Isadoreインドアウェア レビュー:透けるほど突き詰めた冷却性能。

Isadore インドアウェアレビュー

インドアサイクリングは、バーチャルサイクリングアプリや低価格帯スマートトレーナーの登場も追い風となって、多くのユーザーが楽しむアクティビティへとさらに成長を続けています。
そんな中、インドアサイクリングに特化したウェアのマーケットも開拓されつつあり、国内外のウェアブランドがインドア専用のウェアをラインナップに加え始めています。

双子の元プロライダー、ヴェリトス兄弟が立ち上げたスロバキアの『Isadore(イザドア)』も、2021年秋からインドアシリーズをコレクションに追加。

以前Tatsによるインドア専用ウェア『idō』のプロダクトレビューでは、「そもそもインドアに専用ウェアが必要なのか?」「専用ウェアでインドア体験が変化するのか?」といった観点から、新しく生まれたカテゴリの核心に迫りました。僕自身も、いつもZwiftをやるときには外のライドで着ているウェアで良いのか迷っていたことは確かです。

この前提も踏まえて、今回のレビューではIsadoreならではの着心地やディティールを詳しく見ていきます。

Text/Ryuji
Photo/Tats

*本レビューのウェアはIsadore提供のものです。

CYCLISM特大セール

1. Isadore インドアシリーズ

トップス: Indoor Short Sleeve T-shirts ¥9,500
ショーツ: Indoor Shorts ¥18,700

インドア専用ウェアのラインナップは、Tシャツ(ショートスリーブ/ノースリーブ)、ショーツグローブの3カテゴリ。それぞれメンズ/ウィメンズが展開されています。

同社サイトでインドアシリーズのスペックを確認すると、インドア特有の環境に特化させるために、特に以下のポイントを意識して開発していることが分かりました。

  • ・吸湿性と冷却性の高くする
    ・変化の少ないライド姿勢でも快適にフィットする
    ・必要最低限の重量に抑える
    ・持続可能な素材を使用する

これらのポイントがどう実走時に活きてくるか。

 

2. インドアショーツ

Indoor Shorts(¥18,700)

インドアサイクリングで最も重要なのは、座り続ける姿勢を支えるショーツの存在です。ショーツの機能がインドアの快適性を左右すると言っても過言ではありません。
そこでIsadoreの「インドアショーツ」に目を向けてまず驚愕するのが、大腿部側面のメッシュ生地。

何も履いていないのか?

外では履けない透け感

かなり肌がスケスケなのは見た目の通りで、側面はほとんど何も履いていないのか?と思えるほどの感覚。前方からくる扇風機の風も直で肌に当たっているのと同じように涼しい。
でも屋内じゃないと見た目的にインパクトがありすぎる点もインドア専用かもしれません(笑)。

サスペンダーは無し

サイクリング用のショーツは、サスペンダーが一体化したビブショーツが一般的ですが、インドアショーツはサスペンダーを排除した設計です。
この点ついてIsadoreは、“サスペンダーは快適にショーツを履くために重要だが、冷却性を損なうため排除した”と語っています。

つまりインドア専用ショーツでは、快適性と冷却性はトレードオフの関係にあると考え、インドアショーツは冷却性を優先しているということを意味します。
こうなると引き換えになってしまうのは快適性の低下ですが、このウィークポイントに対してのアプローチもしっかりとされています。

ウエスト部分(裏側)

ウエスト部分の裾の幅を広めにとり、ハイウエストな作りにすることでお腹への食い込みを防止
実際にペダリングをすれば、交換条件の選択が正解だったことがわかります。

サスペンダーがないだけで、トップスと肌の間の風を感じやすくなって涼しいのはもちろんのこと、上半身がトップスだけの状態になっているので、開放感もビブショーツのそれとは段違い。

着用サイズXS(ウエスト75cm)

ただ1つ気をつけたいのはサイズ選び。ハイウエストになっていても小さいサイズを選んでしまうと、ウエスト周りに多少の圧迫感を感じることがあるかもしれません。
僕の場合はXSサイズを選択して、圧迫感を感じることはありませんでしたので参考にしてみてください。

インドア特化型パッド

ベンチレーションホールの空いた専用パッド

インドアショーツのためにオリジナルで開発されたパッドは、厚手で全体にベンチレーション用の穴を空けたインパクトのあるデザイン。
固定されたポジションでペダリングを続けるインドアサイクリングでは、パッド部分が排熱されにくいため、僕自身も既存のビブショーツではパッドの蒸れや暑さに悩んでいました。
でもこのパッドは熱気が篭りづらく、従来の悩みを軽減してくれるものでした。

高いパワーを出力するために前乗り気味になったり、長時間(1〜2時間)のライドになっても、パッドの前から後ろ側まで厚みが確保されているので痛みを感じづらい。

 

3. インドアTシャツ

Indoor Short Sleeve T-shirts -ショートスリーブ(¥9,500)

インドアTシャツ」は、ショートスリーブとノースリーブの2タイプあり、スリーブ部分の有無意外はどちらも基本的な作りは同じ。
自転車用ジャージは一般的に、風の抵抗を抑えるため体に密着するつくりになっていますが、インドアサイクリングでは風の抵抗はないので、設計の幅は広がります。

Tシャツはジッパーレスなので軽量化の効果もある

同社が設計したのは、体への未着を弱めたTシャツタイプのトップス。このつくりが冷却面での圧倒的なアドバンテージを生み出していました。

Indoor Sleeveless T-shirts – ノースリーブ(¥8,700)

肌と生地との間に少しの空間が確保され、サスペンダーが排除されたIndoor Shortsとの組み合わせも相まって、ライド中扇風機の風が袖口から裾に抜けていくようにちゃんと肌面が冷却されていることを感じられます。

横方向に溝があるようなメッシュ生地。水分の気化が早いので少し濡れた状態だと寒いくらいに冷たくなる。

背面ポケットは1つ

ポケットは重いものを入れるのには向いていない

背面右側に1つあるポケットは薄い作りで冷却性をスポイルしませんが、スマホを入れると伸びてしまうので、軽めの補給食やハンカチ程度のものを入れておくのが良さそう。

トーン・オン・トーンデザイン

Isadoreのラインナップは、明るいトーンの配色が多めですが、インドアシリーズは黒系の生地にワンポイントでロゴが入る、トーン・オン・トーンの配色。

これは外に着ていくには少し味気ないかもしれませんが、インドアならむしろ、迷う余地なく、ただローラー台に乗ることだけに集中させてくれるようなデザインかもしれません。

持続可能性への配慮と快適な着心地の両立

持続可能な製造方法について詳細にレポートする ©Isadore

Isadoreは設立以来、再生素材や天然素材(メリノウールなど)を使用したウェアの制作や、梱包資材の効率的な使用等の生産プロセスの見直しまで行なうことで、化学繊維衣類の生産による環境負荷への問題と向き合ってきました。
当然インドアシリーズも、国際的なリサイクル製品基準であるGRS認証を獲得したサステナブルな素材を利用して作られています。

またインドアTシャツに使用する生地には、HeiQ®PURE®と呼ばれる抗菌加工が施されており、匂いの発生を抑えることで清潔な状態が維持され、すなわち長く使えるという点においても環境へ配慮されていると捉えることができます。

4. 必要ないと思い込んでいたもの。

今回Isadoreのインドアウェアを体験して感じたのは、既存のウェアでインドアサイクリングをしていたとき、いくつかの不都合な点を無意識に我慢していたということ。
当然やってやれないことはないので、そのまま既存ウェアで走り続けるのもひとつのスタイルです。

でもこれまでだって僕たちは、インドア体験をアップグレードするための投資を惜しんだことはありません。

例えばバーチャルサイクリングアプリに接続する事や、高機能な扇風機を導入すること。はたまたNetflixで映画を見ながらペダルを回すことだってそう。どれも無くて破綻はしないけど、あった方がより良いインドア体験を実現してくれるものばかり。

だから僕たちは、これからも自転車の環境をより良くするための投資を続けていくだろうし、その次の対象がウェアになるんだろうなと思います。
Isadoreのインドアコレクションは、そのひとつの解となってくれます。

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Text/Ryuji
Photo/Tats