LOVE CYCLIST

Cycling & Fashion Journal for Road Cyclists

【レビュー】Endura – 真冬の脚を暖かく包み込むビブロングタイツ

Endura PRO SL Biblong Medium-Pad

師走の頃はまだ秋の余韻を感じることもありましたが、年を越えたあとは、サイクリストにとってさらに厳しい寒さが訪れます。それでも外で走ることを選んだサイクリストは、ウェア類をより防寒性の高いものにする必要があります。
数ある防寒ウェアの中でも、足全体を冷えから守るビブタイツの存在は欠かせないもの。

今回はWiggleやChain Reaction Cyclesで取り扱いのあるブランド“Endura”のビブロングタイツをレビューします。
これまでレビューしてきたおしゃれなブランドのようなファッション的要素は薄いものの、ブランド主張の控えめなデザインのウェアで他ブランドのジャケットと合わせやすいだけではなく、大手ブランドならではのパフォーマンス面での魅力が非常に大きいウェアです。

※本ウェアはWiggleCRCより提供いただいたものです。

Enduraについて

Endura(エンデュラ)は1993年にスコットランドで設立された25年の歴史を持つブランド。
ロード・トライアスロン・MTBの世界でトップクラスのチームやライダーにウェアを提供しながら最先端のテクノロジーを取り入れています。

ロードバイクの世界では、スペインに拠点を置くUCIワールドチーム・モヴィスターにウェアを提供。昨年ジロでキンタナがEnduraのウェアでCANYONのバイクに乗り総合2位を獲得しています。

Endura x Movister

Endura x Movister

日本代理店の取り扱いはありませんが、ヨーロッパ・南米・北米・アジアなど全世界に販売チャネルを展開しており、またWiggleCRC傘下のWiggleChain Reaction Cyclesで取り扱っているため、ブランド名に馴染みのあるサイクリストも多いと思います。

今回レビューするビブロング

Endura Biblong イメージ

PRO SL BIBLONG – £159.99

今回レビューするビブロングは“Pro SL”と呼ばれるシリーズのひとつ。モヴィスタ―に提供されたウェアのテクノロジーを進化させたのもで、Enduraの中でもハイクラスに位置するウェア。
価格も通常のビブロングと比べて3割増となっています。

パッケージ

Endura Biblong 箱
Endura Biblong 箱2

Pro SLシリーズを体現するコストのかかった外装。パッケージを見た段階で、ハイクオリティのウェアを手にすることを期待させてくれます。

着用イメージ

Endura Biblong フロント

着用サイズ:S(身長177cm/ウエスト74cm)

Enduraのサイズガイド通りだと僕の体型はXSですが、このシリーズはXSの取り扱いがないため今回はSを選択。丈の長さ、足回りや肩紐のフィット感など違和感なく、ちょうど良い感じです。

ちなみに今年からビブロングを履くときは、写真のように(カジュアルファッショントレンドを取り入れて)白ソックスで合わせることが多く、ダークトーンの間に白を差し込むことで、全体的に重く暗くなりがちな冬のコーディネートも軽やかで綺麗めな印象になります。

Endura Biblong フロントアップ

表面のデザインは、控えめなブランドロゴが両腿にプリントされているのみ。ほとんど目立たないのが良いです。

Endura Biblong バック

背面のふくらはぎ全面に配されたグレーの生地は反射素材。ペダリングで上下するため、後ろからライトで照らされたときの被視認性が高くなります。

生地感(表)

Endura Biblong 生地2

表面のパネルはGORE-TEXにも採用されるDWR(耐久性撥水)加工されたサーモルーベと呼ばれるもの。従来防風のために使用されてきたPFC(人体に有害な過フッ素化合物)を含まず、高い断熱性・撥水性機能を保有する贅沢な生地です。
ペダリングするとわかりますが、全く寒さを感じません。

Endura Biblong 生地1

逆に背面は汗抜けを重視した生地で、熱をこもらせることなく走りながら発散させていきます(そのため休憩中はある程度寒さを感じます)。

Endura Biblong 生地3

前述の通り、ふくらはぎ全面に反射素材を採用。さらに足首には白のデザインをいれることで、“目立たせる”という観点で充分な配慮がなされています。

また足首にはジッパーはありません。ストレッチ性が高いため、脱着に関して個人的な不自由はありませんが、脚の太めな方にとっては不満を抱くポイントかもしれません。

生地感(裏)

Endura Biblong 裏地1

肝心な保温性はというと、ものすごく暖かいです。裏面は当然起毛素材ですが、肉厚のため履いた瞬間から空気の層が生まれて暖かさを感じることができます。柔らかいのでチクチクすることもなく気持ちいい。

Endura Biblong 裏地2

足首までみっちり肉厚に起毛しているので足全体が優しく包み込まれるような感じ。

ビブ周辺

Endura Biblong ジッパー

脱着するときはお腹の部分にあるジッパーを下ろします。腹部はおへその上まで高さがあるので、冷気でお腹が冷えるのを守ってくれます。

Endura Biblong 肩紐

肩紐は手持ちのビブの中でも最も幅広。肩にかけたときの負荷が分散されて窮屈さを感じません。

Endura Biblong 肩紐素材

アッパーの生地も柔らかい肌触りなので快適な着心地にしてくれます。

シャモアパッド

Endura Biblong シャモアパッド

シャモアパッドはEnduraオリジナルの“700シリーズ”というモヴィスターチームと共同開発した唯一のパッド(下位モデルには400や600シリーズなどが搭載されています)。
700シリーズは、余計な材料をすべて削ぎ落として必要な部分だけサポートするような設計で、実際にサドル上で体重移動がスムーズにできることが体感できます。また特定の部位が圧迫されることもなく、お尻周りは滑らかな感触。

Endura Biblong シャモアパッドの幅選択

このシリーズのユニークなところは、サドルに合わせてパッドの幅が選べるということ(写真はパッケージ裏面)。

EnduraサイトのPad Fitページで、性別と使用しているサドルを選択するだけで、最適なパッド幅を提示してくれるようになっています。
この設計思想は素晴らしく、人馬一体を成す重要なポイントであるサドルとパッドの接地の最適化まで考慮していることに、さすがトッププロチームとの共同開発と言わざるを得ません。

※今回はサンプル提供のためMediumを使用しましたが、現在個人的に使用しているAstuteサドルの場合はNarrowが最適とのこと。ただMediumでもパッド自体の優れた設計を感じることができました。

どこまで防寒性があるかを知るために、陽の上る直前の0℃からも試しましたが、寒さをほとんど感じることはありませんでした。対応気温は0〜5℃あたりが最適で、それ以上になると暑さを感じるくらい。

膝回りの可動域については、やはり若干の引っ掛かりを感じます。それはどんなに高価格帯のタイツやレッグウォーマーを着用したとしても、膝を覆っているためにどうしても感じるもので、Pro SLはこれまで何着も試してきた中ではストレッチ性が高く、違和感が少ない部類に入ります。

こういった防寒性能、パッドの設計、ストレッチ性から、Pro SLは真冬のビブタイツとして間違いなくベストな選択のひとつとなります。

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Endura FS260-Pro SL ビブロング(Chain Reaction Cycles)

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ビブタイツ一覧Wiggle | CRC
※両サイトともWiggleCRC傘下ですが、ラインナップや価格に差があります。