり、苦しくなく快適。胴回りは、ウエストに4.5cmのゴムバンドが付いていて、体にフィットする。
NDLSSにもカーゴビブが登場。伸縮性のあるポケットで、物の出し入れがしやすい。触り心地は丈夫で、長持ちしそう。
裾のゴム幅は4.5cmと、ちょうどいい太さ。締め付けられるストレスもなくポジションがキープされる
パッドは長距離でも一度も股に違和感を感じない、適度な厚み
肩紐は幅広なつくりで、ゴムの伸縮性が良いため最高に着心地がいい。着た瞬間に好みのビブだと感じた。紐だけではなく、背中に薄手の生地があるのも快適に着られる理由のひとつ。
ホワイトとライトグレーの組み合わせは清潔感マシマシ。まだら模様のニュアンスが落ち着きを与える
ジャージ / AWAY Jersey – Oofanga(€130)
ビブショーツ / Women’s Cargo Bibs – Storm(€185)
白のサマースタイルで走る。
ずっと続くこの激烈な暑さは、サイクリストに白いジャージを着たいと思わせる強制力がある。今シーズンのNDLSSの色合いに白や明るい色を貴重としたプロダクトが多いのは、この厳しい気候条件を予測していたかのよう。
しかもただのシンプル&クリーンな白ではない。スポーティでテクニカルな印象を与える機能的なメッシュ生地や、視覚的に柔らかく奥行きを感じさせるまだら模様のデザインのように、プロダクトごとの微妙なニュアンスは、より洗練された雰囲気を与える。
見た目だけでなく、生地感も触り心地のよいものばかり。着た瞬間に虜にしてくれるから、NDLSSは今もこれからも長く愛用していきたいと思わせてくれる。
※チェックアウト時にプロモーションコード「LOVECYCLIST」を入力すると15%OFFになります