ロードバイク用財布購入ガイド:価格帯別9モデル比較

スタイルに合った財布を見つけよう。

ライド用財布に求めるものは、防水性、耐久性、収容力、使い勝手など、機能的観点が多い。
個々が持ち運びたいものによっても、財布の要件は異なってくる。特に現金については、都市部を中心に電子マネーが普及しつつあるものの、地方では現金の出番が多い。
だから最低限の現金も含めて、必要なものをコンパクトに収納できる最適なモデルを、機能的観点をベースにセレクトした。

text / Tats@tats_lovecyclist

*本記事は2020年公開記事を現状に即して改訂したものです。

どんな財布が良い?

何を財布に入れるか

  • ・現金
    ・カード類(保険証・クレジットカード等)
    ・鍵
    ・絆創膏
    ・GPSトラッカー

個々の必要に応じてだが、緊急時にも対応できるように、最低限これらのものが入るサイズ感が望ましい。

GPSトラッカーは財布自体を落としたときの保険になる

ライド用財布の選定ポイント

モデル選定にあたってのマスト要件は、バックポケットに入ることや適度なサイズ感。あると良い機能は、内側の仕切りや防水性能などがある。

MUST
必須
  • ・容量とサイズのバランス
    ・バックポケットに入る
BETTER
あると良い
  • ・仕切りがある
    ・防水性あり

サイズ感や仕切りの有無などで使い勝手が変わってくる

 

¥4,000以下のモデル

はじめてのライド用財布に最適な価格帯。Amazonで手軽に入手できるものが揃っている。

Chums – リサイクルコインケース(¥2,420)

Chumsリサイクルキーコインケース
収容力 ★★★☆☆ 防水性 ★★☆☆☆ 耐久性 ★★★☆☆ 

コンパクトなコインケース。このサイズ感の中にちょっとの現金、カード類、鍵などの小物を入れられるのが優秀(110mm×75mm)。CHUMSらしい可愛いデザインもいい感じ。

リサイクルキーコインケース(Amazon)

R250 – スマートライドポーチ(¥3,630)

R250スマートライドポーチ
収容力 ★★★ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★☆☆ 

シンプルなグレーのポーチは、内側の仕切りが多く収納が便利。
防水ファブリックと止水ジッパーで完全防水なので、入手しやすい手頃なライド用財布として安心して使える。
紙幣も折りたたまずに入れられるビッグサイズ(190mm×100mm)。

スマートライドポーチ(Amazon)

 

¥5,000前後のモデル

アパレルブランド等が展開するファッショナブルなモデルも入手できるこの価格帯。

MORI MONO – Jersey Pouch(¥4,900)

MORI MONO JERSEY POUCH
収容力 ★★★★☆ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★★☆ 

富山県を拠点とするハンドメイドブランド「MORI MONO(モリモノ)」のポーチ。耐久性・防水性のある軽量な生地ダイニーマを使用。仕切りはなく、必要なものだけをさっと入れておくのに最適。
ハンドメイドで在庫は希少なので、Instagramアカウントで販売状況をチェックしよう。

Jerseyポーチ(MORI MONO)

Café du Cycliste – Ride Pack(¥5,500)

Café du Cyclisteライドパック
収容力 ★★★ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★★☆ 

フランスの「Café du Cycliste」のポーチは完全防水。アウトドアギアらしいカーキ色にフライングフィッシュの刺繍が可愛らしい。
iPhone15が入るSサイズ(155mm×78mm)と、iPhone15 Pro Maxまで対応するMサイズ(165mm×85mm)の2サイズ展開。マチが厚いので、チューブのようなリペア用品も入れることができる。

Ride Pack(TOKYO WHEELS)

Rapha – Rainproof Essentials Case(¥5,000)

Raphaエッセンシャルケース
収容力 ★★★ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★★☆ 

Raphaのエッセンシャルケースは、防水加工されたナイロンのボディに止水ジッパーを取り付けた全天候対応型。内側には仕切りやジップポケットがあるので利便性も抜群。
入手のしやすさとこなれた価格で、多くのサイクリストのバックポケットスペースに入り込んでいる定番中の定番ケース。
2サイズ展開で、Regularサイズ(150mm×90mm)は10色、Largeサイズ(170mm×90mm)は5色をラインナップ。

Regularサイズ

Largeサイズ

tade qui – riders wallet(¥5,500〜)

タデクイ ライダーズウォレット
収容力 ★★★★★ 防水性 ★★★☆ 耐久性 ★★★★☆ 

日本のサイクリングアクセサリブランド「tade qui(タデクイ)」による二つ折りタイプのウォレット。
防水性、耐久性、軽量性を備え、内ポケットにカードホルダーとコインケース付き。特にコインケースのバネ式の口金が秀逸で、財布を閉じたまま使用できるため、電子マネーが使えない山間の自販機などで活躍。
収容力、デザイン、機能性を兼ね備えた財布。

riders wallet(tade qui)

MOTHERLODE – ウォーターレジスタント・ポーチ(¥5,830)

Motherlodeポーチ
収容力 ★★★★+ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★★☆ 

MOTHERLODEによる防水ライド用ポーチ。
ポケットの多さが特徴で、小銭・お札・カード・スマホ・鍵などを小分けにして入れられる構造になっている。サイズもほかの財布と比べると190mm×105mmとひと回り大きく、バックポケットサイズぎりぎりまで収容可能。たくさんのものを持ち運びたいサイクリストに。カラバリも豊富。

ウォーターレジスタント・ポーチ

 

¥7,000以上のモデル

機能性とプレミアム感が揃う¥7,000以上の価格帯。

Fingerscrossed – #Leather Pouch(¥7,500)

Fingerscrossed #leather pouch
収容力 ★★★☆☆ 防水性 ★☆☆☆☆ 耐久性 ★★★★☆ 

プレミアムアクセサリーブランド『Fingerscrossed』によるレザーポーチ。
柔らかい牛革製で手馴染みが良く、手に持つたびにちょっとリッチな感覚に。革なので防水性はないが、ブラッシングしながら経年変化も楽しめる逸品。内ポケットはなく、必要最低限のものだけを持ち運ぶのに最適。
サイズはSmall(11x7cm)とLarge(15x10cm)の2種類。

#Leather pouch(Fingerscrossed)

Bellroy – All Conditions Card Pocket(¥13,200)

Bellroy All-Conditions Card Pocket
収容力 ★★★★☆ 防水性 ★★ 耐久性 ★★★★ 

質感の高い鞄やスマホケースを作る米国の『Bellroy』による、全天候型カードポケット。内ポケットが2つあり、コンパクトな形状の中に、カード10枚、折った紙幣、コインが収まる柔軟性のあるケース。
使い込むほど経年変化を楽しめるレザー素材で、つくりも頑丈(106mm×75mm)。

スマートフォンが入るサイズの『Phone Pocket(¥18,200)』もある。

Card Pocket(Amazon)

 

ライドを心地よい空間に。

休憩中もライドの楽しみは続く。機材もウェアも小物も、自分に合った自転車アイテムに囲まれると、その空間はよりリラックスできるものになる。
財布も最高のお気に入りを見つけて、ライドを心地よいものにしていこう。

著者情報

Tats Tats Shimizu@tats_lovecyclist
編集長&フォトグラファー。スポーツバイク歴11年。ロードバイクを中心としたスポーツバイク業界を、マーケティング視点を絡めながら紐解くことを好む。同時に海外ブランドと幅広い交友関係を持ち、メディアを通じてさまざまなスタイルの提案を行っている。メインバイクはStandert(ロード)とFactor(グラベル)。