『Peloton de Paris(プロトン・ド・パリ)』が生まれたベルギーの冬は日本の都市部の気候に似ていて、最も冷え込む1月の平均最低気温は1℃(東京は2℃)。そこで設計された冬用ウェアだから、日本の冬ライドにもフィットすることが期待できます。
本格的に始まる冬に対応するために、冷え込みの強い房総の環境に身を移して、新しい秋冬コレクションをテストしました。
レビュアー
Masanaga(@masa_cannondale10) 千葉県在住。いち早く自転車シーンのトレンドを取り入れ、周りに新しい風を吹き込む新社会人。長身を活かしたスタイリングでシンプル&クリーンな着こなしを好んでいる。千葉のカフェやグラベルロードも開拓中。 |
Non(@_nonpic) スポーツバイク歴5年。ショップ仲間やSNSで繋がったサイクリストと一緒に、最近はカフェライドをメインに楽しんでいる。車の運転が大好きで、自転車を車載してドライブしつつ、現地では自転車で走るというスタイルを特に好む。 |
Mei(@meisan_no_yakata) 学生時代からLove Cyclistに参画し、現在はデジタルマーケティング会社に勤務するビジネスパーソン。ブルベやヒルクライムなどさまざまな自転車の楽しみ方に触れてきた中で、今は「ひと山、ひとカフェ」というライドスタイルを確立。 |
Review/Masanaga, Non, & Mei
Edit & Photo/Tats
*本レビューのウェアはPeloton de Paris提供のものです。
Peloton de Paris 2022秋冬コレクション
冬ウェアをまとって、房総を探検しよう。
都内からアクアラインを通って向かう房総は、近くて楽しみに溢れたエリア。信号が少なくて走りやすく、グラベルだってあるし、カフェストップの選択肢もたくさんある。
千葉在住のMasanagaとNonに案内してもらいながら、Peloton de Parisの冬ウェアと一緒にいろいろな道を探求していきます。
ウィンターコレクション概要
新しく設計された「ソフトシェルジャケット」と「カーゴタイツ」
ソフトシェルジャケット(ユニセックス)¥31,600
・撥水・防風・保温・通気性を備える3層構造
・バックポケット+マチのある胸ポケット付き
カーゴタイツ(メンズ/ウィメンズあり)¥32,300
・撥水・防風・保温・耐摩耗性を備える2層構造
・ハイウェストカットで下半身完全防護
・小物が入るサイドポケット付き
霧がかった道に柔らかい朝日が差し込む早朝。ところどころ霜が降りていて、湿っぽい匂いや焚き火の匂いが混ざっている。こういう空気感は都心にいると味わえないもので、どこか懐かしい気持ちになる。
太陽のぬくもりは申し訳程度だから、強めに脚を動かして体を暖めていく。「千葉はずっと平坦」と地元の人たちは言うけれど、ほとんどの道はゆるやかなアップダウンが続いているので、緩急も楽しい。
小湊鉄道。電車は1時間に1本くらいしか来ないけれど偶然出会えてラッキー
舗装路/未舗装路ミックスのルートが作りやすいのも房総の魅力。
未舗装といってもそこまで荒れた道は少ないから、ロードバイクでもだいたい走れる。
胸ポケットがアクセントの防寒ジャケット
今シーズンの新作「ベルジャン・ソフトシェルジャケット(¥31,600)」は、最も厳しい冬の天候に耐えるように作られたもの。かなり厚みがある防風素材で、これ1枚あれば、日本の大抵の冬は乗り切れると思う。
襟に高さがあるので、ネックウォーマーを着けているような感じになる。ただ欧米の人と比べて日本人は首が短い傾向があるので、走っているときちょっと邪魔に感じる人がいるかも。
冬らしいブラックと、上品なワインレッドの2色展開。特にワインレッドの深みは綺麗。
襟裏にあるワッペン、かわいい
バックポケットは真ん中で2つに分割されている。3つじゃなくて2つなのは、ジャケットの硬さをマイナスに感じさせないための設計だと思われる。高さもあるので、ウィンターグローブとか大きめのものも入れやすい。
胸ポケットは珍しくマチのある形状。これがデザインのアクセントになっていて、シンプルなジャケットに存在感を与えていて可愛い。見た目通り容量が大きいので、スマホをさっと取り出すときに便利。
ただ女性にとってはヘンに胸元が強調されるのが気になるかも。
素掘りトンネルも房総の魅力
カフェストップは古民家カフェ『コトノ珈琲』。レトロな雰囲気のなか、ストーブを囲みながら話す時間が至福。冬ライドはこういう楽しみがあるから良い。
外に出ると、少し気温が上がって走りやすい気候に。ジャケットは嵩張るので途中で脱いで調整することはできないけれど、ダブルジッパーとサイドのベンチレーションである程度調整OK。
最強防寒カーゴタイツ
新作のビブタイツ「アトラス・カーゴタイツ(¥32,300)」の防寒性は最強だと感じる…!裏起毛になっていて、防風性もあり、寒さを感じさせない(撥水処理されたMITI SuperRoubaix生地を使用)。
腿から膝にかけての生地は厚いけれど、股のようなよく動く部分は普通のジャージ生地になっていて、動きづらくならないような設計。
サイドポケットにPOW BARを入れればすぐに食べられる
右サイドに小さなポケット。止水ジッパー×防水生地なので、補給食だけでなく濡らしたくない貴重品(車の鍵など)を入れるのにも良い。
パッドはホールドされる感じでとてもよい…!全く痛みや違和感を感じなかった
ジャージで隠れているけれど、ビブにも腰のあたりに深さのあるバックポケットが2つある。ジャージとジャケットのポッケを合わせると、何でも運べて四次元ポケット状態(笑)。
冬ライドって防寒具を中心に持ち運ぶものが増えるので、荷物入れるスペースがあるほど助かる。
冬はこれから。
早朝から太陽が陰る時間帯まで、グラベルを挟みながら、緩やかなアップダウンを攻める刺激的なコース。
5℃以下の冷え込みもあったけれど、強度を上げれば勝手に汗ばんでくるので、ジャケットのベンチレーションやジッパーで調整し、終始体感温度をコントロールしながらライドすることができました。
「防寒性にとても優れていて、着用部分は全く寒さを感じなかったので、とても気に入りました。この冬大活躍しそう!」と語るNon。
真冬の防寒対策に、Peloton de Parisの新しい冬コレクションは強力な選択肢となっています。
ジャケットの下に着る長袖ジャージはPDPらしい色味
房総の締めはいつもいちご
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公式サイト(英語) | TOKYO WHEELS(日本語)
Review/Masanaga, Non, & Mei
Edit & Photo/Tats