Starring/Mei(@meisan-no-yakata)
Photo & Edited by Tats(@tats_lovecyclist)
LOVE CYCLISTのキーコンセプトである、“Ride with your style.”(ジブン色で駆け出そう)。
スタイルのあるファッションやアイテムを通して、サイクリストひとりひとりがその人だけのスタイル=“ジブン色”で走るためのヒントとなるコンテンツを発信しています。
今回新たにスタートする『#わたしのライドスタイル』は、新たに“サイクリスト”そのものにフォーカスする企画。
その人がどんなライドをしているかを追いながら、僕たちの知らなかった自転車のいろいろな楽しみ方を発見できる場所にできればと思っています。
初回に登場してもらうのは、大学のサイクリング同好会に所属するMeiさん。
Meiさんはスポーツバイク歴4年の経験を持ち、ブルベ/ヒルクライム/エンデューロレースなどのイベントに参加しながら、さまざまな自転車の楽しみ方に触れてきました。その中で、「こうありたい」という自身のライドスタイルを確立していったとのこと。
Instagramアカウント「@meisan_no_yakata」でライドの様子も発信しています。
ひと山、ひとカフェ。
わたしが一番好きなライドは、ひと山と、ひとカフェを目的にすること。
ただ登るとか、ただ美味しいものを食べに行くのでも十分楽しいけれど、この2つが一緒になるとライドが全然別モノになります。
今日も、山に合わせたカフェをリサーチしてからコースを決めました。
“ひと山、ひとカフェ”に合わせて、共感し合える大好きな仲間がいれば、その1日は最高のライドになることが約束されています。
今日は大学の友だちや、以前ライド中に声をかけて仲良くなった仲間と一緒。
待ち合わせたところから、友だちのこと、最近買ったモノのこと、ウェアのこと──話したいことがいっぱいあって、なかなか出発できない。
でも寒さには勝てなくて、話し足りなくても、とりあえず最初の目的地へ。
…と思ったらトラブル。こういうことが起きても、みんなで対応すれば大体何とかなる。
最初はペースを上げすぎず、まったり会話を楽しめるくらいで体を温めながら。
向かい風で大変なときも、グループで走れば程よい強度のサイクリングになります。
途中でいい感じのスポットを見つけたら、立ち止まって撮るのを忘れずに。
最初に立ち寄ったのは、青梅にあるパン屋さん。前にGoogleマップで見つけて、いいお店だなと思っていた場所です。
こうやっていい感じのお店を普段の空き時間に探してチェックしておいて、ライドのときに行けるように自分だけのリストをつくっておくんです。
11時の開店前にちょっと早く着きすぎてしまったので、ちょっとお店の前で待たせてもらうことに。
待っている間は、お互いのウェアを交換して、着心地を確かめてみる時間になりました。
今日わたしはカフェ・ドゥ・シクリステ、仲間はPNS、イザドア、ラファと全然違うブランドを着ていたので、着比べるとそれぞれ特徴があることがよくわかります。カフェ・ドゥはやっぱりカフェに立ち寄るライドに一番合うな。
みんなファッション好きなので、こういう語り合える時間がすごく楽しくて、待ち時間なんてあっという間。
開店時間に最初のひと組で入ります。もともと工場だった建物をリノベしているお店。
都心のカフェとは違ったゆとりのある空間なので、注文したパンとドリンクが出てくるまでの間、まったりとした雰囲気を楽しみます。
いろんな種類のパンを仲間と交換しながら、アップルジンジャーティーと交互に楽しむ時間。
まだ午前中だけれど、すでにすごい満足感…!
でもこれから楽しい(?)ひと山も待っています。
ひとカフェで心も胃袋も充電したあとは、今日のライドの大一番、梅ノ木峠。
“東京ヒルクライムHINODEステージ”のコースにもなっている、全長3km・平均勾配10%くらいのちょっとキツめの峠です。
どんなときも山は自分のペースで、景色を少しだけ楽しみながら、確実に、前へ前へ。
途中斜度がキツすぎて、星野源を頭の中で流しながら無になって登っていました(笑)。
それほど距離は長くないけれど、序盤・中盤がハードな峠。登り切ったら達成感いっぱいの気持ちになりました。
“ひと山”登った!しんどかったけれど、すぐまた行きたくなるんだよな〜。
帰る前に、もうちょっとチルする時間をつくろうと仲間と話して、もうひとつチェックしておいた、裏路地にある隠れ家のようなカフェへ。
【ジレ】Café du Cycliste アルベルティーン、【ジャージ】Café du Cycliste クレメンス、【ビブタイツ】Café du Cycliste マリー、【アイウェア】Alba Optics デルタ(すべてモデル私物)
実家にいるような、ほっこりする空間で、ほかのお客さんもみんなのんびり。
次のライドのこととか、家族のこととか、就活のこととか、ずいぶん長い時間話したけれど、この時間が尊くて、なんとなく外に出るのがもったいなくて、まだ帰らない。
苦いものと甘いものを両方味わえるのって、“ひと山、ひとカフェ”の醍醐味だと思います。
どちらかだけでも良いけれど、一緒に口に入れるとお互いがずっとずっと引き立つ、コーヒーのフードペアリングのような感じです。
長い間カフェでバイトしていたこともあって、こういう組み合わせに対しては敏感になっているのかも。
だからこの走り方はやめられない。
カフェばかりにいたような気がしたけれど、気付いたら自宅から往復150km。
一番好きなスタイルで走ることができたし、ファッションとコーヒーが好きな仲間と一緒だったから、この距離も強度も全然苦にならない。またひとつ、思い出になるライドができました。
バイバイ、みんなまた一緒に走ろう。
次はどこのひと山&ひとカフェに行く?
(Mei)
編集後記:感度高く走ること。
今回は距離も長く、強度はやや高めなコースでしたが、山のあいだにカフェを挟むスタイルが絶妙。
Meiさんの表情から「今この瞬間が楽しい」という気持ちが伝わってきて、撮影で参加している僕まで、こういう仲間たちと走れる“ひと山&ひとカフェ”ライドって理想的だなと思うほど。
いい感じのカフェを見つける感度の高さ、そしてカフェに馴染むウェア選びのセンスを含め、自転車を楽しむための自分だけのスタイルをすでに身につけているのだなと、レンズ越しに感じました。
出演/Mei(@meisan-no-yakata)
共演/Rin, Hiroki, & bty_hi
Photo & Edited by Tats(@tats_lovecyclist)
この日巡ったスポット
01: 多摩川サイクリングロード
02: noco BAKERY & CAFE
営業時間/11:00〜16:00
定休日/火・水曜日
03: 梅ヶ谷峠、梅ノ木峠
04: カフェ POUND
営業時間/11:00〜18:00
定休日/火・水曜日
あなたはどんなライドスタイルで走りますか?
この記事を面白いと感じていただけた方は、ぜひあなたのライドスタイルも発信してみてください。
Instagramで「#lovecyclist」というハッシュタグをつけて投稿していただけるとうれしいです。お話を聞いてみたいと思う方には、撮影のお願いをさせていただくかもしれません。