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理想の空間を作り上げる。
自転車乗りの部屋はモノがたくさん。自転車本体にはじまり、ローラーもあれば、ウェアもあって、ほかにもヘルメット、アイウェア、工具、ボトル…数えだしたらキリがない。
モノに溢れる自転車部屋を美しく仕上げたいとき、起点になるのは「ロードバイクをどこにどうやって置くか」。そこから、周辺アイテムの配置が決まっていきます。
今回紹介するのは、自転車をナチュラルに飾れるバイクスタンドを取り入れて、自ら理想とする空間を実現したMikiの部屋。家にいる時間の多い今のライフスタイルにぴったりの空間をお届けします。
自転車部屋をつくった人
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Miki(@r_miki1991)
スポーツバイク歴5年。AIの研究開発職。ロードバイクを始めた当初は仲間とストイックに走り込んでいたが、次第に合わなくなりソロライドに移行。その後Pas Normal Studiosを着始めたことをきっかけに、PNSやLove Cyclistのコミュニティに加入。それぞれのスタイルに刺激を受けながらライドを楽しんでいる。洋服も好きで、普段のスタイリングに古着は欠かせない。
Text & Photo/Tats[PR]
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1. 日本家屋に自転車部屋をつくる
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Mikiが住むのは、東京の閑静なエリアにある一軒家。
パートナーと家探しをしていたときに、ちょうど親類が住んでいた家が賃貸物件として貸し出されたので、1年前からここに住み移りました。
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昔ながらの日本家屋の中で、メインの空間となるのは2つの広い和室。そのうちのひとつを、仕事部屋兼自転車部屋として使っています。
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「おじいちゃんの実家みたいな家です」というMiki。勝手口や縁側などのある、昔ながらの日本家屋らしい住処だけれど、モダンな家具や調度品が過去と調和していて、それがすごく居心地よい。
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そして和室の一角をDIYでプチリノベーションして、自転車スペースにしました。
収納兼ディスプレイというつくりにして、いわゆる「見せる収納」にするための工夫をしています。
2. 心満ちる、実用的自転車空間
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この棚を作ろうと思ったきっかけは、ロードバイクが家のどこに置いてもしっくりこないという課題。
どうやってもバイクが内装から浮いてしまうことに対して、Mikiも彼のパートナーも不満に感じていて、「まずは定位置を作ろう」と考えました。
最初は部屋を片付けてスペースを空けるだけのつもりだったけれど、凝り性な性格なため「どうせ作るなら、バイクだけでなくウェアや工具もディスプレイできるようにしたい」と思って今の形に。
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棚の完成までにはおよそ1ヶ月かかっています。構想・設計に3週間、そして組み立てに1週間ほど。
「アメリカの家にあるようなガレージを意識した」というデザイン。とはいっても和室に取り付けるため、無機質な自転車アイテムと部屋が調和するように、棚本体や壁の配色はかなりの時間をかけて吟味しています。
主に参考にしたのはInstagram。#和室リノベーション などのタグで検索すれば、モダンな和室のリノベーション施工例を探すことができます。
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棚にはカテゴリ別にアイテムを配置
材料は全て近くのホームセンターで調達。木材は2×4材と1×4材という規格化されたものを使っているので一般的なホームセンターで購入できるし、カット加工サービスもあります。
塗料は木目を残した仕上がりにするため、WATCOのオイルステインを使用しています。
3. バイクを引き立てるスツール型ラック
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Space & Theory Stool(¥17,500)
棚を作った当初バイクは床に直置きしていましたが、今は“オフバイクブランド”と呼ばれる『Space & Theory』が出しているスツール型のラックを使用しています。
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従来の自転車スタンドは機能的過ぎるデザインだったので、インテリア家具と馴染まないものがほとんどでした。“自転車専用家具”という考え方で作られたこのラックは、ナチュラルな仕上がりで、プロダクトそのものに美しさを感じられる。
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丸みを帯びた温かみを感じる仕上がり
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収納は前輪を載せるだけ。通常版は30cのタイヤ幅まで対応だが、30c以上も問い合わせフォームから連絡すれば対応してもらえます。
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バイクが斜めになることで、自転車そのもののディスプレイ性が強調されるのが面白い。
「壁に穴を空けられない日本の賃貸住宅事情に合わせて、収納とスタンドを組み合わせた」という形状。
下の収容スペースには、いつもお気に入りのNimblシューズを置いています。
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ちなみにこのラックは立体パズルのようなつくりで、道具を使わずに組み立てていきます。かなり固めなので、しっかりと力をかけながらはめ込んでいくと出来上がります。
4. ラックだけに留まらない
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天板のある頑丈なラックなので、使い方は自転車を載せるだけに留まらない。
ときにパフォーマンス維持のためにZwiftをやるので、そのときにこのラックは別の役割を担います。
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シューズを履くときの椅子になり。
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長時間乗るときは補給を置くための台になり。
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走り終えたら座って少し息をついて。
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そこにただ居ても、邪魔になることがない。
Mikiは部屋に馴染むように使っていますが、たとえば玄関に置けば、シューズを収容できるので、サクッと走り出したいときに便利。
あるいは一時的な踏み台にしたり、Netflixを見るときだけオットマン代わりにしたり。個々のライフスタイルに合わせられるラックです。
5. 集中と息抜きを両立する。
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コロナ後に在宅勤務が基本になって、部屋は生活と仕事を兼ねるようになったから、集中と息抜きが両立できる空間にしたい。
だから集中するデスクは無機質にしておいて、目線の先には自転車を置かないようにしています。
でも息抜きするための場所は、気取った言葉で言うなら、創造的で心躍るようなところがいい。
そう思って、DIYした棚とバイクラックで創り上げた自転車空間は、趣味性の極地と言えるかもしれません。
そのおかげで、息を抜くときには後ろに目を向けて、いつも幸せな気持ちになっています(笑)。
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Review/Miki
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