Pedlaレビュー:至高の着心地と自在な色合わせの冬コレクション

Pedla 2023秋冬コレクションレビュー

モダンなデザインが特徴的なオーストラリアの『Pedla(ペドラ)』。その自然体なスタイルには、さまざまなブランドが割拠する中でも「着続けたい」と思わせてくれる魅力があります。
Pedlaのウェアは好みに合わせてレイヤリングできるように種類が豊富なのも特徴ですが、その分同じカテゴリーでもどれが自分にとって最適なのか迷いがち。そこで自分の走り方に合ったウェアを選べるように、各ウェアの特徴をレビューします。

レビュアー

Mei@meisan_no_yakata
Love Cyclistアソシエイト。学生時代からLove Cyclistに参画し、現在はデジタルマーケティング会社にも勤務するビジネスパーソン。ブルベやヒルクライムなどさまざまな自転車の楽しみ方に触れてきた中で、今は「ひと山、ひとカフェ」というライドスタイルを確立。
Rin(@f430_lisa_
スポーツバイク歴7年。さまざまなコニュニティを通じて仲間と出会い、価値観を共有しながら自身のライドスタイルを確立。昨年はバンクーバーに留学し、現地のコミュニティに入ってライドを楽しむなど、さまざまな視点を絡めながら自転車と向き合っている。

Review/Mei, Rin, & Tats
Edit & Photo/Tats

*本記事のウェアはPedla提供のものです。

1. Pedla – BOLDコレクション

インパクトのある背面が可愛いBOLDコレクション

Pedlaの中核をなす『BOLDコレクション』は、季節の色が映えるシンプルなデザイン。
季節の移り変わりに合わせてレイヤードできるようにデザインされており、その色合いは、ライダーとウェアと周囲の自然が意図的にまとめられているように感じられます。

どのアイテムにも共通してドットマークがあり、ブランドを主張しすぎないあたりが上品です。
さらにセットアップで着ると、そのドットの組み合わせが良い意味でアイコニックに映るのが良い感じ。

 

2. ジャケット:目的に応じて自在に選ぶ

Pedlaの冬ウェア選びで最も悩むのはジャケットかもしれません。ラインナップを一覧で比較します。

Pedlaジャケット
名前 生地 防風 防水 季節
MicroTECH(¥29,200) 薄手(背面メッシュ) 春秋
AquaTECH(¥34,700) 薄手 春秋冬
ChillBLOCK(¥26,900) 厚手(フリース)
SuperFLEECE(¥29,700) 厚手(フリース)
AquaFLEECE(¥36,100) 厚手(フリース)

気候に応じて薄手2種と厚手3種から選べるラインナップ。この中で僕たちは3つ「AquaTECH」「ChillBLOCK」「SuperFLEECE」を着用しています。

ChillBLOCK – チルブロックジャケット

Pedlaチルブロックジャケットコーデ

BOLD / ChillBLOCK Jacket – Pink(¥26,900)

『チルブロック』は“ジャケット”カテゴリーには入っていますが、防風性能はありません。どちらかというと「厚手のロングスリーブジャージ」をイメージするとわかりやすいアイテム。だから1枚で着るなら初冬まで。
気温に応じて内側に薄手のロングスリーブを合わせたり、外に防風のアウターを重ねれば暖かいミッドインナーとして真冬も活躍します

厚手のロングスリーブに近いが、ダブルジッパーや収容力のあるバックポケットなど使い勝手が良い

ピンクでもトーンに落ち着きがあって自然の色合いと馴染む

SuperFLEECE – スーパーフリースジャケット

Pedlaスーパーフリースジャケットコーデ

BOLD / SuperFLEECE Jacket – Black(¥29,600)

厚手のフリース生地で、前面が防風素材の『スーパーフリース』。
さらさらとした生地でとても着心地の良いジャケットなので、初冬の気温であればインナーの上からこれを1枚着るだけでも快適にライドができるし、高強度なら真冬でも対応可能です
ただ防風性は少し弱いので、もし低強度で走るなら、上に薄手のウィンドジャケットを羽織ると完全な寒さ対策ができます。

前面のみ防風。暑くなったらダブルジッパーで調整しやすいのが良い

AquaTECH – アクアテックジャケット

Pedlaアクアテックジャケットコーデ

BOLD / Men’s AquaTECH Jacket(¥34,700)

薄手の防水&防風ジャケット『アクアテック』。
生地感がかなりしっかりしていて、防風性・防水性は抜群。変わりやすい天候に対応するためのものですが、風を通さないため、防寒アイテムとしてシーズン問わず着用できます
気温に合わせて、長袖ジャージの上に羽織っても良いし、上記『チルブロック』や『スーパーフリース』の上に羽織るにも最適。

各自ジャケットの下に着ているのは『BOLD Continental Jersey(ボールド・コンチネンタルジャージ)」。裾の短いカットが格好良い。中厚手なので、1枚で着るなら秋口に最適。冬にはジャケットを組み合わせれば長いシーズン使える

各ジャケットとジャージの色合わせも楽しい

 

3. ビブタイツ:履き心地が素晴らしい

Core / SuperFLEECE Bib Tights(¥33,300)

Pedlaは以前からビブの作りが素晴らしく、ビブタイツも他ブランドと比べると「生地感」と「履き心地」が格別に良いと感じられます。
足先まで通すのに全然苦労しないほど生地がサラサラで柔らかく、冬ウェアにありがちな窮屈さが全くない。

「ライドに行く際はついこのビブを優先的に選んでいる自分がいる…!」というMei。ほどよく身体にフィットし、ペダリングのストレスもまったくない

生地自体に防風性能はないので、走りはじめは少し寒さを感じますが、強度高めのライドをする人や、普段から裏起毛タイツで冬を越えられる人にとっては十分な性能です。

裾はグリッパーはなく、ふくらはぎのあたりまでジッパーがついている

パッドは程よい硬さと厚みがあり、包み込むような感触。走行中後ろから見てもパッドの存在があまり目立たない位置にあるのが良い

 

4. そしてグローブがめちゃめちゃ良い

Tatsが3シーズン使い続けるほど愛用している「Core / AquaSHIELD Gloves」(¥6,900)

冬用グローブは多数あれど、Pedlaのグローブは日本の冬に完全にマッチ。
「どうせニット系グローブでしょ」と侮っていると、その機能性の高さに驚きます。

ニットらしい柔らかさでシフト操作がしやすいのはもちろん、防水膜を含む3層構造で雨風を受け付けない。真冬の気温でもこれひとつで対応できる十分なパフォーマンスを持っています。

タッチパネル操作の反応も良く、スマートフォンやサイコン操作もさくさく

可愛いドット付きで、シンプルなデザインなのでどんなウェアにも合う

 

5. サイズ選び

Rin (167cm/52kg):ジャケットXS、ジャージXS、ビブタイツXS
Mei (167cm):ジャケットWomens S、ジャージWomens S、ビブタイツWomens S
Tats(177cm/60kg/B86 W74 H90):ジャケットS、ジャージXS、ビブタイツS

Pedlaのウェアは、袖が長く、胴回りはタイトで、丈感は短め。全体的にシルエットが綺麗なタイトフィットです
サイズは商品ページに記載のサイズガイドおよび各メンバーの着用サイズを参考にしてください。

 

6. スタイルとウェアをマッチさせる楽しみ

ビブの使い勝手の良さがペダリングを滑らかにし、トップスの豊富な機能性が寒さに対処するPedlaの冬セットアップ。

各ウェアが機能別に細分化しているため、ほかのブランドと比べるととっつきにくさを感じるかもしれませんが、その分スタイルとウェアがマッチすると、これ以上なく心地良いライド体験が得られることは確か。

Pedlaのドットマークのあるウェアで、統一感のある自分だけのスタイルをつくり上げることができます。

Pedlaのウェアを購入する(公式サイト)

※サイズ選びなど疑問点がある場合、当メディアのお問い合わせフォームInstagramのDMまでお問い合わせいただければ適宜回答します。

Review/Mei, Rin, & Tats
Edit & Photo/Tats