Text by Ryuji(@marusa8478)
自転車に限らず、コラボレーションアイテムというのは世の中にたくさん存在していて、洋服で言えば「別注アイテム」とか言われたりします。コラボレーションは、各ブランドのシナジー効果によってより素晴らしいプロダクトに昇華するパターンもあれば、相性次第では微妙な結果にもなり得ます。
だから“どんなブランドと”、さらに“どんなプロダクトと”コラボレーションするかがとても重要です。
これまでいくつかのブランドとコラボアイテムを展開してきたMAAPは、そのどれもがブランド同士の個性が絶妙に混ざり合う、機能性と美しさが両立する至高のアイテムたちばかりでした。
そして今回は、サガンが着用していることで一躍知名度を上げた「100%」のアイウェアとコラボレーション。その詳細をレビューしていきたいと思います。
*本レビューで使用するS3はCYCLISM提供のものです。
MAAP×100% S3
MAAPx100% S3(¥25,000〜27,000)
「MAAP×100% S3」は、ベースモデルとなる100%の「S3」に、MAAPオリジナルデザインが施されたもの。
そのデザインは、ネイビー×パープル×蛍光イエロー×ピンクと配色多め。そしてフレームの額部分には『MAAP』ロゴがびっしりとプリントされており、シンプルやミニマルといった思考が主流の中で、ここまでブランドカラーを強く押し出すデザインは稀です。
存在感のあるデザインを楽しむ
MAAPウェア×S3
だからこそ、あえてその存在感を楽しむのがこのアイウェアのあるべき使い方だと感じます。
もちろんMAAPウェアとの親和性は説明不要ですが、他ブランドとの組み合わせも、合わせ方次第ではこのアイウェアがより引き立つようになります。
例えばシンプル系や、S3と同色系のウェアで合わせることで、あくまでこのアイウェアが主役でありながら、抜け感のある雰囲気を持たせることができます。
付属品からも感じるこだわり
パッケージングも秀逸。オリジナルデザインで彩られた外箱は「スペシャルなアイウェアを手に入れたんだな」という特別感を与えてくれます。
クリアレンズ(オリジナル刻印入り)、代えノーズパッド(限定カラー)
ソフトケース(限定デザイン)
付属品であるクリアレンズ・代えノーズパッド・ソフトケースは、すべてコラボレーションモデルを購入した人だけが手に入れられる特別仕様。
トータルでこだわり抜かれたセットで、さらに愛着が増していきます。
圧倒的に広い視界
S3の機能面での特徴は、最近のロード用サングラスのトレンドである大きな一眼レンズタイプであるという点。
前屈みになりながら前方を見るロードの乗車姿勢でもフレームが視界に入りづらく、広い視野を確保できる設計は理にかなっています。
S3でライドすると、視界が広いので目の動きだけで視認することができ、ライド中の無駄な動作を減らしながら、安定した走行に繋がっていたと感じます。
力強くホールドするテンプル
フレーム全体の剛性が高く、テンプルがこめかみから耳の裏側までしっかりと張り付くような感覚で、激しいライドでもずれません。
「S3」と「スピードクラフト」
また、これまで100%のアイウェアに触れたことがある人なら気が付くかと思いますが、S3は前モデルの「スピードクラフト」の外観と非常に似ています。そのため、これまでスピードクラフトを使っていた人であれば、違和感なくS3に乗り換えられることもメリットになります。
実際に並べて比較してみても、レンズの大きさやテンプルの長さ、アンダーフレーム部分の形状はほぼ同じ。
ただオークリーなどに比べるとテンプルが長めに設計されているので、ヘルメットによっては干渉してしまう可能性があるかもしれません。
ファッションへの探究心を掻き立てられる
シンプルでどんなウェアにも合わせやすいアイウェアは重宝しますが、時には「どうやってコーデしよう?」と考えさせてくれるアイテムを取り入れて、今までになかった合わせ方や新しいスタイルを構築していくこともサイクリングファッションの醍醐味。
ライドに出かける前、存在感たっぷりのS3とウェアの組み合わせを考えていたとき、「やっぱりお洒落って楽しいな」と不意に感じられました。
自分の好きなこと(自転車&ファッション)に対して、今まで以上に探究心を掻き立ててくれるS3で、今年は色々なコーディネートを楽しみたいと思います。
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Text by Ryuji(@marusa8478)
Photo by Tats(@tats_lovecyclist)