
text/Tats(@tats_lovecyclist)
スタイルに合った財布を見つけよう。
小物にこだわるサイクリストがよく悩むのが、どんな財布を使うかということ。
専用ブランドのものにするか、誰も使っていないような財布にするか、または迷いすぎて選べずジップロックで済ませてしまうか。
ただ今は電子マネーが普及したため、以前と比べると財布選びはシンプルになっています。
地域差はありますが、一部の飲食店以外で現金を必要とするシーンが少ないので、必要最低限の現金さえあればほとんどのサイクリングシーンでは困らないのが現状。
だから現金以外のものをコンパクトに収納できることが大事になってきます。
そこでキャッシュレス時代の最適な財布選びのために、価格帯別に最適なモデルをセレクトします。
1. ロードバイク用財布選び方ガイド
ライドに持ち運ぶもの

- ・現金
・カード類(保険証・身分証明証・クレジットカード・エマージェンシーカード等)
・スマートフォン
・家の鍵
個々の必要に応じて上記のようなものを携行します。緊急時に対応できるように、保険証・クレジットカード等はマスト。
ライド用財布の選定ポイント
モデル選定にあたってのマスト要件は、バックポケットに入ることやデザイン性。そしてあると良い機能として、内側の仕切りや防水機能などがあります。
MUST 必須 |
|
BETTER あると良い |
|
2. ¥2,000〜3,500のモデル
はじめてのライド用財布に最適な価格帯。Amazonで手軽に入手できるものが揃っています。
Chums – エコキーコインケース(¥2,052)

収容力 | ★★★☆☆ | 防水性 | ★★☆☆☆ | 耐久性 | ★★★☆☆ |
コンパクトなキーコインケース。このサイズ感の中にちょっとの現金、カード類、鍵などの小物を入れられるのが超優秀。スマートフォンは入りませんが、ミニマムで済ませたいサイクリストに最適(110mm×75mm)。
CHUMSらしいデザインの可愛さもいい感じ。
R250 – スマートライドポーチ(¥3,410)

収容力 | ★★★★★ | 防水性 | ★★★★★ | 耐久性 | ★★★☆☆ |
シンプルなグレーのポーチは、内側の仕切りが多く収納が便利。
防水ファブリックと止水ジッパーで完全防水なので、入手しやすい手頃なライド用財布として安心して使えるアイテムです。
紙幣も折りたたまずに入れられるビッグサイズ(190mm×100mm)。
3. ¥3,500〜4,000のモデル
海外アパレルブランドが展開するファッショナブルなモデルが入手できるこの価格帯。
Attaquer – Pocket Pouch(¥3,500)

収容力 | ★★★★☆ | 防水性 | ★★★★☆ | 耐久性 | ★★★★☆ |
オーストラリアのブランド「Attaquer」のポケットポーチは4色展開で、特にカモフラージュ柄が格好良い。
内側に仕切りとジッパー付きポケットがあるので、スマートフォン・現金・カード類を綺麗に分類できます。
iPhone11のサイズまで収容可能(155mm×95mm)。
Café du Cycliste – Ride Pack(S ¥3,640, M ¥4,160)

収容力 | ★★★★★ | 防水性 | ★★★★★ | 耐久性 | ★★★★☆ |
フランスの「Café du Cycliste」のポーチは完全防水。アウトドアギアらしいカーキ色にフライングフィッシュの刺繍が可愛らしい。
iPhone11やSEが入るSサイズ(155mm×78mm)と、iPhone11 Proまで対応するMサイズ(165mm×85mm)の2サイズ展開。マチが厚いので、チューブのようなリペア用品も入れることができます。
Rapha – Rainproof Essentials Case(¥4,000)

収容力 | ★★★★☆ | 防水性 | ★★★★★ | 耐久性 | ★★★★☆ |
Raphaのエッセンシャルケースは、防水加工されたナイロンのボディに止水ジッパーを取り付けた全天候対応型。
内側には仕切りやジップポケットがあるので利便性も抜群。
入手のしやすさとこなれた価格で、多くのサイクリストのバックポケットスペースに入り込んでいる定番ケースです。
2サイズ展開で、Regularサイズ(150mm×90mm)は10色、Largeサイズ(170mm×90mm)は5色をラインナップ。
4. ¥5,000〜のモデル
バッグ専門ブランドや、サイクルウェアのハイブランドが揃う¥5,000以上の価格帯。
MOTHERLODE – ウォーターレジスタント・ポーチ(¥5,500)

収容力 | ★★★★★+ | 防水性 | ★★★★★ | 耐久性 | ★★★★☆ |
MOTHERLODEによる防水ライド用ポーチ。
ポケットの多さが特徴で、小銭・お札・カード・スマホ・鍵などを小分けにして入れられる構造になっています。サイズもほかの財布と比べると190mm×105mmとひと回り大きく、バックポケットサイズぎりぎりまで収容可能。たくさんのものを持ち運びたいサイクリストに。カラバリも豊富。
※MOTHERLODEはほかにも『スマホが入る自転車財布』という商品名の財布を出しています。
beruf – Handy Wallet(¥5,500)

収容力 | ★★★★☆ | 防水性 | ★★★★☆ | 耐久性 | ★★★★★ |
日本のサイクリングバッグブランドberuf(べルーフ)のコンパクトウォレット。
完全防水ではありませんが、撥水性・耐久性の高い生地を表面に使用しており、アウトドアフィールドでの使用に耐えうる丈夫なつくりになっています。
あえて過剰な機能を持たせないことで、コンパクトでバックポケットにも収まりの良い適度なサイズ感も良い(130mmx103mm)。
MAAP x Bellroy – All Conditions Phone Pocket(¥15,000)

収容力 | ★★★★☆ | 防水性 | ★★★★★ | 耐久性 | ★★★★★ |
質感の高い鞄やスマホケースを作る米国の「Bellroy」とオーストラリアの「MAAP」がコラボしたPhone Pocket。コンパクトな形状の中に、スマートフォン、カード5-6枚と少額の現金が入る絶妙なサイズ感で、そして防水仕様。
つくりも頑丈なので、レザー素材のカラーは使い込むほど味が出る経年変化をずっと楽しめます(156mm×92mm)。
※僕自身肌身離さないほど長年愛用していますが(現在2個目)、すでに製造中止となっており、入手できるのは在庫分のみとなります。
Pas Normal Studios x PORTER – YOSHIDA & CO.Coin Case(¥18,700)

収容力 | ★★★★☆ | 防水性 | ★★★☆☆ | 耐久性 | ★★★☆☆ |
デンマークの「Pas Normal Studios」と日本の「吉田カバン」がコラボした日本製コインケース。
防水素材ではありませんが、カラーとサイズ感が絶妙で思わず所有したくなる逸品。普段使いにも最適。
5. 小物でライドを豊かに
普段使いもすることを考えて選ぶ。
さくっとライドに出かけられるように、ライド用の財布と普段使い用の財布を一緒にしてしまうというのもひとつの方法。
レザー素材のウォレットであれば、普段でも全く違和感なく使うことができます。
僕はBellroyのPhone Pocketをライドでも日常生活でも使用。わざわざライド時に中身を入れ替える必要がないので、ライド準備の時間が短縮できます。
よりシンプルな動線を実現するスタイルは、自転車を含めた日常生活や心の持ちようを豊かにしてくれるもの。
普段使いするための工夫は↓こちらに詳しく書いています。
ライドを心地よい空間に。

走っているときだけでなく、休憩して仲間と話しているときもライドの楽しみは続くもの。
美味しいコーヒーと、自分だけのお気に入りアイテムに囲まれると、その空間はよりリラックスできるものに。
機材と、ウェアと、そして小物と、自転車アイテムにこだわって、ライドを心地よいものにしていってください。
著者情報
![]() |
Tats Shimizu(@tats_lovecyclist) 編集長。スポーツバイク歴10年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはFactor O2(ロード)とLS(グラベル)。 |