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AACR(アルプスあずみのセンチュリーライド)を知ったきっかけは「ろんぐらいだぁす!」だった。エイドの食べものが美味しくて、安曇野の景色がめいっぱい楽しめるというイメージが頭に残っていて、機会があれば走ってみたいと思っていた。
今回4/20-21に行われた「桜のAACR」に招待してもらい、AACRに何度も参加しているメンバーを誘って一緒に走ってきた。実際に体験してみると終始楽しすぎたので、AACRに興味があったり、5/25-26に開催される「緑のAACR」への参加を考えているサイクリストに、どんなライド体験ができるか伝えられればと思う。
TEAM AACR!
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1. Masanaga(@masa_caddondale10) 千葉から参加。AACRは今回で3回目。5月の緑にも参加予定のAACR中毒者。 |
2. Mei(@meisan_no_yakata) 東京から参加。最近めきめき力をつけている。エイドで何が食べられるかわくわく〜。 |
3. Atsushi(@atsushi_nice_sun) 名古屋から参加。フランス駐在歴あり、Café du Cyclisteアンバサダー。全国にファン多し! |
4. Tats(@tats_lovecyclist) 東京から参加。今回はカメラマンに徹するのだ。素敵な写真撮れそうで楽しみ。 |
Text & Photo / Tats [PR]
AACRとは?
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花と雪渓の色合わせが美しい『桜のAACR』
16年目を迎えるセンチュリーライド*「AACR(アルプスあずみのセンチュリーライド)」。毎年4月と5月に開催され、それぞれ『桜のAACR』『緑のAACR』と呼ばれている。ルートは同じだが景色がまったく違う。
*センチュリーライド:参加者が設定されたコース(通常は100マイル≒160km)を一定の時間内に完走することを目指すロングライドイベント。途中のエイドステーションで補給食が振る舞われる。他人と競うのではなく自分のペースでゴールを目指す。
イベント概要
開催日 | 桜のAACR:2024/4/20(土)受付 → 4/21(日)ライド 終了 緑のAACR:2024/5/25(土)受付 → 4/26(日)ライド 受付中 |
受付場所 | 梓水苑(長野県松本市) ※車で東京から3〜3.5h、名古屋から2.5〜3h |
参加費 | 160km:13,000円(中学生 7,000円) 120km:12,000円(小中学生 6,000円) ※2つの距離からエントリー可能 |
コースプロファイル
160kmコース 距離154.4km/獲得標高1708m |
120kmコース 距離116.4km/獲得標高1309m |
120kmと160kmルートは、梓水苑から国営アルプスあづみの公園の往復約40km分の違い。途中からは同じコースを走ることになり、松本から白馬までを北上していくので、どちらもアルプスの綺麗な景色を楽しめる。
コースは終始アップダウンを繰り返し、前半上り基調→後半下り基調。ある程度獲得標高はあるが、時間制限が緩く、ゆったりペースでも完走できるので、脚力問わず参加できるようになっている。
桜のAACR服装
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桜のAACR(4月)は毎年寒暖差が激しい時期に行われる。東京近郊では半袖で走れる時期でも、安曇野では平均最低気温6℃とかなり冷え込む。
今大会の天気予報は、曇りのち雨(降水確率40%)、最低11℃ / 最高18℃。気温はそれほど落ち込まないことがよかったが、雨を考慮した装備が必要だった。
また走って身体が暖まっても、エイドに立ち寄るたびにまた体が冷えるため、走り出しが寒くなる。ライド中とエイド休憩による体温差にも対処できるように、ジレのような調整アイテムはマストだと感じた。
今回参加したメンバーの着こなしは三者三様だけれど、それぞれ調整できるように重ね着している。
Atsushiの場合
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トップス:薄手の長袖ジャージ+レインジャケット
ボトムス:ビブショーツ+レッグウォーマー
Masanagaの場合
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トップス:半袖ジャージ+ジレ+レインジャケット
ボトムス:ビブショーツ(最初寒かったらしい…)
Meiの場合
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トップス:薄手の長袖ジャージ+ジレ(レインジャケットをバーバッグで携行)
ボトムス:薄手ビブタイツ
ちなみに5月の緑のAACRは気温が上がるので、半袖+ビブショーツでもOK。
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昨年Masanagaが参加したときの様子。例年通りなら薄着でOK
AACR本番はこんな感じ!
お祭り感&おもてなしにテンション上がる:全国各地から1,000名を超えるサイクリストが集まり、またエイドや道中で地域一丸となって盛り上がっているお祭り感が魅力(猫耳スタッフもいる)。手づくりのおもてなし感にもほっこりする。
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エイドに寄るたびにテンション上がるのよ
強度アゲアゲでも楽しい:AACRは初級者向けイベントというイメージが強かったが、信号ストップがほとんどないコースは、脚を止めずにずっと高強度で踏んでも楽しい。アップダウンを繰り返すので、“景色の良い尾根幹”と言えば東京近郊のサイクリストには伝わるかも。何度も参加しているMasanagaも、その魅力はスピード感だと言っている。もちろんゆったり走っても景色が良いので全脚力をカバーできるコースなのが素晴らしい。
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気持ちよく踏み続けられる道は脳汁出まくり
迷わないコース案内:ターンポイントや迷いやすい箇所では必ずコース案内が設置されているので、GPSサイコンにルートを入れなくてもOK。要所要所で係員の方も立っていて、丁寧に安全に配慮されていると感じる。
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随所にコース案内看板が設置されていてサクサク進める
余裕のある関門時刻:各エイドで関門時刻が設けられているが、余裕があるのでゆっくり進んでも足切りに合うことはまずない。僕らは途中で何度も撮影したり寄り道したりしていたが、2時間以上の猶予があった。
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コースを外れてちょっと寄り道しても余裕がある
メカトラも安心:メカトラブルや事故時は、サポートに電話すればすぐ対処してくれるので安心。MAVICのサポートバイクが出動しているのを何度か見かけた。ただパンク修理のような基本的な対処は自分でできるようにしておく。
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MAVICお兄さんの7ホイール(!)スタイルがめちゃ格好良かった
走行中ここは注意!
補給は多めにとる:エイドは多く、種類も多く、どの食べものもすごく美味しい。ただおかわりできないものがほとんどのため、後半カロリー不足でお腹が空くことも。その場合は途中のコンビニで個別補給などを。また鹿島槍エイドのネギ味噌おにぎりはおかわりOKで激ウマなので、心配な場合はおかわりをいただくのが良いかも(復路で立ち寄ったときは人気過ぎてなくなっていた)。
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補給だいじ。
安全と地元に配慮した走行を:AACRはレースではないので、交通規制はなく、コース上も普通に車が歩行者が通る。二段階右折や無理な追い抜きをしないなど、配慮した走行を行う。
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参加者のみなさんが交通ルールを遵守
フロントライト+リアライトはマスト:途中トンネルを通るので、ライトは必須。日中走るときはライトを忘れがちなので注意。
前日に受付をしよう
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まずはライド前日の10-17時の間に、松本市にある梓水苑で受付。
桜のAACRはミズタニ自転車がスポンサーのため、ContinentalやRidleyをはじめとしたさまざまなブースが展示している。僕らは仕事の関係で到着がぎりぎりだったため、受付のピークは過ぎていたが、お昼過ぎはContinentalの抽選会で大盛況だったとのこと。
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サイクリスト仲間に会ったり
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Ridleyバイクの試乗もできる
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地元の観光案内も。信州のサイクリングルートをグローバルに発信していきたいとのこと
本番へ!
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ミズタニ自転車の営業の方に見送られて
受付を済ませたら、濃厚ミルクのソフトクリームを食べたり、桜の公園で遊んだり、大盛りの山賊焼きを食べたり、温泉に浸かったり、地元ならではの成分をめいっぱい摂取する。せっかく長野に来たので、できるだけ楽しまなきゃね(地元にお金を落とすのだ)。
夜は早めに電気を消して明日に備えよう。どんなライドになるかわくわく…!
Text & Photo / Tats
[PR]提供 / アルプスあづみのセンチュリーライド実行委員会