僕はクロスバイクを5年以上乗ったあとに自分のロードバイクを手にしました。
購入したロードはクロスより何倍も高かったため、より楽に速く遠くへ行けることを期待していました。しかし、そういった期待値と初めてロードバイクに乗ってサイクリングをしたときの体験には、思いがけない大きな3つのギャップがありました。
そこで、同じような経験をした方のために、そのギャップを埋めるためにしたことを伝えます。
1. ロードバイクで最初に感じた3つのギャップ
クロスバイクとそれほどスピードが変わらない
クロスバイクのときはペダルに強く力をかけて踏むような乗り方をしていて、それなりにスピードは出せていました(25km/h程度)。
ただ同じ感覚でロードバイクのペダルを回しても、サイクルコンピューターを見ると2〜3km/hくらい速くなっただけで、価格の差の割にあまり劇的に変わらないんだとがっかり。
ママチャリ→クロスのときの方が感動が大きかったと残念な気分になりました。
30km/hを維持できない
そこでもっと速く走ろうとガシガシ踏み込むと、スピードはある程度出るようになりますが、20〜30分くらい踏んだり休んだりするともう脚が疲れてお腹いっぱいになってしまいます。
ロードバイクは30km/hが簡単に出せると言われていて、確かに短い時間であれば頑張れば出せましたが、長時間30km/hで走ろうとするとすぐに疲れてしまい、自分は速くなるのは無理なのではないかと思いました。
ドロップハンドルの姿勢がつらい
クロスバイクとロードバイクの1番わかりやすい違いがハンドル周り。ドロップハンドルは速い自転車に乗っているという感覚にしてくれます。
でも最初はロードバイクのポジションを維持するのが困難でした。ブラケットポジションでもすごく前傾になっているように感じて、脚にもうまく力が入らないし、首もずっと上を向いている角度になっていて痛い。
新しいポジションに体がなじめない、チグハグな感覚を抱いていました。
2. ギャップを埋めるためにいろいろ試してわかった答え
なんとか大きい買い物の元を取ろうとその後も色々試して、結果的にわかったことなんですが、根本的な原因は「ロードバイクの身体になっていなかった」ことに尽きます。 ロードバイクは思った以上に全身の筋肉を使う乗り物なので、脚だけではなく全身に必要な筋肉がないと上記のような状態になってしまいます。
しかも普通にゆるゆると乗っているだけだとそんなに筋肉もつきません。
楽しくないので乗る頻度もどんどん少なくなってしまう悪循環に陥ります。
そんな中、ロードバイクの身体にするために短時間で一番効果が上がるのは「筋トレ」です。
僕は悩んでいたときに、筋肉不足が原因ではないかと仮説を立てて、ジムに通うことにしました。そこでトレーナーにメニューを組んでもらいながら必要な筋肉をストイックに強化してみました。
1か月後、あらためてロードバイクに乗ると、30km/hの走行が以前より長くできるようになっていて驚きました。このときから本当にロードバイクが面白いと思えるようになって、さらに楽しめるように今でも実走と合わせてカラダづくりを欠かさないようにしています。
ただ知っておいてほしいのは、カラダづくりといっても、必ずしも脚を太くしたり全身ムキムキになる必要はありません。いままで使われていなかった筋肉を刺激して密度をあげるだけで、脂肪が減って体型はそのままパフォーマンスを上げることができます。
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クロスバイクからの乗り換えでもっと楽しみたい方、もっと速くなりたい方は、ただ乗るだけでなく筋トレなどでのカラダづくりを並行して取り入れてみてください。より楽しいロードバイクライフを送れますように。
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