ハンドルバーバッグで楽しむ、+αのライドスタイル。

starring/Mei, Rin, Masa,& Ryuji
text/Tats@tats_lovecyclist

ライドに+αで必要なものを持ち運びたいとき。
バックポケットやツールボトルに入り切らない場合は、フレームに取り付けるバッグの出番。
そこでサドルバッグを使うのもひとつの選択肢ですが、ここ1〜2シーズンで多くのブランドがリリースしている熱いバッグがあります。

それがハンドルバーバッグ
手元で取り出せる利便性と、“キメ過ぎない”軽やかな外観は、ロードバイクのパッキングに新たなスタイルを与えています。

このスマートさは、補給食やパンク修理キットを入れるだけではもったいない。普段は持ち運べないようなものを入れて、ライドの楽しみを拡げることもできる。

僕たちはこの日、ハンドルバッグにパンをただ詰めに行くためのライドへ出かけました。

海沿いのベーカリーを目指す

目指すのは三浦半島の西側、葉山。
多摩川の丸子橋から片道約60kmを走り、葉山でパンを買って外で食べるために、夏の道を走り出します。

それぞれが、自分の持つハンドルバッグをバイクに取り付け、その中にパンを入れるスペースを残してあります。

暑い夏のライドは、日陰を求めながらこまめに休憩を入れて。

 

それぞれのハンドルバッグ

各メンバーが異なるバッグを持つ。左からPeloton de Paris/Anza Bag Company/Alba Optics/Attaquer

Peloton de Paris

Cordel Dürümハンドルバーバッグ(¥9,900)

僕とRyujiが使っているのは、“Peloton de Paris”のバッグ。

容量は2リットル。ハンドルバッグの中では大きく、両サイドのポケットや挟み込めるナイロン紐が使い勝手を高めています。中仕切りはありませんが、その分自由に詰めることが可能。

オフロードの使用にも耐えうる設計なので頑丈なつくりですが、Peloton de Parisらしいクリーンなテイストなのでロードに取り付けても完璧にマッチします。

Alba Optics

ハンドルバーソフトケース(¥7,700)

Masaはイタリアのアイウェアブランド“Alba Optics”のハンドルバッグ。

アイウェアを入れるために作られたバッグですが、その小柄なサイズ感が逆に利便性を高めています。最小限のデザインとサイズなので、常に取り付けておいても視覚的な邪魔にもならない。
しかもアイウェアだけでなくちょっとした小物(コンデジ・補給食・マスクなど)を入れるのに最適。

Attaquer

Adventureハンドルバーバッグ(¥7,000)

Meiが使う“Attaquer”のバッグもオフロードOKなハンドルバッグ。収容力はPDPとほぼ同じですが、ジッパーがフラップ状に開けられるため、中身が取り出しやすいつくり。

Anza Bag Company

ABCSFハンドルバーバッグ($65.00)

Rinはサンフランシスコ発“Anza Bag Company”のハンドルバッグ。エスニック柄がアクセントになっていて、正面からの見た目に華を添えます。

PDPとAlba Opticsの大きさの中間にあたる、オールラウンドなサイズ感。

 

ベーカリー『ブレドール 葉山店』

葉山につく頃にはちょうどお昼前。人気のベーカリー「ブレドール 葉山店」に到着し、少し並んでからパンを選んでいきます。

2〜3個食べられるだけ買って、ハンドルバッグに詰める。自転車に乗りながら美味しいパンを気兼ねなく持ち運べるのって幸せ。

 

海の近くでピクニックランチ

ブレドールからすぐ近くの「葉山公園」に移動して、ピクニックを開始。

ハンドルバッグはベルクロで手軽に取り外しできます。持ち運べるミニバッグに早変わり。

潮風が吹くオープンエアな木陰で、周りに気兼ねすることなく食事を楽しめる。
密閉された場所をできるだけ避けたい今の状況だからこそ、ハンドルバッグを使ったこういったスタイルが活きてきます。

ハンドルバッグを使うと、バックポケットが荷物でパンパンにならないのも良い。

ビーチで遊ぶリア充たちを見ながら、ジャージを着た僕たちは僕たちで、帰途につく前のゆったりとした時間を味わいます。

ハンドルバッグ使用の注意点

ハンドルバッグの良いところをもうひとつ挙げるなら、ハンドリングに大きく影響しないということ。
中に詰める重量に応じてクイックさや重心は少しだけ変化していきますが、ダンシングで左右に振られるサドルバッグと比べると、ライディングへの影響は微々たるもの。
軽量で繊細なロードバイクでは、走りへの変化をできるだけ最小限にすることが重要ですが、ハンドルバッグはこの点クリアしています。

ただ少しだけ気をつけたい点もあります。

サイコンやライトの取り付け

ほかのハンドル周りのアクセサリとは極力干渉しないつくりになっていますが、ハンドルバッグの上にサイコンマウントが覆う形になるため、バッグのジッパーが開けづらくなります。

ライトは位置をずらせば取り付け可。

ワイヤーへの干渉

ハンドルバッグを取り付けるとき、ハンドル部分のワイヤー類と干渉します。変速やブレーキングに影響はありませんが、人によっては見た目が気になるかもしれません。

+αのライドを作り出すアイテム

大型サドルバッグよりも“過ぎない”し、手ぶらよりも“盛れる”。
今回のようなパンを入れるライドだけでなく、ほかにもたとえば、お菓子を詰めてみんなに配ってもいいし、コーヒー器具を入れて出先で抽出してもいい。

僕がいつも中に入れているのは、替えのズームレンズ・ボディスプレー・日焼け止めといったもの。

特に替えのレンズを持てるようになったことはうれしくて、今までは単焦点一本で頑張っていましたが、ハンドルバッグのおかげで撮影の幅を広げることができます。

輪行袋やメンテナンス器具といった実用的なものだけにとらわれず、ライドに+αを作り出す楽しみを与えてくれるハンドルバッグ。
ライドスタイルを大事にする僕たちにとって、これから先欠かすことができないものとなりました。

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text/Tats@tats_lovecyclist
photo/Tats Ryuji